Takekida's log

千里の道も一歩から

合理と情理のはざまのマネジメント

2017-09-30 23:47:38 | Books
ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


 日本企業におけるミドルマネジメントクラスと言われる部長、課長ぐらいを対象に書かれた本。
なんだか本当に腹黒のスキル的なものを期待出来るようなタイトルでしたが
ブライトサイド・スキル:論理的思考能力、財務会計知識・スキル、プレゼンテーション力・資料作成スキル
ダークサイド・スキル:人や組織に影響を与え、動かす力、空気を支配する力、人を正しく見極める力、厳しい意思決定を断行できる力
ということでいわゆるソフトスキル、人間力に絞って書かれた本です。タイトルとはちょっとギャップは感じるかもしれませんが組織の中でこの人はやっぱできるなと思われる人は出来ていることで人を動かすには肩書ではなくこういった人間力の部分がほとんどなのでしょう。
 本書には7つのポイント
その1 思うように上司を操れ
その2 KYな奴を優先しろ
その3 「使える奴」を手なずけろ
その4 堂々と嫌われろ
その5 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
その6 踏み絵から逃げるな
その7 部下に使われて、使いこなせ
が書かれていますが
個人的にポイントをまとめてしまうとボスマネジメント、腹をくくったリーダーシップ、コミュニケーションをベースにした情報収集能力の3つかと思われます。このベースになるのが自分の煩悩は何か?何に価値を見出すのか?という人間のベース=生きざまとなる価値観でこれれが一番難しいのですが基本的に利他の精神のない人は向かないのかと改めて感じさせられます。

最後に良品計画の松井氏との対談があり今までの内容を再確認するような形で締めくくられています。傍流と言われる人が会社を立て直すことが多いですが松井さんもそんな存在でした。何が違ったかというとやっぱベースとなる生きざまの価値観なのだと思います。
  


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