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日本語教育の文法

2018-05-26 | 日本語教育
日本語教育の文法を考える。日本語教育文法と銘打って議論が出てきたとする主張は、その2005年を契機とするような発言であるから、学界の動きに合わせてとらえるとよい。しかしひとたび教育用の文法となると教室現場の実践者は、常に対照文法の視点と、日本語教育であればそれが日本語文法が比較文法にならないという意味で、持ちうる立場として学校教育文法、規範文法を目指すものであるから、体系主義、形式主義であれ、日本語学の文法であれ、文法教育になるものが実践文法であれ、そこには記述用の文法が求められる。その点では日本語教育の実践と記述は現場体験によるもので、演繹理論は実証されることであるし、帰納法には現代語の用法として絶えず注意をすることである。日本語教育の文法と言って、日本語文法、日本語教育文法というものを目指す議論であるから記述には教育に立場から心掛けることをお断りする次第である。 . . . 本文を読む

日本語論21 創刊3

2018-05-26 | 現代日本語百科
創刊3号、特集は、美しい日本語として、エッセイを載せる。美しい日本語を話す、日本語のリズム、玉藻よし讃岐、古典の言葉について、日本語の響き、「女ことば」の重い意義、「古い言葉」の最後の光芒、麗しきケセン語、東京下町ことばの味わい、日本の文字の美しさについて、というふうに、1994年新年号の目次を飾る。執筆者には思い入れの美しい日本語である。美しい、きれい、ゆたかな、などの、日本語を語る、これらの評価語には、その基準また標準をとらえて、それを示す指標を共有する価値観がいる。何をもって美しいとするか、美の鑑定はとりどり、さまざまである。編集者には、うかがい知ることができないが、美しいという語の響きにもまた、どのような意味合いを求めているのだろうかと、そのしるすところ、それは雑誌の全体の編集に現れるはずであるが、後記に、歩兵に署名をもって、私たちの言語意識の奥にひそむ美を探る試みと言う。美の文字にはクオーテーション引用符がついて強調がある。その言によれば、日本語の乱れについての風潮にこの号の特集のきっかけがあるようであり、その現象を云々するでなく、語法や単語にある美しい言葉、汚い言葉で対比している。果たしてそのような美しさというものがあるのだろうか。ここにまた正しい日本語、きちんとした言葉遣いなどの議論がおなじように見えてくる。美の文字にある、美をビとよみ、うつくしいと読むことの、その行いをしてきている日本語であるから、何事につけ言葉としての日本語を語るときの二重標準があるような考えかたは避けることが難しい。美も、美しいも、うつくしいにも、同様に感じるものがあるのだろうか。漢字文字のことに書体を見れば審美眼が異なるし、漢字かな交じりを見ればその複雑な体系に驚嘆してそこはかとなく感じ、和語にする響きにはもとより日本語を思うといった次第である。 . . . 本文を読む

日替わり

2018-05-26 | 木瓜日記
ニュースが流れて、また流れて、現まさに代での君子は豹変す、か、あるいはそのままに小人革面か。米朝会談の可能性を、時間稼ぎと、情報の足の速さとに、時代がある。それと同時に交渉に裏があって、水面下に何が起こったかと見えるように動きがわかる。綸言汗の如し、礼記、緇衣篇、原文に綸言について、王言如絲、其出如綸;王言如綸、其出如綍 とあり、如汗は、漢書、劉向伝、言号令如汗、汗出而不反者也 とするが、綸の糸は太く、汗となるようにと、結び付いたのは、諺になったのはいつからかと、引き合いに出して、平家物語、太平記などに見える用法があることを知る。 . . . 本文を読む