強い桃田賢斗が帰ってきた!!!
中国・武漢で行われていたアジア・バドミントン選手権の男子シングルで、桃田賢斗選手が優勝した。
「アジア」と言っても、世界強豪の中国、マレーシア、インドネシア、インド、韓国等が参加するので、実質「世界選手権」といっても過言ではない。
しかも、桃田選手は準決勝で、長年バドミントン界の頂点に立ってきたマレーシアの英雄・李宗偉(リー・チョンウェイ)選手を破り、決勝では、リオオリンピックの金メダリスト・谌龙(チェン・ロン)選手にも2-0のストレートで勝った。
あーーーーー、この対決、本当はリオのオリンピックで見たかった...
2年前、彼は例の事件でオリンピック出場もダメになり、無期限の競技会出場停止処分を受けた。
世界ランキングでも2位にまで上り詰め、オリンピックも目前だっただけに、自分の蒔いた種とはいえ、やはり悔しかっただろう。
それから、反省の日々を送った桃田選手は、2017年7月に処分も解除され、こつこつと国際大会に出場し、結果を出してきた。
でも、日本では、まだまだバドミントンは大きく取り上げられない。
悪い事をしでかした時は、あんなにカメラのフラッシュを浴びるのに、どんなに良い成績を出しても、スポーツニュースで扱われるのは、ほんのちょっと...
だから、今回の大会では、どうしても優勝して欲しかったし、本人も優勝するつもりで大会に望んでいたことだろう。
優勝が決まった瞬間、ガッツポーズの後、桃田選手はユニホームの胸に輝く日の丸にそっと口づけをした。
心がじーんと熱くなった。
本人の胸の内は分からないが、日本代表に戻れた意味の大きさを、2年前の何倍も何倍も噛みしていたに違いない。
不祥事を起こした時、許される人と許されない人がいる。
同情される人もいれば、必要以上に批難を浴びる人もいる。
しかし、その後も、その人の人生は続いていくし、どうやって失った信頼を取り戻していくのかが重要だ。
桃田選手はまだ若い。それに、才能もある。
彼が本気で悔い改めているのであれば、バドミントンのコートで輝く姿を全力で応援したい。
そして、2020年の東京五輪で表彰台のてっぺんに立って欲しい。
ちなみに、今回の優勝賞金は、26,250ドル。
賞金もらっても、もう二度と豪遊しないよね?、桃ちゃん!(笑)
補足だが、この大会のシングルで日本人が優勝するのは、男女を通じて初めてとのこと。
さらに、男子ダブルスでは園田・嘉村組が準優勝。
女子ダブルスの決勝は日本ペア対決で、福島・広田組が優勝、高橋・松友組が準優勝だった。
今回、女子シングルは残念だったが、山口茜選手は現時点で世界ランキング1位に立っている。
日本のバドミントンは、いまや全ての種目で世界トップレベル。
以前は、中国の独壇場だったが、今は実力も拮抗しているし、また、インド等、新たな強国も出てきている。
バドミントンの中継がなかなか無くて残念だけど、皆さんも一緒に応援しましょう!