待ちに待ったアルバムがようやく入荷したとの連絡を受け、仕事が終わったその足で引き取りに行く。
大型書店のCDコーナーに行って、若い女の子の店員に「予約していた品が入荷したとの連絡がありましたので」と伝え、プリントアウトしてきたメモを渡す。
そのメモを受け取った時は、あまり中身を確認せずに奥に入っていった店員だったが、このお品でよろしいでしょうか? と、CDを持ってきてくれた時には軽く笑顔になっていた。
はい、とCDを確認し、レジを済ましてそこのコーナーを離れるとき、まだその店員がニコニコしてこちらを見ている。
普通にお客を見送るのとは少し違った気配。
その時、なんとなく、あ、と理解した。
あのレジにいた店員は、多分、私とメールをやり取りしていた人だったのだ。
入手経路のややこしい、いろいろ厄介なCDを予約してきて、しかも届いたそのアルバムのジャケットも、どピンクも目に痛い、奇妙奇天烈なおフランスの貴族のような恰好をし、派手なメイクを施したおじさんとおばさん。
ジャケットを手にして一瞬、固まったかも。
アルバムの入手困難さから行っても、レ・ロマネスクを知っている人がいったい何人いるだろう。
この人たちは「こういう人たち」なんですと理解していない人の方が圧倒的に多いはず。
正直、これほど世間的に認知されていないとは全く思ってもいなかった、私の中では「お伝と伝じろう」はごく普通に平凡な生活の中にあるものだったから。
このアルバムジャケットを見た彼女も、多分、レ・ロマネスクのことなど知らず、いったいどんな変人がこの摩訶不思議なアルバムを所望したのだろう? と、不審に思っていたのかもしれない。
同じようなどピンクのゴスロリのようないでたちの、一般常識の欠けた意志疎通の不可能な人だったら怖いなぁ。とすら思っていたのかもしれない。
だがしかし、受け取りに来た人はごく普通の常識人の中年女性で、受ける感じもこのアルバムを欲しているような怪しい人ではない。
ああ、私がメールを交わしていた人はこんな人だったんだ、と、ちょっと安心したのかもしれない。
その気配がビンビン伝わってきた。
あああ、ちょこっと恥ずかしい(*^_^*)
平常心を装いながら、そそくさとその場を後にしたのは言うまでもない。
そんなこんながありようやく手に入れたアルバム「レ・ロマボリューション」
音楽的なことは全くど素人の私なので、音楽に関して語ることはできないが、凄く、いい!と思う。
演歌風からポップス、はたまたテクノにシャンソン、いろんなジャンルがちりばめられ、ついつい歌えそうで結構歌えない(;^_^曲満載。
TOBIさんは広島県の比婆郡出身とかラジオで聞いたのだが、広島と言ったら、矢沢永吉、吉田拓郎、原田真二、奥田民生などなど、素晴らしい才能を持ったミュージシャンが続々と生み出されている県。
TOBIさんのこの異能な才能は紛れもなくメイドイン広島のミュージシャンだからこそ! と、一人で納得していたりする。
どうでもいいが、私たちの年代だと、広島の比婆郡と言ったらUMAの「ヒバゴン」だ(^◇^) ツチノコの記事と同列でムーとかに載っていたぞ。
レ・ロマボリューション、絶対お買い得なアルバムなので、できたら購入されるとよい、と思います。
事務所も喜びます(^◇^)
このアルバムがめっちゃ気に入った私、最初のアルバムも手に入れたい! と強く思っているのだが、またあのCD ショップで購入するかどうかは悩んでいるところなのであった。