美しき加賀友禅です。
冷たい水にさらしてついたしがらみを洗い落とします。
「あとで」と耳元でささやかれました。
万に一つ、本当に「あとで」が実現することがあります。
要警戒。
残念ながら、男は我を忘れてしまいます。
女がお金に困った時の常とう手段です。
乗ってあげましょう。
困っているんですから。
騙されてあげましょう。
ちょろいと思われたかどうか。は、忘れましょう。
「あとで」の本気度は、一か月もしないうちに判ります。
今日のテーマは、「男と女(Part4)」です。
これほどみょうちくりんで、不可解なことはありません。
釣り上げた魚に餌はやらない。
それでは、魚に逃げられてしまう。
ニモだかポニョだか魚が出る痛快なアニメがありました。
我々にとって魚は身近な存在です。
たまたま釣れた魚ではありません。
釣り上げた魚は、サメの子だったり、そのままの姿の熱帯魚であったり。
いずれにしても餌をあげなければ正体はわかりません。
連れ添う男と女。
永遠の愛はあるのやら、ないのやら。
相手の魅力を一つずつ発見です。
愛は育むと言われます。
綾なす糸の絡み合いです。
気に入らなければ、ほどいてまた紡ぐ。
そんな作業の連続です。
忘れ去られた毛糸の玉があるように、その時々で興味が移っていきます。
生きている限りあることです。
付かず離れず。
男と女は、二人だけの布を織りあげているのでしょう。
横糸が誰、縦糸が誰と決めました。
どちらかが細くなったり弱くなったりします。
それをカバーしながら、数十年も織りなしていく。
後で見ると、それが味わいになっています。
二人にしかわからない綾取りです。
洗うほど強くなる木綿のような男と女でありたい。
残り香を 金木犀の せいにする
2017年6月15日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます