焼きいもを作る時、おばあちゃんは、お風呂の焚き口で作ります。
ちいチャンの家のお風呂は、新聞紙を種火にして薪で沸かすので、
焼きいもを作るのには、いい場所の様です。
いい具合に燃えている薪の中に、サツマイモをもぐり込ませます。
お風呂が沸く頃には、焼きいもが出来ています。
おばあちゃんは、たき口の近くに置いてある鉄の棒で、
焼けたいもを取り出します。
そして、焼けたいもを新聞紙に乗せました。
真っ黒にこげている所を取り除いて、ポフッとふたつに折ると、
ほかほかの湯気と一緒に、ほくほくの芋が出て来ました。
ちいチャンは、マーガリンをチョット付けて食べます。
おじいちゃんは、何も付けずに食べます。
おばあちゃんは、どちらでも食べます。