当地は昨夜から雪であったが、今日は立春。暦の上では春である。
そこで良寛の春の歌を探してみた。
雪深い越後の里に暮らしていた良寛は春が待ち遠しいかったに違いない。
節分の日に詠ったと思われる歌から紹介する。
何となく心さやぎて寝(い)ねられず明日は春の初めと思へば
(何というわけもなく心が乱れ騒いで眠れない。明日はいよいよ春の初めの日だと思うと。*)
霞立つ永き春日を子供らと手毬つきつつこの日暮らしつ
(長くなった春の日を、子供たちと手毬をつきながら、この一日遊び暮らしてしまった。*)
春の野に若菜摘みつつ雉子(きじ)の声聞けば昔の思ほゆらくに
(春の野に出て若菜を摘みながら、雉の声を聞くと昔のことがしみじみと思いだされてくることよ。*)
佐渡島の山はかすみの眉(まゆ)ひきて夕日まばゆき春の海原(うなばら)
(佐渡の島の山々には眉ずみで引いたように霞がたなびき、いま春の日本海に夕日が沈もうとして、海の面はまぶしいばかりに光り輝いているよ。*)
たまきはる命死なねばこの園の花咲く春に逢ひにけらしも
(わたしの命がまだ保たれていたので、この家の庭に美しく花咲く春にめぐり逢うことができたことよ。*)
飯乞ふとわが来(こ)しかども春の野にすみれ摘みつつ時を経(へ)にけり
(托鉢のために出かけては来たものの、春の野に咲くすみれの美しさにひかれ、思わず長い時間をすごしたことよ。*)
むらぎもの心楽しも春の日に鳥のむらがり遊ぶをみれば
(ほんとうに心楽しく感じられるなあ、のどかな春の日となり、多くの鳥がむらがって遊んでいるのを見ると。*)
*:谷川敏朗
1/31の歩数:9,074歩
2/1の歩数:5,668歩
2/1:6㎏減量