心の風景 認知的体験

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2016年04月01日 に書かれた記事

2017-04-02 | Weblog
2016年04月01日 に書かれた記事をお届けします。
なかなか勉強に取りかかれない子どもにはどんな対策が?

――なかなか勉強に取りかかれない子どもの場合には、どのような対策がありますか。スポーツ選手が競技開始直前にすることに「集中儀式」があります。身体の一部を手でたたいたり、「よし!」と大声で叫んでみたりと、自分なりのやり方で常に同じ段取りをふむことで、気持ちを切り替え、集中力を高めるのですが、これは勉強においても......
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2015年04月01日 に書かれた記事

2015年04月01日 に書かれた記事をお届けします。あーよかったー花火大会のためいなくなった橋のたもとのしらさぎ群少しずつ戻り始めたよかったよかったそれにしても、知恵のあるしらさぎだなー介護大手、相次ぎ賃上げ 深刻な人手不足に対処介護大手、相次ぎ賃上げ 深刻な人手不足に対処@@これが資本主義のあるべき姿政......
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人生はこれからも続く。続けなきゃいけないんだ」ジョブス名言

小泉今日子「清く楽しく美しく」(朝日新聞より)もついでに


成功と幸福

成功することすなわち幸福では必ずしもないサクセスフルよりもハッピーを求める生き方もある


1日15分は自然とつきあう」名言の心理学

養老孟司 のことばである。自分にとってのブログ効果の一つがこれである。ブログにはる映像をとるために、実によく自然をみるようになった。まだつきあう段階まではいかないが、それでも自然に感動できるようになった。


ブログ歴」自分史

ブログ ブログの前は、「cognition & computer」というミニコミ紙。裏紙を使って研究の前の袋に入れて、「どうぞお読みください」というところからスタート。そのきっかけは、在外研究でアメリカにいったときに日本にいた研究室の院生・はらださんに近況報告代わりに郵便で送っておいた記事を無駄にしたくないと......
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社会人基礎力

社会人基礎力(通商産業省に基づく)○前に踏み出す力(主体性、働きかける力、実行力;自ら周りに働きかけて動く)①非常にある ②ある ③わからない ④ない ⑤まったくない○考えぬく力(課題発見力、計画力、創造力;独自の観点から課題を見つけ計画的に解決する)①非常にある ②ある ③わからない ④ない ⑤まったくな......

心の世界を別の世界で説明する

2017-04-02 | わかりやすい表現
心の世界を別の世界で説明する

●同じ世界で説明する
リンゴが落ちる物理現象をみて、「リンゴは土が恋しくなったから落ちた」というのは擬人的な説明、「引力のために落ちた」が因果的な説明。

心に関する科学的な説明にも、大きく、因果的説明、目的論的説明の2つがある。いずれの説明も、心のことは心の世界の言葉(概念)で説明することが基本になっている。もっとも、20世紀前半の心理学をリードした行動主義は、心を捨てて、物理的な世界に厳しく限定して、心理学を構築しようとした。科学方法論的な王道を行く実に純粋なアプローチではあった。
しかし、心にかかわる現象の説明は、それほど純粋なアプローチで説明できてしまうほど単純ではない。
 なお、「日常生活における」説明まで含めれば、心にかかわる説明はもっと多彩である。とりわけ、神秘主義的(宗教的)説明は、科学的な説明を装って流布しがちである。「あなたの今の悩みは、前世での罪業の結果である」(因果的説明の装い)のごとき説明は、実証できない神秘的な力を仮定している点で、説明としては科学的ではない。しかし---ここが面倒なところなのだが---、こうした説明も、実生活の中で人を適応的にさせる力はあることは間違いない。かくして、説明のプラグマティック(実用論)の領域が、「説明の心理学」の中にあることになる。
 閑話休題。ここでは、心の科学的説明として、かなり一般的にかつ強力なものとして使われている、還元的説明と類推的説明の2つを取り上げてみる。いずれも、別世界を導入した説明ということで、科学方法論的には弱点があるという意味を込めて、これらを「弱い説明」、因果的説明、目的論的説明を「強い説明」と呼んで区別しておく。

●心の働きを脳の働きに還元して説明する(注1) 
 脳活動の計測技術の進歩によって、脳科学が急速に進歩している。心の働きは、すべて脳活動によって片がつくかのごとき勢いをひしひしと感ずる。最近では、意識の問題さえも、脳の言葉で語られるようになってきている。(注2)
 実は、心を脳に「還元して」説明することは、かなり古くから行なわれてきた。とりわけ、F.J.ガル(1758-1828)の骨相学は、個別的な知見はさておくとしても、心の働きを脳の部位に局在させるその構想は現代にも通用するものがある。
 脳がなければ心は存在しえないことは厳然たる事実である。この事実を厳粛に受け止めれば、心の働きを脳に還元して(因果的に)説明することは、何も問題ないようにみえるが、科学方法論的には要注意である。なぜなら、前述したように、科学的説明は、同じ世界で閉じた説明をするという制約に違反しているからである---次に述べる類推的説明でも別の意味で同じ違反をおかしているのだが---。
 ところが、別の世界を持ち出して説明すると、その説得性が高まることもあって(注2)、あるいは創発の契機にもなることもあって、この制約違反は科学の日常でもよく起こるし、学際研究ではむしろ推奨されているようなところがある。ただし、その際には、還元ではなく、心脳相関的な説明、つまり、心の働きと脳の働きとは同時並行的に起こっているとする自制した(?)説明が一般的にはよく行なわれる。母親を見ているときは、脳の視覚野のどこそこが活動している、といった類の記述(説明)がなされることになる。

●心をコンピュータにたとえて説明する 
 人はいわずもがな、動物も物も機械も社会も含めて包括的に知の問題を研究しようとするのが認知科学である。1937年のコンピュータ開発以来これまで、認知科学では、知をコンピュータに埋め込むための懸命な努力がなされてきた。(注2)
 そこで認知「心理学」がとったアプローチは、心の働きを、コンピュータという氏素性の知れた機械になぞらえて考えてみようというもので、コンピュータ・アナロジー・アプローチと呼ばれた。
 アナロジー(類推)とは、目の前にある問題(ターゲット)を解こうとするときに、それと構造的に同型で馴染みのある領域(ベース領域)に移して考えてみるというものである。コンピュータ・アナロジー・アプローチは、コンピュータという構造が完璧にわかっている機械に、人の知の世界をたとえてみるとどんなことになるかをみようとするものであり、情報処理論的アプローチと呼ばれた(注4)。
 これは、人の心についての数学的あるいは工学的モデルを作る試みと軌を一にしている。いずれも、心という複雑怪奇な世界を、より単純で、かつ、形式的あるいは工学的な操作が可能な世界に移して考えてみようというものである。かなり強力なアプローチであり、多くの発見・発明の契機を提供してきた。
 しかし、同一世界での説明という制約に違反しているため、心の説明の王道にはなりえない点では、脳還元的説明と同じである。さらに、数学も工学も、自律的な世界である。ひとたび、その世界に入り込むと、そこだけで何でもできてしまう。どんどん抽象化の階段を登るようになってしまう。かくして、心のどろどろした現実とのかかわりを失いがちになる。
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注1 脳への還元のほかに、最近では、遺伝子への還元も注目されている。性格を遺伝子配列によって説明しようとする話さえある。かつては、体液への還元説もあった(ヒッポクラテス;460-377B.C.)。すべて、物質的な基盤に心を還元しようとするものである。

注2 たとえば、おさか 岩波書店

注2 別の世界に説明を移すことで説得性が高まるのは、その別の世界が、馴染みがあること、明晰であることが条件である。前者は、たとえを使った日常的な説明で、後者は類推を使った科学的説明で暗黙のうちに採用されている。
注3 人工知能(AI;Artificial Intelligence)研究である。サイエンス・フィクションが描きだすようなところまで行けるかもとの当初の期待は、完全に裏切られたが、知の世界に関する心理学的な研究は、格段に進歩した。

注4 実は、その逆、つまり、コンピュータの働きを人の知の働きにたとえて考えることも行なわれた。AI研究がそれである。類推におけるターゲットとベースとは非対称性があるのが普通であるが、場合によっては、対称的なこともある。


心を元気にするキーワード集](自家製電子本)の退職記念プレゼント、4月2日20時まで。無料、簡単DL

2017-04-02 | Weblog
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学生の学ぶ意欲の低下

2017-04-02 | 教育
学生の学ぶ意欲の低下
 日本人の子どもの学ぶ意欲の低下は、国際比較からもはっきりと示されている。さらに、私立大学教員6万余名(回収率33%の結果 2010年)に行ったアンケートからも、以下のようなデータがだ大学生でも報告されている。
「授業で直面している問題」
基礎学力の不足 43%
自発性の不足  41%
学習意欲の低下 37%

 学びの動機づけに最も手っ取り早く機能するのは飢えや不安から脱出したいという思いであるが、
成熟社会では、これは学びの動機づけにはならないのである。
なりたい自分になるために学ぶという高度な欲求を学びへと導くのは、思いのほか難しい。




「説明の心理学」

2017-04-02 | わかりやすい表現
「説明の心理学」という本を書こうと試みたことが何度かあるが、未だ果たせない。

資料だけはあちこちに山積みになっている。もちろん筆者の能力の問題もあるが、説明という問題の射程の広さや奥深さにも、一因がある。  

その本で書きたいことは、実は、かなりはっきりしている。次のようなことである。  
・人は何のために説明するのか  
・説明はどのような認知過程なのか  
・説明にはどんなもの(タイプ)があるのか  
・科学的な説明と日常的な説明との違いは  
・どうすれば相手が納得でできる説明ができるのか  

科学は説明と予測をめざす。心理学も例外ではない。
しかし、心理学にはもう一つやっかいな問題、
説明することがまぎれもなく心の働きの一つであり、
それが心理学の研究対象でもあるという入れ子問題がある。
だからこその説明の心理学である。  

そして、ふと横を見ると、なんと、昔一緒に仕事をしたことのあるの山本氏と比留間氏の編著がある!!
うーん、最近、しばしば、こうした経験をする<<一種の発見の心理。名前がついていたが、出てこない!ー<<この経験も最近よく経験する!!!!


説明の心理学―説明社会への理論・実践的アプローチ
クリエーター情報なし
ナカニシヤ出版