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様式美」今日の論考

2017-07-28 | 社会
●様式美とは
大相撲を見ていると、そこまで様式(形式)にこだわらなくともと思うことがある一方では、
これがあるからこその、大相撲の人気ということもあるのだとも思う。
モンゴル相撲をみたことがあるが、同じ相撲、勝負の決まり方も同じだが、違いは、様式の完成度である。
勝負事なのだから、勝ち負けさえわかればよい、との考えは、様式美とは無縁の考えてである。

●様式美の由来
徳川幕府264年の歴史の中で完成したものであろう。
食事作法から切腹作法まで、見事なまでの様式美が作り出された。
そして、それは、一般社会にまで浸透して定着した。

●様式美の効用
様式美は、従うべき行動様式とそれを支える道具立てからなる。
そして、これが大事なのだが、周囲の目、衆人の監視のもとで行われる。
行動の乱れ、道具立ての不備は、衆目の笑いものになる。
これを避けるために、様式美は、教育、しつけの核にもなり、ひいては、文化として定着する。

●グローバリゼションと様式美
大相撲に話が戻る。
モンゴル力士の活躍には目を見張るものがある。
しかも、彼らは、一様に見事に様式美を堅守している。
グローバリゼーションは、しばしば、様式美の破壊圧力となる。
これほど外国人力士が増えてくれば、様式美にも揺らぎがあって当然だと思うが、
まったくその気ざしはない。
グロバリゼーションの一つの極端なモデルケースが大相撲ではないかと思う。

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