弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

判事増えても 楽にはならぬ 記録もう一度 開くから

2007年03月05日 22時35分09秒 | 未分類
「直感精読」というように、裁判官魂の神髄は、記録の精読のようである。
相陪席裁判官と、こんな会話をしたことがある。
私「しかし手持ち事件が多くて大変ですね。もう少し裁判官を増やしてくれれば楽になるのに。」
相「変わらないよ。」
私「なんでですか。」
相「今まで三回通り読んでいた記録を、念のためもう一回開いて読むだけだから。」
私は絶句して、涙が止まらない思いがした。
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