故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

お国柄

2017-02-11 06:46:54 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「甘えちゃおかな」です。
大人の女の人は素敵に見えるものです。


今日のタイトルは、「お国柄」です。
ドイツの田舎に支社がありました。
スイスの田舎に本社がありました。
ドイツの人は、スイス人優位の人事に文句が言いたそうでした。
技術もない癖に、田舎者め。
スイスの人は、スイスに比べて薄汚れたドイツの街並みを指して、田舎者め。
日本人の私から見れば、どちらも素敵な国で甲乙つけがたいけど、
隣国同士いろいろあるようです。
野菜などの食料品は、スイス人は国境を越えてドイツで買い、
ドイツ人は、車のガソリンタンクを空にして、スイスでいれます。
結構、上手に生きていました。

タイであった社長さんは、10年前にイギリス製の機械のサービス代理店を始めました。
米の輸出には欠かせない機械でした。
あっという間に数千台を売って今ではプール付きの豪邸の持ち主でした。
秘書に手を付けて、先妻と離婚調停中でした。
成り上がり者は、いずこも同じ。

韓国に自分が開発した機械の据え付け指導に行きました。
電気配線にマーキングはありませんでした。
どうするのかなと見ていたら、
銅線を巻いているプラスチック製保護チューブに
ペンチでわずかに傷を付けて目印にしていました。
困った時、作業員にアイデアを募りました。
意見の対立する二人が殴り合いのけんかに発展しました。
相談しなけりゃ良かったと思ったものでした。

パキスタンにも自分で開発した機械を持ち込み、コミッショニングに出かけました。
初めての海外出張でした。
ある時、タンクが必要になりました。
6mmの鉄板をたがねで切り始めました。
確かにガスボンベとトーチがあったよな。
何故使わないのと尋ねました。
ガスは高いから買うのをとうにやめているとの返事でした。
酒がご法度の国です。
コーラとファンタで、さよならパーティーを現場で開いてくれました。
親しくなったワーカーから、怪しそうな麻薬の粒をあげるよと言われましたが、
丁重にお断りしました。

中国から来た同僚に日本の精米工場を案内しました。
途中で見た展示中古車の安さにびっくりしていました。
今乗っている中国製の中古車より圧倒的に安くてよく見えた。
買って帰りたいと言われました。
今度は、私がアドバイザーとして中国に出張しました。
LCCに乗り、上海から90分の都市に行き、営業の応援をしました。
お客様と互いに口角泡を飛ばし激しい応酬でした。
口を挟む余裕はありませんでした。
帰りのLCC機内は満員でした。彼は英語で体制批判をしていました。
恐る恐る行った中国です。新聞やテレビで聞くのと大違いでした。
上海の目貫通りで、私が日本人と知ってか、
きれいなお姉さんから声をかけれました。
「ちんちんマーサージ、いかっすか」

沖縄から30分で台北に着きました。
泡盛協会の方たちと一緒でした。
まずは腹ごしらえと、着くやすぐに中華飯店で紹興酒の味利きでした。
それも一人一本のペースでした。
台中までの高速道路のパーキングで、
「青い鳥」のデモンストレーションを露天商のような方がやっていました。
優しいあなたのわずかなお金で、この小鳥は自由になれます。
外国人がお金を払いました。小鳥はかごから飛び立ちました。
飛び立った小鳥は、露天商の次の指示を枝で待っていました。
ううん。

お国柄というタイトルでした。
覗き見た裏通りでの話です。

はっつあんや 水のお神酒に たくあんで

2017年2月11日
コメント
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