老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

468;上手な介護サービスの活用処方 第24話「認定調査の項目」㉒

2017-10-12 11:14:11 | 上手な介護サービスの活用処方
 上手な介護サービスの活用処方 第24話「認定調査の項目」㉒

3-9 外出すると戻れない

1.ない
2.ときどきある
3.ある

「外出すると戻れない」行動の頻度を評価する項目である。
1.外出して一人で戻れないことが、過去1か月間に1度も現れたことがない場合や
ほとんど月1回以上の頻度で現れない場合をいう。

・意識障害、寝たきりなどの理由により、外出が起こりえない場合も含まれる
2.少なくとも1か月間に1回以上、1週間に1回未満の頻度で現れる場合をいう
3.少なくとも1週間に1回以上の頻度で現れる場合をいう

・「外出すると戻れない」行動とは、外出だけでなく、居室や居住棟から出て自室、自宅に戻れなくなる行動も含む
・現在、入所中で、ほぼ毎日のように、食堂や、他のフロアーなどに行くと、自分の居室がわからなくなり、
介護職員によって居室へ連れて行ってもらっているは、「ある」になる。

・ほぼ毎日、近所に散歩に出かけるが、月に1度程度、家に帰って来ることができないため、
近所の人が家まで送り届けてくれることがあるは、「ときどきある」になる。



認知症の症状があるか、ないか判断される調査項目である。
例えば、俗に言われる「徘徊」の行動とも関連し、目を離すと外へ出てしまい、家がわからなくなり大変なことになることから、
常に注意し家から出ないよう声掛けをなどをしている。
そのため、この1か月間「外出すると戻れない」は、「1.ない」の選択になってしまうと、何もなく平穏無事に生活されている、と思われてしまう。
その場合、認定調査員には、「1.ない」ではあるが、常に目を離せない状態にあり、いつも声掛けや所在の確認を行っている等、
手間がかかっていることは話されたほうがよい。
夕食時に外へ出ることが多く、そのため夕食づくりなかなか進まないことなど話されるといでしょう


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