ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

幸福の招待状

2011-05-18 | 日記
鈴蘭です。

花言葉…幸福への御招待、です。


なんとなく、幸せな鈴の音が聞こえて来そうですが、
現実に鳴ってもいない音が聞こえたら…
そりゃ、幻聴だろうな…っと思います。

ただ、心に響く音があったら、
福音だろうな…と思います。

皆様に、多くの福音が届きますよう、
チーリン、チーリン…
能子が鈴を鳴らして、歩きます。


蝶の絆

2011-05-18 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
番人 土岐(とき)も寝ちまった酒田の船番所に着き、
斯波「おい!起きろよ」と小突いたが、
義経「くぁ…」と気持ちよく眠っていて、
池田「起きませんね」と呆れた。
斯波「こんなんで、よく寝首掻かれなかったな」
池田「同感です。じゃ…」と帰ろうとしたから、
斯波「おい!俺が持っていくのか?」
池田「俺が、運んだら…それこそ元の木阿弥(元の身分に戻る)です」
斯波「チッ」と義経を「どこまでも世話の焼ける兄妹だなッ」と負んぶした。
池田「あ…」と懐から小さな紙の包みを取り出し「鎮痛剤、です」
斯波「あぁ、賀茂女の…」と受け取って「さんきゅッ」と人差し指と中指で包みをはさんで、
池田「では…」人差し指と中指をピタッと合わせ、互い敬礼し、それぞれの帰途についた。
料亭の賀茂女が眠っている部屋では、
賀茂女「よっし…、よ…し…」と苦しみ始めて、
繭子「鎮痛剤の効果が薄れてきたわね」
森乃「なんでしょうね?」賀茂女の体を拭いて、着替えさせて…
熊世「この原因不明の腹痛と…」水を飲ませて、
繭子「よっし、って…」髪を梳いてやっていた。
そこへ、カタンッと音が聞こえ、森乃・熊世がササッと部屋を出た。繭子も後に続き…、
斯波「のわッ!?」ビックリ…「わ、わりぃ。起しちまった?」
繭子「いいえ。起きていたのよ」
斯波「そ。じゃ、この寝てる奴…頼むわ」と義経を置いて帰ろうとしたら、
義経「ん?」ムクッと目を覚まし、半身起した。
斯波「おっ。起きたか」
義経「なんだ?送ってくれたのか、さんきゅッ(バイッ)」と手を振った。
斯波「のん気な奴だな。寝首掻かれっぞ…」と肩をすくめて、帰った。
義経「よっ」と立ち上がろうとしたら、
繭子「あら?そのショール…」
義経「あ…」スル…と、首からすり落ちた。
繭子「クスッ」と笑って「よっぽど、蝶々くんに好かれてるのね」と青いショールを拾った。