1984年リリース。
安田成美もこの当時の多くの女優と同じく、女優が歌ってレコードを出したという代物。彼女の場合は、これの極めつけというマーケティングがなされた。
1984年1月に宮崎駿の映画「風の谷のナウシカ」のイメージソングで歌手デビュー。なお、この楽曲は映画本編では使用されなかった。そして同年4月にファースト・アルバムをリリース。そして、この7ヶ月後の11月に本作「安田成美全曲集」というベストアルバムをリリース。この間にシングル盤が4月、7月、10月に発売。LP 1枚、シングル 4枚で この全曲集 を作って売っちゃった。
この後、安田成美はシングル 1枚、LP 1枚で新作を終了している。女優 兼 歌手 を超短期間限定で売るマーケティング。歌ははっきり言ってうまくない。本人も本気ではないのがよく分かる。それでも、このこの当時 バブリーな日本の音楽産業はこのような「消費」で潤っていた。