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意識と無意識の不思議な世界 行動は心を移す鏡?

2010-03-19 | 認知心理学
意識と無意識の不思議な世界
●行動は心の鏡?
私たちが日常生活の中で、さまざまな行動をします。その行動の多く歯は、心を反映しています。
悲しいことがあれば(心)、涙が出ます(行動)。
お腹がすけば(心)、食べ物を取りに行きます(行動)。
ですから、目に見える行動から、目にはみえない心の状態が推しはかれるのです。
「行動は心の鏡」と言えます。
では、行動だけみていれば、心は完全に知ることはできるのでしょうか。
実は、そうもいかないのです。心には、膨大な無意識の世界もあるからです。

●からだが覚えている、身体知(しんたいち)って何?
「我思う、ゆえに我あり」有名な哲学者・デカルトの言葉です。あたかももう一人のあなた(ホムンクルス)が頭の中にいて、あなたの心を覗いているような世界。これが意識の世界です。
しかし、いくら一生懸命に覗いてもわからない世界もあります。これが無意識の世界です。
その世界のいったんを紹介してみます。
子供の頃に、自転車に乗るための練習をした人は多いでしょう。
実は「自転車に乗る」ためには、膨大な知識が必要なのです。
知識とは、具体的には、サドルの腰かけ方、ハンドルの持ち方、ペダルの踏み方…などなどです。
最初から自転車に乗れる人はいませんから、はじめのうちは転倒します。でも、失敗を繰り返していくうちに、だんだんこうした知識を意識しなくても、転ばずに自転車に乗れるようになります。
暗黙のうちに(無意識のうちに)知識が自転車に乗れることを支えてくれるようになったのです。
一度乗れるようになってしまえば、乗り方の知識を意識をして自転車に乗ることはなくなります。「体が覚えている」という言い方をしますが、心理学ではこれを「身体知」あるいは「暗黙知」といいます。
一般的に知識は頭の中にあるものと考えられていますが、知識のうちのかなりのものはからだの中に組み込まれて無意識のうちにからだの動きを支えているのです。
これ以外にも、膨大かつ多彩な無意識の世界があります。心理学は、それを明らかにするための学問といえます。

好奇心が枯れると

2010-03-19 | 心の体験的日記
好奇心が枯れると
 齢67歳。この年になると、さすがに、全般的に好奇心はかなり減退してしまいます。
まずは、好奇心を持つ領域が狭まります。年寄りの3大「ん」話、年金、健康、心理(ねん、けん、しん)になりがちです。なお、ちまたでは、心理の代わりに勲章が来るのだそうですが、自分には今のところ、それはまったくありません。むしろ、自分の心の動きのほうへの好奇心が強烈です。これがなくなったら、心理学者、廃業です。
さらに、その狭まった領域でも、さらに深く好奇心を発揮して深堀する程度もしれたものになります。あるところまでくると、もーいいや、となりがちです。
さみしい話になってしまいました。でも、これが私の場合の冷厳なる事実です。
若さ、それも心(頭)の若さを保つためには、好奇心を失わないこと、とは言われているものの、年は勝てません。

KY中毒

2010-03-19 | 心の体験的日記
KY(価格安い)中毒
そのときほしくとも我慢して
安いほうしか買わないようになること

昨日、じょいほん へいった
水とお茶とコーヒーをごっそり
コンビニの2~3割安を知ってしまったら
とてもではないが、コンビニでは買えない
飲みたくとも我慢してしまう

これが今日本を覆っているデフレマインド
好ましいことではないが、
預金通帳で利子250円なんて記帳されているのをみると
どうしても、こういうことになる

でも、銀行の利子をあげると、今度は、企業が困る
うーん、難しいなー
鳩山総理の苦渋、ちょっぴりわかるなー

写真
昨日の東京成徳大学の卒業式

好奇心 「頭を元気に

2010-03-19 | ポジティブ心理学
●知りたい
 新生児。泣いてばかりの時期から1月もしないうちに、もう目がきょろきょろ。何をみているのでしょうか・そもそも見えているのでしょうか。
最近、新生児の能力についての研究が盛んになってきました。そしてわかったことは、新生児が驚くほど賢いということでした。
たとえば、因果認識。物がぶつかると(原因)、ぶつかられたほうが動く(結果)。
新生児にこの場面を見せます。そして、もう一つ、ぶつかる前に、ひとりでに物が動いてしまう場面をも見せます。どっちのほうをよく見るかを目の動きを観察して調べます。結果は、物がひとりでに動きだすほうをよく見ます。
ということは、ぶつかられると動く(因果)は当たり前でみるまでのない、でも、ものがひとりでに動くのはおかしい、なぜだ?という好奇心が働いているかららしいというのです。
この新生児の旺盛な好奇心。新生児期を人類の誕生期になぞらえると、人類の進化の源泉だったようにさえ思えます。なお、こういう考えを個体発生は系統発生を繰り返すと言います。
ですから、好奇心を失ったら、もうそれは人としての存在価値もなくなることに等しいと言ってもよいかもしれません。