口笛吹いても独り

~チンパンジーの地平線~

始めようか練習見学

2017年01月17日 | サッカー
今年最初の練習見学はゲーム形式で中々楽しめる内容
気温ヒトケタの寒い夕暮れの中で選手を見る

ゲーム形式の流れのある切り返しの激しい練習の中で最初に感じたのは昨年に比べてボールの持ち方の巧い選手が多いという点
狭いエリアの中での密集練習の為にただでさえ「安易に理由もなく」足元に止めれば囲まれて守備の餌食になる中で「次にどう動きたいか」という意図を持ってボールを受けていた選手の多い事が印象的だった
当然「ここでポイントになろう」という場合は足元で受けて相手を背負っても構わないのだが「前を向く、次の自分の動き方を意識する」ボールの受け方をキチンと出来ている選手は、この練習の意図の一つである「受ける前に次のプレーを予測できている」、つまり準備ができているという事になる
まあ足元で受けてもソコから4人がかりの守備密集の中をアホみたいなドリブルで切り抜けてしまう選手も時折いたが
逆に言えば序盤でケガの無いようにという状況とはいえ守備側にはソコを切り抜けられてどうすんねん、取り切らんかいとも思うのだが
ただ全般的には今の序盤のケガを避けたい中でも球際で滑って入ったり結構ガツガツ行ってたし、ある場面では伊佐が寄せてきた相手に体をガッツリ入れて行ったりと中々気合の入ったシーンが多かった
何よりキャンプ入っての序盤なのに全体的に体の基礎準備は結構できているというか選手が準備してきて今年はキャンプに入っているなという感じを強く持った練習だった
ギシさんやグッさん、えーっとアイツは名字を忘れたナントカ彬だ、と、言った通常は段々とペースを上げながら体を作っていくベテラン陣も割と準備万端だったのも好印象

先の伊佐のシーンやベテランの準備、他にも例えばこの試合形式のの練習の中での後藤のシュート意識の高さといった場面で、今年は恐らくシーズンを通して全てのポジションで激しい競争が行われそうな事は選手たちも自覚していて、それを受けて立つ姿勢は頼もしさも感じる
競争が自分を向上させるまたとない機会だとして「よし、一年戦ってみよう」という意気込みを感じる
若手から中堅、ベテランまで年齢層の幅広く揃った今年は下の選手にはどのポジションも手本になるプレーヤーも競争相手もいるので成長でき、その成長する若手の突き上げでベテランも高いテンションを持てる
競争の中にこそ成長はあり、発見はベテランであっても無くなる事は無い
今年は組織としてのチームの団結力を持ちながら激しい競争も期待したい

全体としては縦に強い展開の時に時折バシッとポイントにボールが入ってソコから力強い展開でフィニッシュまで持って行けるシーンが何度かあり見ごたえがある
ただ逆光なのと新しい選手も多いのと下の名前で互いを呼ぶのと、何よりいつも書くが自分が「人の顔を見分けるのが苦手で時間が掛かる」という点で誰が誰だか
良いプレーがあっても暫く視線で追いかけて他の選手に呼ばれる名前で「ああ、あれはアイツか」と分かる程度で、それでさえも分からない選手がいる
個人的にはまだ少し選手の把握には時間が掛かりそうだ

そんな中でも一応個人評では出足の良さなどでは姫野が目についたのだが、まあ姫野は見分けがつきやすいから…
後藤は先に書いたようにシュートへの積極的な姿勢が光る、伊佐も非常に球際にも詰めて行って強めに追えてキビキビ動く、鈴木は余力もあって安定していて、三平は途中で足が詰まってい痛そうにしていたがクサビなどにも顔を出し好気配、って何か競馬の調教評価みたいになってきたが、まあ本当にダラッとしてないので見ていて悪くない
國分なんかは何度か名前を呼ばれていたが大卒ルーキーなだけに「ある程度の即戦力」として期待したい

GKは三者三様、高木はもうちょっと見てみないと分からない
途中の攻守の切り替えを入れたパス練習では最も細かくポジションを修正してパスを受けてたのは修業だった
そしてその練習の中では一番最終ラインというかフィールドプレイヤーが高い位置だったのも修業だった
攻守が入れ替わる度に「受ける味方」が入れ替わるような練習だったので、まだボールが高い位置にある状態でも基本的には一番後ろにいる味方の位置(それも入れ替わる事も含めて)かなり頻繁に位置を変えていた
GKが入れ替わっても一番後ろでストレッチをしながら他の組の練習を見ていた
GKというのは、おそらくこういう「意識高い系」の方が巧くいく傾向にあり、そういう部分では上福元はやはり修業に比べて性格的に「おっとりしてるなぁ」と思ってしまう、まあそれが良い処でもあるのだが
GKというのはセットというかチームなので、互いに切磋琢磨しつつ3人で良いチームとしてシーズン通して互いに成長して欲しいものだ
中にはライバル同士で「クチも聴かない」という間柄も割とあるようだし、逆に楢崎と川口のように「仲の良い」場合や下川と西川のような「ベテランと若手」みたいにバランスの取れた場合もある
この3人がシーズンの中でどういった関係性でやっていくのか分からないが、そこら辺も時間を通して見続けてみたい

まだ序盤で距離の無い練習が多いので何とも言えない部分が多いし、体もこれから作っていく事になる
何よりゲームの広さでゲームの中で動かしてみないと分からない部分が多い
車と同じだ、同じように組み上げても実際に動かすと数値に出る部分、そして出ない部分で「パッケージの差」として出る部分は必ずある

今後の仕事やらの状態でどうなるかは分からんが、まあ見れる状態なら時間をかけて、見れるならキャンプの練習試合なども見て行こうと思う
取りあえず今年最初のトリニータの練習見学の感想はここまで
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