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東証1部上場「内部昇格」7割超 基準の緩さ浮き彫り

2019-03-10 09:06:15 | Weblog
東証1部上場「内部昇格」7割超 基準の緩さ浮き彫り 2019年03月10日 日経新聞掲載記事

 東証1部の上場基準の緩和の影響も大きいと思いますが、一番の問題は余程の理由がなければ東証1部上場という肩書を奪われることがないことの方が影響は大きいと思うんですけどね…。
 東証1部から2部に陥落した銘柄ですぐに名前が出てくる銘柄と言えば、シャープ(2017年に1部復帰)と東芝ですが、その東芝は時価総額2位銘柄とちょうど桁が1つ違う金額だけに同株の材料で東証2部の指数全体が振り回されている状態が続いていますし、反面東証1部の銘柄群の中には株価が2桁、酷い場合には1桁になりほんの数円、極端な場合には1円動いただけでも10%台あるいはそれ以上の値動きとなる銘柄もあり、こういった会社は明らかに自社の経営体力の割には発行株式数が多過ぎるのがわかり切っているのに自社株買いをするわけでもなければ、MBOで少数株主から株式を買い取り上場廃止を選ぶわけでもなく…。
 ああ あそこは昔から経営が厳しい会社だよとわかり切っている日本人にとっては黙殺すれば済む話かもしれませんが、外国人投資家からみれば何この銘柄? 状態でしょうし、新しい指数を作る話も検討されていると聞きますが、その前に時価総額で2部やマザーズの上位郡よりも小さな会社をあぶり出し、新市場に移行して貰うなり、(〇年復配できないなどの理由を基準に)上場廃止のプロセスを踏んで貰うなり、東証1部にふさわしい銘柄そのものを選別していく必要があるように思います。