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<奈良>市職員「病気休暇」 5年で出勤8日だけ

2006-10-21 00:34:49 | Weblog
<奈良>市職員「病気休暇」 5年で出勤8日だけ 2006年10月19日 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000007-abc-l29
 奈良市役所に勤める40歳代の男性職員が、「病気」を理由に休暇や休職を繰り返し、ここ5年間で、たった8日しか出勤していないのに、給料をほぼ満額もらっていたことがわかりました。
 職員は、休職制度や職員共済組合などの補填制度を利用して、5年間、給与や補填金をもらい続けていました。この職員は、市環境清美部に勤める40代の男性職員で、奈良市人事課によりますと、去年12月に1日だけ出勤した後、今年は1日も出勤していません。有給休暇のほか、年明け2月、4月、5月、8月とそれぞれ別の病気の診断書を提出して病気休暇を取っていました。また、書類が残っている過去5年間の資料を調べたところ、同様に病気休暇や休職を繰返し、5年間の出勤日数はたった8日でした。しかし、職員は、市や職員共済組合などの制度を利用して給与の満額から8割相当を受け取っていました。奈良市の巽人事課長は、「現在の奈良市の制度上は、適法な措置であるという考え方をしておりました」と話しています。市の規則では、給与の満額が支給される病気休暇のほか、給与の一部支給や無給での病気休職がありますが、職員互助会などからの補填金で、2年半に渡って、給与の満額から8割相当を受け取ることができ、職員はこの制度を利用して、出勤・休職を繰返していました。


 人事や総務関連の人間が集まると必ずと言ってもいいほど話題になるのが、この休職ゴロ(民間会社では通常休職期間を定め、休職期間満了時に職務に付くことができない場合は解雇の理由としている事業所が多いのですが、それを避けるために休職期間満了直前に職場復帰して数日~1ヶ月程度勤務して再び長期の休職に入ることを繰り返す困った人がいます)への対処法。
 最近はメンタルヘルス問題がよく知られるようになり、本当に対処が必要な人にはそれ相応の対応が必要かとも思いますが、そういった方々と唯の休職ゴロと一緒にするのはあまりにも失礼というもの。
 ましてこの職員の場合は、環境清美部とあることから多分ゴミ回収のお仕事でしょうし、そんな現場の仕事で5年間に8日間しか出勤しないのでは到底仕事をしていたというレベルとは言えませんし、かといってお給料をほぼ満額払っている以上、代替要員を補充してもらうこともできず、同僚もさぞかし迷惑していたのではないでしょうか。

 これからは休職時に何らかのお金を払うようなケースの場合は、特にいつまで休職を許すのか(例えば通算制度を導入するのも一種の対策ではないかと思います)、休職期間満了前にほんの少しの期間だけ出勤する休職ゴロ対策をどう取るかが課題になってくるのではないかと思います。


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