11月は街にも豊かな実り
柿、蜜柑、銀杏、花梨、団栗…
今年は七輪焼きの団栗、
庭先の甘柿ジャム、
そして梅酒の梅等を分けてもらいました。
有り難い秋のお福分けです。
蜜柑は長崎の減農薬栽培を購入しました。小粒で皮が薄くぴちぴちの甘い蜜柑です。
さてさて
蜜柑というとひとつ最近学んだことがありました。
神奈川の山北地方で蜜柑栽培を続けている方のお話し。
今年は鐵道開通150周年。
日本の鉄道黎明期に東海道線が通り明治期に文明開化に大いに影響を受けた神奈川県ですが、
お茶と並び蜜柑は輸出品として選ばれ、輸出に適う品質や保管の効く製品化が試行錯誤されてきたそうです。
蜜柑は皮が薄く完熟で収穫するのがやはり1番美味しいけれど
太平洋を船積みでおそらく1ヶ月もかけて輸送する途中でカビたり腐ってしまう。
そこでミカン農家さんが工夫を重ね、皮がフカフカでゆっくり熟し長期保管に向いている大粒のミカンに品種改良したそうです。
太平洋を無事に航海してアメリカに届けられたおひさま色のミカン。
何も知らずに手に取ると、甘みや酸味がややタンパクで皮も薄皮も厚めでちょっとゴワゴワする大粒のミカン。
そんな風に思っていたのですが、
秋に収穫して冬を越し、ビタミンの不足しがちな春先までみずみずしい状態で常温保存できるのは、まさにこうした先人たちの知恵と思いがあったからなのですね。
そういえば、「みかん箱」といって想像できない人が居ないくらい日本人の文化の基層にセットされていました。
初めは木箱に縄を掛け、後にダンボール箱にホチキス留めになり、
両手で抱えやすく、力持ちなら二箱、三箱くらい重ねて運べるサイズ。
みかん箱、文明開化や国際化の隠れた主役だったのかもしれませんね。
(チェブラーシカもオレンジ=みかん箱にもぐり込んでいたのだっけ(*^^*))
一方大きなサイズの茶箱は木箱の内側に薄い金属製のシートを張り詰め、同じく木と金属で密閉するようピッタリ作られた蓋、今では貴重品ですね。
地産地消が最高、とはいえ
遠くに運ぶなら幸せな品物を送り合い交流したいですね☆
■画像■
蜜柑(長崎)
柿(三鷹市)
銀河ベレーは、藤沢の素敵な方に。鮮やかな青がとても似合います。
まるでオーダーメイド?と思うコーディネートに編んだ私もびっくりうれしい(^o^)