彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

掃部山公園

2022年04月25日 | 井伊家関連

4月1日に、掃部山公園に建つ井伊直弼公の銅像を見てきました。





明治時代に彦根藩士が山を購入し井伊家所有となり明治42年(1909)、横浜開港50年の記念に直弼像が建立されました。

この縁でここは直弼公の官職である「掃部守」に由来する「掃部山」と呼ばれるようになりましたが、訪問時に道に迷って交番で聞いたときは「紅葉山」とおっしゃっておられました。


井伊直弼像に関しては、直弼公が違勅調印を行った(後に氷解)ことや安政の大獄で尊王の志士を罰したことから朝敵とされるイメージを払拭するため武家でありながら公家の衣装である束帯姿で造られる不文律があると言われています。


それでも、昭和18年には金属回収指示により解体され政府に回収されます。


昭和29年(1954)に、開国100年を記念して再建されて現代に至っているのです。







直弼公像は、海を向いていますが、現在は海との間に高いビルが建っています。

これが、直弼公の開国による発展の結果だと考えるならば、直弼公に開国後の報告を行い見守って貰っていると考えても良いかもしれません。