2013年米国作品。
冷戦下のソ連の潜水艦を題材とした戦争映画。
核ミサイルを搭載した旧式潜水艦K-129。その艦長は退役を申請していたベテランのデミトリー(エド・ハリス)。デミトリーの父親はソ連海軍の英雄であり、デミトリー自身も潜水艦の名艦長として名を馳せていた。出航前に新兵器ファントムが搭載され、この監視役も乗り組んでくる。公海に出てしばらくすると、監視役は艦長、副艦長らを監禁してK-129を乗っ取り核ミサイルを発射しようとする。
潜水艦という限られた空間。退役寸前の老朽艦と艦長。対潜水艦戦の技量に長けた艦長がいるが健康に課題がある。謎の新兵器とそれを監視する乗組員。米軍に加えてソ連の潜水艦も敵になる。こういう潜水艦もので必須ともいえる追い込んだ条件が充実しています。思いのほか、良くできた作品です。
見どころは友軍の最新鋭艦ノーベンバーとの潜水艦戦。見えない敵に対して、秒単位でデコイ発射、魚雷発射、魚雷爆破。これで最新の潜水艦の戦闘力を無くしてしまう戦いは圧巻、見事な描写です。潜水艦にはまっていないお方には、この場面を観ても何やっているか半分以上分からないかもしれません。裏返すと、潜水艦好きにはたまらない世界です。
想定外に面白い映画でした。お薦め。
ファントム -開戦前夜- [DVD] | |
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KADOKAWA / 角川書店 |