フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

4月3日

2017-04-03 20:48:20 | 美しく生きるという事

毎年この4月3日は訪れます。

春先は、何故に、

晴れやかで明るいはずなのに、

はかなさを感じさせるのでしょう。

そのはかなさが、

私を少しばかり感傷的にさせるのです。 

私に何かを訴えかけるのです。 

私は辺りをキョロキョロと見渡してみるのですが、

何も手応えがありません。

誰かが私に何かを伝えようとしている……。 

誰かの心が私の心とシンクロしている。

それは、

微かな予感のような、

導きのような、

私にだけは解って欲しいと語りかけるのです。

 

今日、多くの企業で入社式が行われたようです。

4月、なのに夜風が冷たかったです。

4月よ、

だから貴方は何を引きずっているのですか?

3月に心を残し、

何を戸惑っているのでしょう。

4月よ、

貴方はもう4月になるべきなのです。

行ってしまった3月を追いかけるのは

悲しすぎます。

コメント (2)
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