ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

狸の実態

2010-11-06 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
松尾「ははっ。おれら、狸かよ」失礼な奴だな。
義経「大正解で上手い表現だ。狸の習性を教えてやろうか?ペアを組んで活動し、ネコ科目でネコ目(夜目)が利く夜行性、妖怪狸は誤魔化し上手で、よく人を化かす。ドロンってな」
河合「まったぁ~、ひどい言われようだな」妖怪って。
義経「さて、本題に入ろう。おたくらのバックは桐生と、もう一つは何処だ?」
桐生に嫁いだ巴御前が“義隆”を狙ってるって話だが…。ただ引っかかるのはおたくらの日記。二人の日記を見比べてみたが、連るんで旅している割には日付が違う。どうしてだろう?
見せる相手が違うんじゃないのか?もう一方のバックがこれ(皆伝書)を狙ってるってか?
松尾「…」
義経「その狙いは?」って聞いても教えてくれないだろなぁ。
河合「…繭子の奴、狸寝入りを見越して薬仕込んだか」
義経「いや、そうとも限らん。敵を欺く時は味方からって言うじゃねぇか」
松尾「…それより、お前さんの狸寝入り、上手いもんだな」気が付かなかったぞ。
義経「ふっふん、元祖 狸親父が教えてくれたんだ、見込みがあるって♪そんな事より、あんたらの悪い癖だな。表に出していい隠密と隠すべき裏の隠密を使い分ける。ペロっと表(桐生)をしゃべっておいて裏の隠密をするって…。上手く巴を使いやがったな」
河合「元祖 狸親父って…(まっつぁんのことじゃねぇ?)」
松尾「なぁ…そろそろ山吹御前が愚図る頃じゃねぇの?イクメン(育児パパ)さん」
義経「ん?…山吹御前?」と訝しく思ったが、
河合「まぁまぁ。俺たちはあんたらの命を狙ってる訳じゃない。むしろ、死なれちゃ困る」
松尾「それになんだか物騒な話になってるな。その妖怪退治に助っ人が要るんじゃない?」
義経「…妖怪退治なんかできっかよ」人間相手で手一杯。妖怪は鞍馬で精一杯だ。
松尾「はいはい、刀から手を離そうや、怖くてしょうがねぇや」真剣に遣り合おうなんて思ってないだろ…と言い逃れ付きで第一回 深夜ミーティング with 伊賀忍はお開きとなった。
が!?第二回、三回と同じ議題でミーティングして意味あんの?と問われたら、どっかで仕分けして廃止と結論下す。兎に角、山吹の様子を見に行ったら布団の真ん中で、
義経「お!上手く座れるようになって」と嬉しく思ったが、義隆の顔を手で潰していたから、
河合「勇ましい女に育ちそうだな…」と言われた。確かに…。
松尾「最近の女って…逞しいからな」巴三姉妹、こえぇし。
義経「噂じゃ…巴って義仲を投げ飛ばしたって」それが決め手で義仲は妾にしたって。