高田馬場のホットハウスで「増尾好秋(g)、峰厚介(ts)、鈴木良雄(wb)」を見た その2
増尾好秋(g)、峰厚介(ts)、鈴木良雄(wb)。
錚々たる面々だ。
ドラムレスの室内楽のような濃密な演奏を
6人(途中から7人)で堪能するという贅沢。
これは中世ヨーロッパの王侯貴族がサロンに
モーツァルトあたりを呼んで演奏させたのと同じぐらい
贅沢なことではないだろうかという気持ちがよぎりつつ、
店主アキさんの心のこもった手作り料理がガンガンでてくる。
これまた学生時代に親戚のオバサンの家にいったら
出てきたみたいな状況で突然金欠学生に豹変して
パクパク食べてしまうものだから、これまた
胃にも贅沢なのであった。
ピアノレスなのでバッキングは
増尾好秋のギターなのだが、
やっぱりさすがなのだった。
驚いたことにギターはShurのフロイトローズ付きみたいな
ロック仕様のギターで指弾きですが、素晴らしいトーンで
バッキングの時はコーラスを使ってステレオで
鳴らしていたのが印象的。クリーンで素晴らしい音。
パットとか、マイク・スターンを思わせるけど、
キャリアは彼らより上ですよね。
なんたって日本人でロリンズのバンド(ピアノレス)
にレギュラーメンバーとして在籍していたぐらいの
すごいギタリストなのであって、
見ているだけで上手くなった気がするのだった。
余談ですが、それもあって、そしてNEWギターの登場もあって、
私もジャズギタリストをやる気になったのでした。
僕もフェンダー系ギターにハンバッカーで
いわゆるフルアコ系ではない音で勝負したいなー。
と思っております。
鈴木良雄さんのベースは、まさにミスターベーマンであって
生音ながら大きなガッシリとした包容力のあるベースで
これはもうトッププロの凄さを痛感。
そこに載っかる峰さんのテナーは、以前から間近で聴きたいと
切望していたんですが、やっぱりいい味。
トーンもフレーズも、テナーサックスのオーソドックスな
ジャズのかっこよさがバリバリであって、痺れました。
ああいうスモーキーなトーンをトラペットでだせたらな、と
思ったのでした。
CDを買ったら、サインをしてくださいました。
増尾さんと同じ皿の里芋がつつけて嬉しかったです。
あやかれるかなぁ。
アンコールのリクエストでブルームーンがきたら
驚くべきことに峰さんが知らなくて、
さっとギターを弾きながら歌ってくれた増尾さんのブルームーンが
力が抜けていて、優しくて、実に実に素晴らしくて、
やっぱりジャズでも歌がすきだな。
その日の演奏がYoutubeにアップロードされていました。
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