礼に始まり礼に終わる

大相撲の中継を見ていますと、長年にわたりプロ野球のレギュラー選手だった御方が解説席のゲストで呼ばれていました。アナウンサーから、
「野球と大相撲を御覧になられて、両方に感じられる何かスポーツの共通点のようなものと、野球の現役選手を長く継続できた秘訣はありますか？」
という問いかけに対して、元野球選手は、

「大相撲を見ていて、挨拶する礼儀が皆さん徹底されていて素晴らしいと思います。
私も球場に入る時は、グラウンドに向かって必ず挨拶をしています。
大相撲の場合も、皆さんが動作の随所で礼を何回もされています。
何に向かって挨拶するのかは、私は野球のグラウンドにも神様が居ると思ってするんですよ。
大相撲の場合も、まさに土俵に神様がおられる気がしました。
このような挨拶をできる謙虚な気持ちが、現役生活を長くさせる秘訣だと思うんですよ」

このような内容のことを仰っていました。まさに霊的に正しい内容です。
人間が礼を尽くす場所には、神気が寄るのです。来るのです。どんな場所にも、大地の精霊が居ます。
挨拶をする、礼儀を置くことは、その場を清めることになります。
だから仕事場でも、朝の最初に挨拶をしておくことは大事です。その場を清めて事故の防止にも成っています。
ダラダラと朝から始まる仕事場には、そのようなダラダラ磁気が継続するものなのです。

心に穢れが在る時は、挨拶が苦手なことがあります。ダサい、カッコ悪い、かったるい、うそ臭い、挨拶は不要・・・・良い大人でも色々と屁理屈を言うものです。
このような人間は、やはりダメに成って行くパターンがあります。
私は仕事では、初めて会う人の私への挨拶ではなくて、他者に挨拶する表情を必ず観ています。とくに下の立場の人間に対する挨拶や、飲食店でも店員さんから物を出して頂いた時の所作もです。
ほんのわずかでも、うなずくような応答を店員さんに返しているか否かなどです。
それを見て、その人の気配り具合や、思いやり度が分かり、仕事をするか否かを自分の中で決めています。

相手にすれば、まさかそんなことで判断されているとは夢にも思わないでしょう。
でも最初の挨拶の時点で既に、仕事の成り行き具合、最後の顛末までの「パターン」が表れていることが有ります。
日本人は、「礼に始まり礼に終わる」と昔から言います。
これは、
万物は、「霊に始まり霊に終わる」。
つまり、「すべては霊から受肉し、死ねば霊に帰る」。そして、
挨拶という「礼」の在る場所には、精「霊」が宿るのです。
このようなことを、言霊としても感じました。

挨拶が苦手だと思う人は、先ずは先祖への挨拶から始めることです。「形」から入っても良いのです。
これが継続すれば、形から他人への小さい挨拶をする努力を参考にしてください。
自分が浄化するにつれて、挨拶をすることが平気に成ることでしょう。
暖かい気持ちからの挨拶は、する方に幸運を呼ぶサインにも成り得ます。

やはり挨拶の在る職場やレストランなどは、掃除がキレイなことが多いです。
これは気持ちが良いものです。家庭内でも大切です。
皆さんの参考にしてください。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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