◆ミサイル・爆弾等、格納庫内の展示装備品
新田原基地へ飛行展示の合間の時間を利用し入りました当方、飛行展示再開までに撮影できるものを撮影です。
格納庫に展示されているF-4EJ改ファントム、武骨な格納庫内の独特の流線型、突き出した機関砲と前方を睨む主翼下の兵装群、奥にはF-15Jイーグルが並び、これぞ戦闘機の格納庫、という雰囲気を目一杯醸し出しています、前回はエプロン地区に並ぶ展示航空機を紹介しましたが、今回は格納庫の内部を散策してみましょう。
F-15前に置かれたAIM-9,赤外線誘導方式の空対空ミサイルで原型は127mmロケット弾へ誘導装置を搭載したもので、目標航空機がエンジンから発する熱の赤外線に向かい誘導されます。射程は18kmで設計はアメリカ、航空自衛隊では国産のAAM-3やAAM-5とともに装備を続けています。
AIM-7F/M空対空ミサイル、アメリカが設計し世界で広く採用されているレーダー誘導方式のミサイルで、AIM-9は短射程型ですが、こちらは中射程型の70km、戦闘機がパルスドップラーレーダにより照準し、この反射を追尾し命中します。70kmという距離は視程外戦闘と呼ばれるように彼我が肉眼で見えない距離で展開され、過去20年間ではかなり高い命中精度を誇っていますが、命中まで戦闘機が照準を続ける必要があり、現在はミサイル本体にレーダーを搭載する国産のAAM-4配備が進められているところ。
戦闘機の油圧駆動展示も行われていました。脚部やフラップなどは油圧で駆動するため、戦闘機を支柱で地上に支えて展示し、実際に離着陸時や飛行時に行う油圧の駆動を地上で展示する、というもの。写真では見栄えがあまりですが、実物を目の前にしますと駆動の様子は飛行時に絶対間近によれないだけに興味深いもの。
ちらりと、格納庫の外を見ます、気になるのは飛行展示の再開、C-1輸送機により実施される空挺部隊の空挺降下展示、基地内で見るのですから、基地内らしいアングルで撮りたいだけに、移動の時間も考え、それまでの時間で格納庫内の展示を撮影完了しなければなりません。
Mk82,500ポンド爆弾。世界的に標準的な通常爆弾で、本体重量が227kgを基本とし、87kgのトリナール高性能火薬を内蔵、航空阻止や近接航空支援に対艦攻撃に活躍します。誘導装置を後付するだけで、赤外線誘導方式のGCS-1やGPS誘導方式JDAMのような精密誘導爆弾とすることもできる。
JM-117,750ポンド爆弾、自衛たいでは340kg普通爆弾と呼ばれている。如何にも爆弾的な爆弾で米軍などではMk82に取って代られていますが、GCS-1を搭載し赤外線誘導爆弾として使用されます。GCS-1は制式名称91式爆弾用誘導装置、世界ではレーザー誘導爆弾のようにレーザー照射の反射へ誘導するものが基本でしたが、自衛隊では対艦攻撃を行うため、洋上では赤外線放出目標は艦船くらいしかなく、その分誘導不用な撃ち放し式として運用可能、750ポンド爆弾は命中すれば大型艦船でもほぼ確実に撃沈可能だ。
ASM-1空対艦ミサイル、正式名称は80式空対艦誘導弾、射程40kmの亜音速対艦誘導弾で、発射後は慣性誘導により超低空を目標に向かい、命中直前の終末段階では搭載するレーダーにより目標を捕捉し、命中、上部構造物を破壊し、電装品などを機能不随へ追い込みます。多くの場合、命中すれば火災により機能不随となり場合によっては沈没しますが、止めが必要な場合はGCS-1を用いるもよう。
航空自衛隊は1977年にF-1支援戦闘機を完成させ、1980年にASM-1を完成、現在は個の後継装備である射程170kmのASM-2を生産中です。F-1支援戦闘機は全機除籍されましたが、この任務はF-4EJ改とF-2が引き継いでいます。170kmといえば、京都駅から岡山駅や浜松駅に金沢駅までの距離で、編隊で一斉に投射されれば、最高度の防空能力を有する艦隊であっても簡単に防ぎきれるものではありません。現在、ステルス性と超音速巡航が可能なASM-3が開発中です。
訓練用のCBLS-200、小型の25ポンド爆弾4発を搭載し、投射訓練を行います。訓練では500ポンド爆弾や750ポンド爆弾を用いることが望ましいのですが、実爆訓練は演習場制約もあり、このため小型で、落下時の弾道特性を考慮した爆弾を4発搭載しています。対地訓練のほか、対水上訓練も行う。
70mmロケット弾を運用するJLAU-3/Aロケットランチャー、19発のロケット弾を内臓しており、広範囲を一挙に制圧します。発射後安定翼により弾体を高速回転させることで弾道を安定、最大射程は8000mあり、防空火器の届かない高度から火器管制装置による弾道計算を行い投射することも出来る。
機関砲標的装置AGTS,戦闘機に搭載されている機関砲の航空目標に対する実弾射撃訓練に用いるもので、そのまま機関砲の実弾を訓練機に発射すれば撃墜してしまうため、吹き流しのようなものを航空機から曳航し、訓練に用います。空対空ミサイル訓練用の標的は更に安全を考え、数kmのワイヤーで曳航するとのこと。
水上標的JAQ-1,新型装備とのことです。一見新型ミサイルや魚雷のように見えますが、航空機から投射し、海上に着水するとともにアンカーとヨットの帆とよく似た形状の標的部分を展開させ、対水上射撃訓練に用います。見た目がミサイルのようなので、漁船などに発見されることを考え、危険物ではない、と書かれていました。
滑走路方向から鋭い金属音が急速にその音程を変えて響いてゆきます、おやおや、C-1輸送機が空挺隊員を乗せ離陸してゆきました、もちろん一足先に帰ったのではなく空挺降下展示に向けての離陸です。空挺降下展示の撮影位置へ展開するため、まだ若干の時間は残りますが、少々急がねばならないようになってきた。
航空自衛隊の制服などの展示、陸海空自衛隊の制服はそれぞれ特色があります。このほか、この格納庫では東日本大震災関連の写真展示や、第一空挺団の展示、海上自衛隊の紹介コーナーなども展開していました、そしてその向こう側には小銃なども。
64式7.62mm小銃、戦後初の国産小銃で、陸上自衛隊では89式小銃に取って代られつつありますが、航空自衛隊では主力です。第二次大戦中に99式軽機関銃が威力を発揮したことを踏まえ、軽便性と遠距離制圧能力を重視し設計された小銃で、軽量化を重視し華奢であることは指摘されていますが、連射時の集弾性能が高いことで知られています。
1971年製造のものでした。航空自衛隊では航空基地や防空監視所にミサイル部隊等への敵部隊浸透へ小銃で対処せねばなりません。これを考えますと、近接戦闘に取り回しが有利で軽量な5.56mm小銃、例えばHK-416のようなものに置き換えることも、そろそろ考えるべきやもしれません。
MINIMI分隊機銃、5.56mm弾を用いる軽機関銃で、航空自衛隊へ警備用に導入された軽装甲機動車の搭載用です。航空自衛隊への軽装甲機動車配備は北朝鮮にもっとも近い戦闘機部隊、九州の築城基地より開始され、現在は防空監視所などへも配備が進んでいます。こうしたところで、格納庫での撮影を完了しました。
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日本は、スウェーデンが放出するJAS39グリペン80機を一括して引き取って、レーザー誘導爆弾と射程500kmの巡航ミサイル、照準ポッド、偵察ポッド
を配備するべき。
C1輸送機も、主翼に燃料タンク増設した4機に
P1のF5-10エンジンを入れ替えて、騒音と燃費向上対策の度合いを実際に確認すればいい。
C1の機体に、F5-10エンジン、C2のグラスコクピットを入れたものを、開発して、陸自の輸送機として、使えればいいよね。
機体は、十分、丈夫なようだし。燃費改善と電子機器の入れ替えで通用する。
攻撃兵器が無いし、輸送展開能力が少なすぎる。
これではやられるを待つだけ。
やりかえせる能力が無いから、やられやすい状態だね。
目覚めよ日本!