通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

特別展「黄金美術」が開かれている美術館は?

2010年11月04日 | 広島の話題

昨日、11月3日(水)は「文化の日」。
「晴れの特異日」といわれるだけあって、ええ天気でしたのう 。



【問題】
11月2日(火)から、特別展「黄金美術」の後期展が始まりました。
金を用いた装飾品、絵画、国内外 の宗教美術を通じ、黄金が持ち続ける魅力と意味を探る「黄金美術」展が開かれている美術館は、次のう ちどこでしょうか?

1.呉市美術館
2.たけはら美術館
3.ひろしま美術館
4.ふくやま美術館









【正解】
4.ふくやま美術館



【解説】
福山市西町のふくやま美術館で開催中の特別展「黄金美術」(中国新聞備後本社など主催)の後期展が2日、始まった。

金を用いた屏風(びょうぶ)や装飾品、絵画、武具、国内外の宗教美術を通じ、古代から現代まで黄金が持ち続ける魅力と意味を探る。
後期は一部を入れ替え、57点を展示。
金雲の中で8羽の鳳凰(ほうおう )が遊ぶ八曲一双の大屏風、さざえの形をした奇抜な変わり兜(かぶと)などが加わった。

特別展は、金属工芸史が専門で今年6月に急逝した故中野政樹名誉館長が温めてきた企画。
父親の金工家中野恵祥(1899~1974年)の花瓶、東京芸術大の同期で昨年12月に亡くなった日本画家平山郁夫の「日蓮聖人画像」も並ぶ。

(「「黄金美術」後期展が開幕」中国新聞 2010年11月3日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011030040.html





■「黄金美術」展

期間/~11月28日(日)

入場料/900円(高校生以下無料)

休館日/月曜日 ただし11月22日(月)は開館


■「黄金美術」フロアレクチャー(連続講座)

日時/11月7日(日)、13日(土) 14時~15時

会場/ふくやま美術館1階企画展示室(Ⅰ~ⅠⅠⅠ)、2階常設展示室(ⅠⅤ)

聴講無料(会場の入場には「黄金美術」展観覧券が必要です)

講師/当館学芸員

内容/展示作品の中から1回につき数点を選び、展示室で作品を鑑賞しながら講座を行います。
  11月7日(日)ⅠⅠⅠ/近世と近代の金屏風について
  11月13日(土)ⅠⅤ/高橋秀と今井俊満


■ギャラリー・トーク

日時/11月21日(日)、27日(土) 14時~15時

会場/ふくやま美術館1階企画展示室・2階常設展示室

聴講無料(会場の入場には「黄金美術」展観覧券が必要です)

講師/当館学芸員



今日は、「「黄金美術」について」「栄螺形兜(さざえなりかぶと)」「慶長大判(けいちょうおおばん)」について調べてみようかの。



1.「黄金美術」について



古来より、黄金の輝きは人々から絶えず関心を集め、美術においてもまた、特別な意味を込めて永く用いられてきました。
古代において、最高峰の飾り、また富の象徴として黄金製の装飾物が作られたことは、各地の出土遺物より知られます。
加えて、東西の宗教美術において、黄金は、しばしば宗教者や宗教世界の聖性をあらわすものとして用いられました。
また近世の日本では、背景を総金地とする大画面の金碧障屏画が隆盛します。
そしてこれら黄金美術の意義は、踏襲されあるいは形を変え、近現代の美術にも受け継がれています。
本展では、これら黄金を象徴的に用いた美術作品を「考古資料と仏教美術」「金屏風と桃山・江戸期の美術」「黄金美術とイコン」「近・現代の黄金美術」の4つの視点から取り上げ、美術における黄金の意味と魅力を探ります。

なお本展は、長く日本美術を研究してきた中野政樹名誉館長の企画でしたが、去る6月、急逝されました。
本展の開催は、中野名誉館長を追悼するものでもあります。

(「黄金美術-それは、聖なるもののあらわれ」ふくやま美術館公式ホームページ)
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/fukuyama-museum/schedule/special/gold/



2.栄螺形兜(さざえなりかぶと)

昨日、福山市へ行ったんじゃが、文化の日は観覧料が無料になっとったんじゃ。
「ラッキー」とばかり、 県立歴史博物館から始まって、ふくやま書道美術館、人権平和資料館、ふくやま文学館と回って、ふくやま美術館に入ったのが、午後4時前。
午後4時30分までに福山城も行かんといけんので、申し訳ないがサササーッと見て回っとったんじゃ。
と、ある展示物の前で、足が止まった。

「なんじゃ、こりゃぁ!?」

そこには貝の形をした兜が置かれていて、「栄螺形兜(さざえなりかぶと)」と書かれとったんじゃ。
「さざえを模(かたど)った兜なんか、今までに見たことがないで。それにしても、なんで、兜のデザインに使うんじゃろうか?」
栄螺(さざえ)は殻が堅いのと、「栄螺」という字に「栄」の文字が入っとって縁起がええということで、武将達に好まれとったということじゃ。



↓栄螺形兜については、こちら↓

異形の死装束-2-金箔押栄螺形兜
http://www4.ocn.ne.jp/~riria/igyou/igyo-2-sazae.html



この兜を見て思い出したのが、TV特撮番組「キャプテンウルトラ」(1967年)に出てきた、小林稔侍演じるキケロ星人のジョー。
「この人の頭も、こんな感じじゃったよのう」と思うたら、こちらはさざえではなく、岩石人間という設定じゃった。



↓キケロ星人のジョーについては、こちら↓

「キケロ星人 プロフィール」あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E3%82%AD%E3%82%B1%E3%83%AD%E6%98%9F%E4%BA%BA/1534441/



3.慶長大判(けいちょうおおばん)

江戸初期、徳川幕府が発行した「慶長大判」が、「黄金美術」で展示されとるそうじゃ。



福山市笠岡町の結納店経営星野由幸さん(79)が貸し出した。
星野さんは約20年前に親族から譲り受けた。「本物かどうか、確信がなかった」というが、1月放映したテレビの鑑定番組では、時価2千万円との評価を受けた。
大判は縦15センチ、横9・4センチの楕円(だえん)形。上下左右4カ所にキリの紋がある。
他のコレクションとともに28日まで公開する。15日は休館。

(「慶長大判、黄金の輝き 福山」中国新聞 2010年11月9日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011090026.html



大判は、褒美(ほうび)として与えられたり、贈り物として使われるものなんじゃと。ほいじゃけぇ、一般に使われるときは、両替商が価格を決めとったんじゃそうな。

(青文字部分は、2010年11月10日追記)




↓ふくやま美術館についての関連記事は、こちら↓

「長くつ下のピッピ」の作者は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100913

「王朝の名筆」で公開されている、藤原佐理の書状は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100912

「国宝の名刀―徳川将軍家ゆかりの刀剣」が開かれている美術館は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100624



今日は、「「黄金美術」について」「栄螺形兜」「慶長大判」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。

コメント
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