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映画『銀河鉄道999』 広島市映像文化ライブラリー

2013年05月26日 | まんが・テレビ・映画


「昨日は、映画『銀河鉄道999(スリーナイン。以下、『999』と略す)』(1979年)を観に、広島市映像文化ライブラリーへ行ってきた」

「1979年(昭和54年)って…。えー、もう34年前の作品になるん!?」

「わしが高校1年のときの話じゃ」

「うちも年を取るはずじゃねぇ…」

「1979年という年は、アニメにとって幸福な1年じゃったんじゃの」

「…というのは?」

「1977年(昭和52年)に公開された映画『宇宙戦艦ヤマト』、翌年の映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』によるアニメブームを受ける形で、富野喜幸(現:富野由悠季。とみの よしゆき)はテレビ『機動戦士ガンダム』(4月放送開始)、出崎統(でざき おさむ)は映画『エースをねらえ!』(9月公開)を、そして宮崎駿(みやざき はやお)は映画『ルパン三世 カリオストロの城』(12月公開)を発表しとるんじゃ」

「なるほど」

「それぞれの監督が、代表作ともいえる作品を発表しとる年が、1979年なんじゃの。ほいで、『999』の監督を務めたのが、りんたろう。この映画を観るのも、1998年(平成10年)以来じゃけぇ、15年ぶりか…」

「15年前、なにかあったっけ?」

「この年の3月、映画『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー(以下、『エターナル』と略す)』が公開さたんじゃが、その前売り券を買うと、1夜限り上映される『999』が観れるという特典があったんじゃの」

「…ということは?」

「わしは『999』だけ観て、『エターナル』の前売りはアニメ好きの友人に譲ったんじゃ」

「そんなことじゃと思うたよ」

「この時は、東急ハンズがある、広島東映プラザビル8階にあった「広島東映」で観た記憶があるのう。『999』が上映された34年前は、公開当日の午前8時の回を観に「東映パラス」へ行った記憶がある」

「東映パラスって、東映プラザビルがあるところの、地下にあった映画館じゃろ?」

「そうそう」





「で、15年ぶりに観て、どうじゃった?」

「こうやって、長いスパンで映画を観ると、映画を観る視点が変わってくるよのう」

「…というと?」

「子どもの視点から、親の視点に変わった」

「なるほどね」

「この映画に出てくる年のいったキャラクターというと、土星にある惑星タイタンの山賊・アンタレスや、トレーダー分岐点の酒場のオヤジなどがおるんじゃが、今回、気になったのが、トチローのお母さん」

「トチローって?」

「大山(おおやま)トチローは、キャプテンハーロックの親友なんじゃ」

「ハーロックって、あの宇宙海賊の?」

「そうなんよ。『999』には、ハーロックもエメラルダスも出てくるんじゃ」

「なんで?」



元々『ハーロック』『エメラルダス』『999』は同一の物語として構想していたところ、アニメ化・漫画化の際に別々の物語として再構成した、とのことである。
同旨の発言は、他の媒体などでのインタビューの際にも散見される。

(「銀河鉄道999」ウィキペディア)




「へぇ」

「もっといえば、テレビ『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)の初期設定では、主人公・古代進(こだい すすむ)の兄・守(まもる)は、キャプテンハーロックとして活躍する予定じゃったんじゃの」

「松本零士(まつもと れいじ)のキャラクターは、そういう関連があるんじゃね。で、トチローのお母さんの話に戻るけど…」

「999が土星の衛星タイタンに停車して街に降り立ったとき、メーテルが山賊たちにさらわれた。山賊を追いかける星野鉄郎(ほしの てつろう)は撃たれて、気を失う」

「その鉄郎を助けたのが、トチローのお母さん?」

「そう。彼女は、メーテルを助けに行くという鉄郎に、マントと帽子、銃を渡すんじゃ」

「鉄郎は、メーテルを助けてくる?」

「メーテルを助け出して、無事に戻ってきた鉄郎は、彼女から銃をもらう。この銃は、今も宇宙をさまよう彼女のひとり息子が作ったもので、「戦士の銃」とも呼ばれているものじゃった。彼女は言う」



「それはね、私のたったひとりの息子のものなんだよ。
その銃もその帽子も、何度も死線を越え、危険をくぐり抜けてきたものなのさ……ところが、、息子はそれを置いてまた出かけちゃった……行って来るよって、そういってね」

「お前さんも、いつか時が来たら、一度はお父さんやお母さんのところへお帰り……死ぬまでに一度はね……」

(『劇場映画 銀河鉄道999 設定資料集』少年画報社 1979年)




「この、「いつか時が来たら、一度はお父さんやお母さんのところへお帰り」というセリフのところで、なぜか分からんが、泣けてしもうたんじゃ」





「キャプテンハーロックといえば、今度、映画があるよね」

「今年(2013年)9月7日(土)公開予定の、フルCG(コンピュータグラフィックス)映画『キャプテンハーロック』。こっちも楽しみじゃの」

「小栗旬(おぐり しゅん)と、三浦春馬(みうら はるま)が声を担当するって、うちの娘たちも知っとるよ」

「1982年(昭和57年)に公開された映画『わが青春のアルカディア』では、前年に手術を受けたあと復帰した石原裕次郎(いしはら ゆうじろう)を、キャプテンハーロックの祖先、ファントム・F・ハーロックⅠ世の声に起用したこともあるのう」





↓映画『キャプテンハーロック』については、こちら↓

9/7(土)公開『キャプテンハーロック』公式サイト





↓広島市映像文化ライブラリーについては、こちら↓

広島市映像文化ライブラリー





鑑賞日:2013年(平成25年)5月25日





「今日は、1979年に公開された映画『銀河鉄道999』について話をさせてもらいました」

「広島市映像文化ライブラリーでは、来月6月23日(日)、高畑勲(たかはた いさお)・宮崎駿コンビによる映画『パンダコパンダ』(1972年)、映画『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』(1973年)が上映されるそうじゃ」

「そりゃ、すごいね」





↓『パンダコパンダ』については、こちら↓

映画「パンダコパンダ」公式サイト





「ほいじゃあ、またの」

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