老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1335; いま、退院した

2019-12-27 15:27:11 | 病室から
いま、退院した

14時開始の点滴を終え
テープカットのような気持ちで
看護師にリストバンドを切ってもらった

自由の身とはいえ
執行猶予みたいな感じで
症状が悪化すれば再入院となる

冬の青い空の下
両脚の筋力は見事に衰え
明日から
beagle元気に連れられ
歩行訓練する
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1334; 生かされていることに感謝

2019-12-26 20:37:07 | 病室から
生かされていることに感謝

今回、非結核性抗酸菌の治療で入院した。
腎臓外科医が他科の調整役となり
感染症科医も抗酸菌の完治に向け
どの薬が効果的なのか
検討していただいたことに
本当に感謝の気持ちです。

完治までには
半年から1年は要する
副作用も当然あり
また腎臓との兼ね合いありで

本当に今回の入院生活
生かされていることに感謝し
躰を労わりながらも
活動していきたい

「病室から」のブログも
明日でひとまずお休みとなる

17日間の訪問、ポッチそしてコメントをいただいた
ブログのみなさん
そして往復200キロ余りの道のりを
仕事しながら車で病室を訪れたwife

本当にありがとうございます
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1333;主人の帰りを待つbeagle元気

2019-12-26 10:31:16 | 病室から
主人の帰りを待つbeagle元気
wifeが写したbeagle元気 ピンボケかな


wifeの実家で
自分の帰りを待つbeagle元気
男の子でいま6歳



腎臓外科医と感染症科医から告げられ
12月27日の午後に退院が決まった
思いがけない退院の決定となり
嬉しさと同時に内心ホッとしています

血液検査の結果をみながら点滴治療を行ってきた。
12月28日から1月5日まで外注の臨床検査が休みに入るため
点滴の治療を継続することはリスク上難しい

非結核性抗酸菌は完治はしていないが
入院前よりは症状は良くなった。
一区切りとして退院し
今後は(移植された)腎臓とのかねあいをみながら
人工透析にならないよう抗酸菌の治療を進めていく。
退院後は(点滴から)錠剤に切り替えていく。

今後の外来は
腎臓外科、循環器科プラス感染症科となった


ブログの皆様から
励ましや入院生活上のアドバイスを頂き
本当にありがとうございました


自分の帰る実家は、いまはもう存在していないので
wifeの実家で年を越すことになった
病院から車で20分ほどです

beagle元気は自分の顔を見たら
二本足で立ち ジャンプの連続
(ジャンプで腰椎が心配してしまいます)
興奮度Maxです



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1332; スカイストローベリー

2019-12-25 17:35:06 | 病室から

食べずに「鑑賞」のbig苺


スカイストローベリー

wifeから昨日の LOVE LOVE LOVE♪ のお返し、ということで
病室に訪れ スカイストローベリー 差し出した。

「ありがとう」と、小さな聲で話す(病室なので)
何だか食べるのも もったいない
貧乏性なのかな

今夜は鑑賞し
翌朝 朝陽が昇る頃
水槽のなかを泳ぐ金魚のように
大きな口をパクリ、と食べよう
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1331;入院半月

2019-12-25 09:14:42 | 病室から
病院の建物が変わらぬが 空は変わる 12月25日の朝は晴れ

入院半月

入院生活は半月を迎え
4人病室の「主」になってしまった。

窓越しに見える病棟の窓に「鉄格子」をつけると
刑務所のように思えてくる。
そんなことを考えては不謹慎なのだが、
病院も刑務所の生活(くらし)は似ている。

「日課」というものがあり
毎日判で押したような生活の繰り返し。

入院が長引くにつれ
社会から仕事から遠ざかり
自分が「居なく」ても 仕事はなされ
そのことに安堵と不安の気持ちになる。

いつ退院できるともしれない長期入院患者は明日が見えない。
出所の日がわかっている受刑者は、その日を指折り数えながら待っている。

患者と受刑者を同列にしてはいけないけれども
社会から隔絶されている身は同じ。

入院患者にとり病状が治癒に向かい
「もう退院できますよ」
その言葉が何よりの「薬」である。

自分は後半年過ごせば
「退院」の言葉が主治医から聞けるのであろうか



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1329; 「むえん」 な(入院)生活

2019-12-23 14:18:36 | 病室から
令和元年12月23日の朝空 病室の窓から

「むえん」な(入院)生活

「むえん」、と書くと
「無縁」を連想してしまうが
「無塩」のことで
先日朝食のとき「無塩パン」がだされた。

味も素っ気なく正直美味しくない。
自分の場合、腎不全や心疾患があり
塩分制限6g。
この数字を守り食事をすると
チョ〜薄味で食欲が失せてくる。

そのお陰で右脚の浮腫がとれ
足首の輪郭が見えてきた。

雪割爺さん(85歳)を思い出した。
彼は戦後、那須連山を仰ぎながら
妻と酪農を開拓してきた。
糖尿病から人工透析となり
介護サービスを利用し週3日透析に通っている。

彼は塩分と水分の制限があるのだが、
そんな制限のことは気にすることなく
「いつ死ぬかわからないから、好きなものを食べて死ぬ」、と話す。
彼にとり、塩鮭、塩辛は大好物で欠かせないおかず。
血糖値の不安定に連鎖し入退院を繰り返すも
今は自宅で牛🐄とともに暮らしている。

自分は、「死ぬ前に食べたい物は」、と尋ねられたら
「山葡萄」「夕張メロン」と炊きたての白いご飯のうえに「塩筋子」「紀州南高梅」が浮かぶ。
最期に羊蹄山麓の湧き水かな。

退院したら、塩分制限は躰のためにもまもらねば・・・・
味のない食生活になっても
味のある生活(くらし)にしていきたいものだ。


雪割爺さんの言葉
「いつ死ぬかわからないから、好きなものを食べて死ぬ」が
頭の中をよぎった。
人間食べたいものを食べて死ぬ
それは人間の欲求の「真理(心理)」でもある









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1327;「看護師さん 眠れない~」

2019-12-22 17:09:46 | 病室から
今日退院し空床となり、新患者を待つベッド

「看護師さん 眠れない~」

朝6時00分過ぎ 夜勤明けの看護師が病室を訪れる

85歳を超えているだろうか
隣の男性は看護師に
「5分間に1回 トイレに行っていたので眠れなかった」。

確かに深夜、夜明けに起きだし2回ほどトイレに行かれたのは事実
大いびきとおならを連発しながら寝ていた
自分の目には熟睡されていたように映ったのだが・・・・

「眠れない」爺さん 
めでたく本日退院となり
家族が待っている家に帰る
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1326; 皺に刻まれた老人の顔

2019-12-22 04:10:40 | 病室から
皺に刻まれた老人の顔

皺に刻まれた老人の顔は
誰もが同じように見えてしまいがちだが
おつきあいさせて頂くと
ひとり一人の顔の違いがわかってくる

皺に刻まれた老人の顔は
その人が生きてきた証明(あかし)でもある
働きに働いた老人の手は
指は曲がり爪は変形している

人生の家族の重荷を背負い続け
いまはこうして炬燵の温もりに安らぐ

昔 東京は花の都と呼ばれ憧れた
貧しかった時代だったけれど
卓袱台や囲炉裏を囲み
そこには家族の団欒があった

今 便利な時代になった
日本が、世界が狭くなった
「豊か」になったけれど
お金がかかる時代になり住みずらくなった

親がわが子を殺めるなんて
狂った世の中になった
老人の家族想いをつけこみ
振込め詐欺の行為も
同じく人間の心を殺めている


節くれだった老人の手指を握りながら
昔の苦労話を何度も繰り返す老人の話に
じっと耳を傾ける

老人の顔はすっきりとした表情になり
「こんな年寄りの話を聴いてくれてありがとう」と云いながら
湯呑み茶碗にお茶を注いでくれた

数分前のことは忘れても
満月に照らされ田の草取りをしたことは忘れていない
赤子を背負い実家に逃げ帰ろうとしたこともあった
今こうして炬燵の中で過ごしている自分が幸せだ


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1325; 老いの季節

2019-12-21 12:02:01 | 病室から
3時34分の病室(時空間)

老いの季節

膀胱で尿が溜まった、と
脳細胞に信号が送られ
3時前に目が覚めた。

その後目が冴え眠れなくなった。
枕元の電球を点けたので
薄暗さの中でボ〜、としている。

思っていた以上に
抗酸菌の治癒は難題を抱え
抗酸菌治癒と傷む腎臓のバランスを
どうとるのか悩める。

この先どうなるか
元の躰に回復できるか
抗酸菌はしぶとく「たち」が悪いだけに
悩みが増えた


人間、老い、病いそして死を迎える(生老病死)
避けることのできない運命。
それは、もう生まれたときから始まっていた。

昔は老いの季節は短く
床に伏せてもそう長く家族の手を煩わせることなく
あの世に逝けた。

今は老いの季節は長くなり
デイサービスや介護施設では卒寿超えの老人はめずらしくない。

老い病み床に伏せたとき
他人(ひと)はどんな死に方を欲しているか
これからは生き方と同じく死に方も自分で決めていきたい

そう思いながら、
いま在宅で床に伏せている老人
生活のなかで「できる」ことが先細りし
自分が誰だかわからなくなる不安やもどかしさと
懸命に闘いながら生きている老人

幾たびの戦争と戦後の廃墟からたちあがり
自分は喰わずとも子ども(家族)を守ってきた老人
老人それぞれに人生があり誇りがあった

どんな老いの季節の終わりを迎えるか
バッドエンドか、それともハッピーエンドか
生き方、老い方そして死に方はひとつ

自分は
認知症を患った老いた母に対して
優しく出来なかったこともあった
なんで優しく出来なかったのか、と

退院したら
ひとりの老人は
最後はどこで過ごして生きたいのか
どんな死に方を臨んでいるのか
思っている以上に容易ではない。
初心に帰り
ひとりの老人の聲(呟き)を聴いていくこと

ひとりの老人の背姿(うしろすがた)は
一寸先の自分の姿でもある














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1324; 自分は何者か

2019-12-20 19:37:26 | 病室から
今日という日の夕暮れ時

自分は何者か

歌を忘れたカナリヤ
或る日ふと 歌を思い出したカナリヤ

空を飛べなくなった鳥
羽をいたわり休息し ふたたび飛び立った鳥

歩けなくなった老人
杖をつきながら歩きだした老人

自分はどこから来たのか
自分は何者か
自分はどこへ行くのか
ゴーギャンと同じようなことを
呟いていた認知症老人

或る日ふと 自分は何者か
自分に問いかけてみた




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1321; 病室の夜は濁音、爆音の世界

2019-12-19 04:40:56 | 病室から
病室の夜

今月の22日に冬至
長い夜が続く
朝を気にせずゆっくり眠れる人にとって
冬の夜は最高

多床室(4人部屋)は
病気を抱え治療をともに受ける「戦友」であるけれど
夜は穏やかならず

退院しベッドが空くと
今度はどんな 病人が来るのか、と
気になるけれど
それは他人同士の入院「生活」となるので
我慢しなければならない

隣に八十歳を超えた常爺さんが入院した

我儘に生きてきたのか
入院時についてきた妻にも
大きな声で怒鳴る
他人に気遣いする雰囲気が感じられないような
こんな一幕もあった

夕食時のこと
当の本人は病棟の食堂で夕食をすませてきた
自分も含めた3人はベッド上で食事中であった

他人様が食事中であるのに
そんなことに気兼ねする余裕もなかったのか
病室入口のトイレに入った

洋式便器に座ると同時であろうか
濁音と糞が飛び散る音が
壁越しに聞こえてきた
まだ自分は窓側のベッドだったが
トイレの壁隣にいた人はまともにその濁音を浴びた

他人様が近くにいたとき 「りきみ」を控えてもらいたいものだが・・・・

いっぺんに食欲が落ちてしまった

便意をもよおしたとき
我慢できずトイレに駆け込む
ましてや高齢になると括約筋が緩み
我慢も限界を超えてしまったときは「便失禁」になってしまう

その常爺様
自分の隣ベッドに居る
声話す声も大きい
深夜から夜明け前まで
テレビの音量を大にした状態の鼾が
夜の静けさを破り響きわたる

看護師は常爺様に「よく眠れましたか」、と尋ねると
「眠れなかった」と答えていた
まさか「大鼾を出しよく眠っていましたよ」、と
代わりに答える訳にもいかず苦笑する自分であった

そうそう常爺様は尿漏れが目立ってきたので
その治療(手術)をするために入院された





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1320: 眼科診察結果が出た!

2019-12-18 13:38:56 | 病室から
眼科診察結果が出た!

11時過ぎ眼科から呼ばれ、診察室に向かった。
薬の副作用でなければ、と思いながら診察を待った。

診察室に呼ばれた。
眼球の表面に汚れがあり
両眼 白内障、と医師より告げられた。

「いま、67歳です」と話したら
「年齢相応ですね、この年齢で白内障になります」と女医さんより言葉が返ってきた。

退院してから郡山の病院で白内障の治療(手術)をすることになった
ご心配いただきありがとうございました。
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1319: 今日は眼科受診します

2019-12-18 08:44:29 | 病室から
私の帰りを待つbeagle元気

今日は眼科受診します

ひと月前からである
文庫本を手に読んでいても
文庫本の活字が薄く見え、読むのに疲れてくる

右眼を手で隠し左眼で文庫本を見ると
活字は濃く見え 読みやすい

今度は反対に左眼を隠し右眼で見てみた
活字は薄くかつぼやけて見える

最後に両眼で見た場合
左眼だけでみるよりは活字はぼやけて読みづらい

光が当たらない方が
両眼でも活字は濃く見えた

昼間は右眼を抑えながら文庫本を読んでいる

そういう訳で 今日眼科受診と相成った
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1318; どっちをとる?

2019-12-17 15:10:01 | 病室から
昨日の冬空は薄青色

どっちをとる?
jj
今日は鉛色の空 いまにも雪が降りそう


シャワーを浴び終え
病棟廊下を歩いていたら
主治医に出会した

「看護師からクレアチンが⒈4の高数値になっている」と主治医に伺ったら
「近いうちに治療をどう進めていったらよいか、本人に決めてもらおう」と考えていた。
「皮膚の症状は良くなってきているが、腎臓にかなり負担がかかってきている」

「クレアチンが1.5を超えると再透析になることも・・・・」
「菌が身体全体に回り生命にかかわる危険性もある」

「このまま治療を続けていき 皮膚を治癒していく」
「一度中断し1月に再入院し治療を開始するか」
「仕事よりも治療を優先するという姿勢をもたないといけない状況にある」
「きちんと治療をしていかないと(抗酸菌が)耐性菌になっても大変」

「皮膚」を選ぶか、「腎臓」を選ぶか
二者択一しかない治療方針をきめるのは患者(自分)しかない
医師は決めることができない、と主治医はそう話す

「腎臓」を選択したとき
皮膚の症状がどうなり生命にどうかかわるのか
そのことを知る必要がある

妹から頂いた大切な腎臓で
10年余り透析せずにきた
透析をしないことに目を奪われ
皮膚の危険性を見逃してもいけない

はなしあいにはwifeも同席してもらうが
問題は自分は どっちをとるか
迷い悩める
後になって後悔の選択だけはしたくない

昨日の青空
今日の鉛空
冬の空は激しく変わる
左の路か、右の路か
どっちをとるか?

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1316; 祈り・感謝

2019-12-15 16:30:37 | 病室から

病室の窓から夕陽を眺む


祈り・感謝

老いて 齢を嵩ね往き
夕陽を眺め
「何事もなく今日一日生きれたこと」に感謝し祈りを捧げる

朝陽に向かい
「無事朝を迎えたこと」に感謝し
「今日一日無事に生きれること」を祈る

病室の窓から
沈む夕陽を眺め
こうしていま、生きていることに感謝し
無事帰還を願う

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