毎年この4月3日は訪れます。
春先は、何故に、
晴れやかで明るいはずなのに、
はかなさを感じさせるのでしょう。
そのはかなさが、
私を少しばかり感傷的にさせるのです。
私に何かを訴えかけるのです。
私は辺りをキョロキョロと見渡してみるのですが、
何も手応えがありません。
誰かが私に何かを伝えようとしている……。
誰かの心が私の心とシンクロしている。
それは、
微かな予感のような、
導きのような、
私にだけは解って欲しいと語りかけるのです。
今日、多くの企業で入社式が行われたようです。
4月、なのに夜風が冷たかったです。
4月よ、
だから貴方は何を引きずっているのですか?
3月に心を残し、
何を戸惑っているのでしょう。
4月よ、
貴方はもう4月になるべきなのです。
行ってしまった3月を追いかけるのは
悲しすぎます。