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新潟市の古町、空洞化進む 地下街や専門店ビル、退店目立つ

2009-02-16 18:25:14 | Weblog
新潟市の古町、空洞化進む 地下街や専門店ビル、退店目立つ 2009年2月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090206c3b0606i06.html
 新潟市の中心街、古町の空洞化が進んでいる。市内の別の繁華街や郊外型ショッピングセンター(SC)などに客が流れ、地下街や専門店ビルからテナントの撤退が相次ぐ。景気後退で新しいテナントの獲得にも四苦八苦しており、空き店舗の増加でさらに客足が遠のくという悪循環に陥りつつある。一方で、改装などで魅力を高め、苦境を打開しようとする動きも出始めた。
 若者向け衣料を中心とする地下専門店街「西堀ローサ」は、2007年半ばごろからテナントの撤退が増え始めた。46店あったテナントはこの1年半で4割閉店し、27店になった。特に百貨店の大和新潟店より北側の区画の不振が目立ち、現在営業している店舗は1店だけ。その1店も2月末に閉店する予定だという。
 古町地区の東堀通にある専門店ビル「新潟WITH」も一時のにぎわいを失っている。書籍・雑貨の「ヴィレッジヴァンガード」や服飾店「BEAMS」など有力テナントの撤退が相次ぎ、現在は1―5階の商業フロアの約半分が空き状態だ。



 地方の中核都市の中心市街地の空洞化の問題は、どの都市でも多かれ少なかれ抱えていると思いますが、新潟市では萬代橋を挟んで東西に市街地が広がっていたものの、駅から遠い西側(海側)の衰退が進んでいるようですね。
 とりわけ大和百貨店や三越百貨店のある付近は新潟大学や新潟市役所もあるビジネス街の中心部だったのですが、大和新潟店は三越新潟店や新潟伊勢丹など大手百貨店との競争が激しく、2008年2月期の売上高は15期連続の減収に陥り、周辺地域を梃入れするどころか自身が生き残るのに精一杯(大和百貨店については上越・長岡・新潟の新潟県内3店舗から撤退する可能性も、噂レベルでささやかれているようです)の有様ですし、もう一方の中核店舗の三越も、東側の新潟駅に比較的近い位置に同じグループになった伊勢丹があるだけに、(店舗統廃合問題まで一気に進むかどうかは別にしても)三越主導でこの地域の再開発を進めることは厳しそう…。(ちなみに三越は既に池袋店・武蔵村山店・鹿児島店・名取店・鎌倉店・盛岡店の閉店が決まっています。)
 加えて、若者をひきつけるファッション分野も、その中核店舗のファッション専門ビルの新潟WITHでBEAMSなどの有力テナントが撤退するなど、6階と7階が有効活用されず、1―5階の商業フロアの約半分が空き状態になっている状態となるなど、八方塞りの状況に追い込まれているようですね…。
 
 この新潟でも郊外にイオンが進出するなど、地方都市の例外にたがわず中心市街地の過疎化が進んでいますが、人口の増加が止まっている状況で、どう街のにぎやかさを取り戻すか…。決して一筋縄で解決できるような簡単な問題ではありませんが、どう地域の再開発を進めていくかが、この市の重点課題になりそうです。


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