日頃目にする草刈り風景に、普段、特に注目することはない。が、きれいに刈り上げられて見事に出来上がった、田畑のまわりや土手を目にしたとき、つい左手が自分の頭をなでていることがある。
子供の頃は、髪の毛を、おふくろさんにバリカンで刈ってもらっていた。その、まだ若かった臨時散髪屋さんは、あまり手先が器用な方ではなかった。さらに、細かいことにこだわらないのが自分の美点ということを十分自覚していた。よくひっかけて引っ張った。早く終えたいこともあったろう。やるほうも、やられるほうも、四苦八苦の体である。出来上がるや否や、頭が無事かどうか、左手はそっと一通り撫でてみるのが当時の習慣になっていた。
今日はずっと待ちぼうけ、姫檜扇水仙(モントブレチア)
そうツンツンすんなよ、と、赤いエノコロ
水玉出来た
刈り上げ上手