短くて不思議な話が好きです。中国の昔話とか「今昔物語」とかですね。だから、この話はたいへんおもしろく読みました。斉藤洋「ひとりでいらっしゃい」。
児童書です。するり、と読めます。でもね、最近こんなふうに読める怖い話は少ないんですよ。
例えば、宮部みゆきの百物語である「おそろし」は、この厚さでこのペースでは百話までかなりかかりそうな気がしませんか。
長い話が多くなっていることは、様々な書評でも指摘されています。だからなのか、掌編は少ないですね。
小学生の「ぼく」真田隆司は、兄の通う大学で、ある研究室に迷いこみます。そこでは西戸助教授と五人の学生が、怪談を披露しあう会を行うところでした。怖い話が大好きな「ぼく」は、冷し中華をごちそうになり、小学生の間で語られている「むらさきばばあ」の話を語ります。
続いて西戸先生が「天井からこんばんは」という話をします。そう、この会では話に題名をつけてくることになっているんですね。しかも、紙に書いてきて朗読し、その話について感想を言い合う。西戸先生によれば、そうすることで国語や文章の勉強になるそうです。でも勉強といえば勉強だけど、遊びといえば遊びだから、とのこと。
この会は「会談クラブ」といって、毎回テーマを決めてやるんだそうですが、これまで出ているのは「こども」「人形」「乗り物」といったところ。
わたしが好きなのは、「きつねの面」「富士見トンネル」「蝋人形館のふしき゛」「なにもないのが罰」「かわり男雛」ですね。ぜひ第三弾も……と思うのですが、いかがでしょうか。
児童書です。するり、と読めます。でもね、最近こんなふうに読める怖い話は少ないんですよ。
例えば、宮部みゆきの百物語である「おそろし」は、この厚さでこのペースでは百話までかなりかかりそうな気がしませんか。
長い話が多くなっていることは、様々な書評でも指摘されています。だからなのか、掌編は少ないですね。
小学生の「ぼく」真田隆司は、兄の通う大学で、ある研究室に迷いこみます。そこでは西戸助教授と五人の学生が、怪談を披露しあう会を行うところでした。怖い話が大好きな「ぼく」は、冷し中華をごちそうになり、小学生の間で語られている「むらさきばばあ」の話を語ります。
続いて西戸先生が「天井からこんばんは」という話をします。そう、この会では話に題名をつけてくることになっているんですね。しかも、紙に書いてきて朗読し、その話について感想を言い合う。西戸先生によれば、そうすることで国語や文章の勉強になるそうです。でも勉強といえば勉強だけど、遊びといえば遊びだから、とのこと。
この会は「会談クラブ」といって、毎回テーマを決めてやるんだそうですが、これまで出ているのは「こども」「人形」「乗り物」といったところ。
わたしが好きなのは、「きつねの面」「富士見トンネル」「蝋人形館のふしき゛」「なにもないのが罰」「かわり男雛」ですね。ぜひ第三弾も……と思うのですが、いかがでしょうか。
嬉しいです。頑張って下さい。今日は、京町の大津柴山商店に行って、「虎に翼」の第12回を見てきました。