法人成しているとはいえ、フリーランスみたいな一人会社だが、
ここ数年、継続的にいろんな方々からキャパオーバーぐらいに仕事をいただいている。
ありがたいことだが、いつも追われている感覚がある。
先日、あまりないことだが、いままで3年続けていただいてきたお仕事を「来年は結構です」と言われた。
きちんと理由もご説明いただいた。
私の不注意もあったし、正直言って先方の求める物と私の指向の向き不向きもあって、
これからはなかなか厳しいとは思っていたが、やはり、という気がした。
最近加齢のせいか、以前より集中できる時間が減ってきたように思う。
ただ私の仕事は文章を書く仕事で、準備段階はいいが、実際に「書く」という行為には
かなりの集中力、少なくとも数時間にわたる集中力が必要だ。
これが一日に数回、は厳しくなってきている。
実はライティングよりコピーのほうが得意なのは、集中力は強烈だが、長時間ではないことだ。
とくにキャッチコピーは、瞬間的な発想だから、どちらかというと得意。短距離走だ。
ある程度の長さのライティング、4000字とか一万字などの中長距離走となると、数時間のインテンシティが必要で、なかなか厳しい。
とはいえ、すでに予感しているのは、さほど遠くない将来、
だんだん仕事が減ってきて、あまり稼動できなくなった頃、
仕事に追われていた頃を、うらやみ、懐かしむだろうということだ。
だから、今は、老いて腕が落ちた頃の自分に向かって
「いいだろ!」と見せつけつつ、ガンガンしごとをやっていこうと思うのだ。
めずらしく音楽のことではないことを書いたが、
私が仕事で書く内容の90%は音楽か楽器に関連したものなのだった。