飛来飛去 ~風の吹くまま~

中国・遼寧省瀋陽在住歴十数年。
最近ネタぎれ気味ですが、何気ない、でも誰かに話したい日々の発見を綴ります。

微信の返信スタンプが謎すぎる件

2014年12月21日 | 中国・瀋陽 暮らしの中から

前回の記事で、「今年の個人的なニュース」が何も無いと書いたが...

あえて言うと、今年、携帯電話をスマートフォンに換えた。

普段から人との付き合いを避け、誰に電話するわけでもない私が、スマホを持ったところで、何か劇的に変わることもないのだけど...

LINEを始めたことで、メールなら、わざわざ連絡しない人とも、気軽にメッセージをやりとりするようになった。

初めは、ひっきりなしに着信音が鳴って、自分の時間を邪魔されるんじゃないかとか、プライバシーが侵されるんじゃないかとか、ネガティブなことばかり考えていたが...

「類は友を呼ぶ」というか、ごく親しい人しか登録してないこともあって、そんなに頻繁にはメッセージも来ないし、今のところ、楽しく利用できている。

まあ、連絡が来ないと、それはそれで、待ってしまうのが、わがままな人間の性なのだけど。

 

LINE同様、微信(We chat)も始めた。

微信とLINEは、ほとんど同じような機能を持ったコミュニケーションアプリだが、中国では微信の方が主流だ。

最近は、職場の同僚や学生など、ちょっとずつ”友達”が増えている。

こちらも周囲の親しい人との連絡ツールとして利用しているのだが、やはり日本の友人とは明らかに使い方が違うことに気づいた。

中国の友人は、自分が読んで面白かったニュースや気に入った音楽、動画等を、やたら共有したがる。

日本より著作権等がゆるいこともあるんだけど、「自分が良いと思うものは他の人にも教えたい」意識が強いように感じる。

日本の友人は、例えば、私の趣味を知っていて、それに関するニュースを教えてくれる。

それはすごく有り難いし、そこから会話が生まれることもある。

しかし、中国の友人は、そういうわけでもなく、「これ、いいでしょ!」的に、いろんな話題の物を振ってくる。

 

それに、「朋友圏」というLINEの「タイムライン」のような機能を利用する人も多い。

いわゆる「ツイッター」のような自分の何気ない思いをつぶやいたり、自撮り写真と共に日記風のコメントを残したり、さっきの話のように、自分が興味を持ったニュースを共有したり、商品を紹介して販売したり。

それを登録している人みんなに見せることができる機能だ。

でも、日本の友人で「タイムライン」を利用している人はいないし、もし、プライベートを公開するにしても、限られた人だけにすると思う。

日本では、FacebookやTwitterもやっていて、LINEと使い分けているという人もいるかもしれないが。

とにかく、中国では、日本よりプライベートの垣根が低いし、口コミもあっという間に広まるような気がする。

 

それを象徴するような機能、LINEとは違う機能が微信にはある。

それは“スタンプ取り込み”機能だ。

ある日、友人から、私が送ったスタンプが可愛いから、同じような物をいくつか送って欲しいと言われた。

それは、構わないけど、画像じゃないから、ダウンロードできないでしょ?と言ったら、それを転送できるという。

後で分かったのだが、微信では、相手が送ったスタンプを、そのまま自分のスタンプとして保存して、使うことができるのだ。

 

微信でも、もちろんスタンプ(“表情”という)があり、無料のも有料のもある。

しかし、種類が少なく、キャラクターもあまり可愛くない。

それで、みんなは、いろんなサイトから無料のスタンプをダウンロードしてきて使っている。

そのようなサイトはたくさんあって、種類も豊富だ。

 

......でも、...でもね、中には微妙な物もあって、私のところにも、不思議な“スタンプ”が送られてくる。

 

こういうユルすぎるゆるキャラみたいのとか...

 

赤ちゃんの写真を使ったのとか...

 

意外と多い花の写真のタイプとか...

 

「可愛いな」とか「面白いな」というのもあるんだけど、LINEスタンプのクオリティーを知っている者としては、何とも雑な感じが......

しかも、会話のやりとりと全く合ってなく、唐突に謎のスタンプが送られてくることもあるので、こっちとしては「なんで???」という感じ

それに、たぶんPC上では綺麗な画像だと思うんだけど、スタンプとして小さい画像で送られてくると、何だかぼんやりしていて、余計に「なんじゃらほい?」と思ってしまう。

もちろん、送ってくれる気持ちは十分嬉しく受け取っている。

ただ、謎なだけである。(具体的な会話のやりとりが紹介できないのが残念だが)

 

そういうわけで、私は最近、スタンプを自作し始めた。

手に入らない物は自分で作るのが海外暮らしの“鉄則”!

絵が下手くそな私は、オリジナルの物は作れないので、無料で使っても良いイラストをダウンロードして、文字を付けたり、動くスタンプに加工したり、自分で気に入る物を作っている。

また、何でも自分のスタンプに取り込めるので、日本の無料のデコメ絵文字等も利用している。

すると、私のスタンプが「可愛い」と評判になり、私の周囲に拡散している。

LINEと違って、スタンプが人気になっても、何の利益にもならず、勝手にダウンロードされるだけなのだが。

やはり中国では「のび太の物はオレの物」というジャイアン的発想なのだろうか?

 

また、最近、こんなこともあった。

同僚の先生が面白い動画を送ってくれたので、その内容を受けて、私はちょっと学生を揶揄するような冗談のコメントを返信した。

すると、その後、すぐにメッセージの着信音が!

見てみると、さっき私が送ったメッセージと同じ文章が送り返されてきた。

「どういうこと?」と思って見てみると、同僚の先生は、私のコメントが面白いと思って、同じ職場の先生グループに転送してしまったのだ!

私は、他人のメッセージを転送するなんてことは、思いもよらなかったし、そんな機能があることさえ知らなかった。

一連の流れの中でそのコメントを見れば冗談だ分かって、面白さも伝わるし、私の性格を知ってくれている人なら、学生に対する愛情を持って言ってることも理解してくれると思う。

でも、その部分だけ読んだら、学生を馬鹿にしているとか、私がひどく嘆いているとか、誤解を招くかもしれない。

それに、内容は、全然大したことではないんだけど、試験に関する内容だったので、ちょっとまずい。

私は慌てて取り消しを求め、結局、相手はみんなに転送しないように補足してくれ、一件落着だったのだが、本当に焦った。

中国の人は、日本人より「笑い話」や「ジョーク」が大好きで、そういう話を人に教えるのは、よくあることだ。

うちの相方も「全然気にすること無いよ」と言ってくれ、私もそう思うのだが、とっても上品で常識的な同僚達でさえ、悪気無く簡単に情報を拡散するのだから、これは油断も隙も無いなと改めて感じた。

 

「LINE疲れ」「SNS離れ」という現象が広まりつつあるが、実際使ってみて、その気持ちも分からなくもない。

しかし、私の場合、日本を離れているし、大学を卒業して瀋陽を離れる学生もいるから、こういうコミュニケーションツールは本当にあり難い。

無機質な物に振り回されず、便利な物は、楽しく使わないと、意味が無い。

大人買いしたLINEスタンプと自作の“微信表情”で、来年もおしゃべり楽しもうっと。


今年も師走

2014年12月08日 | 中国・瀋陽 暮らしの中から

12月に入るとともに、一気に零下の世界に突入した瀋陽。

朝の最低気温は、ここのところ、大体マイナス15度。

暖かい地方の方々は「ひぇ~っ!!」と思うかもしれないが、瀋陽暮らしも長くなると、「あー、寒くなってきたなー」ぐらいの感覚。

道路の水溜りは、カチコチに凍っているが、通勤の往復ぐらいなら、全く問題無し!

いつもと変わらぬ毎日を過ごしている。

 

この季節になると、「今年一年どうだったかなあ?」と振り返るのだが....

たのしかった~、ソチオリンピック~! くやしかった~、ブラジルW杯!

みんなで一緒にがんばった~、アジア大会~! (小学校の卒業式風に)

思い出すのはスポーツ観戦の思い出ばかり...

 

中でも、10.2のリーグ最終戦で、オリックスとの接戦の末、サヨナラ勝ちで優勝を飾ったホークスの試合は、やはり今年一番の出来事だ。

それに続く日ハムとのCSも、先に王手をかけながら、結局、最終戦までもつれこみ決着。

日本シリーズも、甲子園のアウェイでの敗戦から4連勝で、地元で日本一を決めた。

話し出せばきりが無く(実際、この喜びと興奮を書きかけて頓挫してしまったのだが)、1年間を語り尽くすことは出来ないのだが、今季引退する秋山監督を、地元で3度も胴上げ出来たことは、何より嬉しいことだった。

 

その他にも、バドミントン男子・トマス杯優勝、女子・ユーバー杯準優勝!

テニス、錦織選手の大活躍!特に、全米オープン準決勝のジョコビッチ戦での勝利は、歴史的快挙だった。

 

私の日々の喜怒哀楽は、全てスポーツを通してもたらされる。

それに、家族全員の共通の趣味で、みんなの会話の中心は、常にスポーツの話題だ。

先日、某テレビ番組で「あなたの個人的な、今年一番のニュースは?」というインタビューをしていたので、私もいろいろ考えてみたのだが....

結局、自分のことは、何一つ思いつかなかった。

まあ、こうやって、今年も何の大きな問題も無く、家族も元気で、日々スポーツを楽しみ(あくまで見るだけ)、応援できている状況が、私の幸せでもある。

 

野球のストーブリーグも気になるところだが、今、一番燃えているのはCBA。

中国のプロバスケだ。

冬はバスケのシーズンなのだが、我が遼寧チームが開幕から、なんと16連勝!

単独首位を突っ走っている。

しかも、いつも第3、第4ゲームで逆転するので、見ていて、本当に面白い。

 

.....と、まあ、私の一年は、こうして相変わらず、過ぎていくようだ。