久しぶりに日の光を浴びて、草たちが、虫たちが、そして木々が、鳥たちが、喜びを一心に表している。野山を包んでいる大気は、過剰なくらい水の分子を含んでいるにもかかわらず、心地よいたたずまいのまま、やさしくやわらかくただよう。今日はそんな晴れがましいようなハレの日である。
草木の葉の色が、花の輝きが、ストレートに伝わってくる。いつもは出不精のモンシロチョウも、ゆっくり、てふてふと舞っている。
ススキの花
ダンドボロギク冠毛を見せびらかす
たまさかの光受け、シャジンもお出まし
一団で押し出す、トウキの花
何をか想う、桜色のタデ