新型メルセデスベンツ『Eクラス』に44マグナムや手榴弾の攻撃にも耐える『Eガード』を発表

＜木曜は車のおはなし＞

　ダイムラーは2009年2月9日に、新型メルセデスベンツ『Eクラス』に高度なセキュリティシステムを組み込んだ特別仕様車『Eガード』を発表しました。

44マグナムや手榴弾の攻撃にも耐える頑強なボディを誇るというのは凄いですね。

そもそも、ダイムラーは約80年間に渡って、防弾対策などを施したリムジンを製作し、各国元首やVIPに納車してきた実績がありますが、今回のEガードは新型Eクラスの開発と同時に進められました。

Eガードの見た目は、通常のEクラスと変わらないようですが、ボディパネルには市販車よりも厚さと強度を増した高張力スチールを使用し、すべてのウインドウには、特殊ポリカーボネート加工を施した防弾ガラスを採用し、アンダーフロアの強化も図られています。

この結果Eガードは、拳銃用の銃弾としては最も破壊力の高い「44マグナム」や手榴弾「DM51」の攻撃にも耐えるボディ剛性を実現し、ドイツの防弾性能規格では、従来のB4からVR4に1クラスアップしたようです。

もちろんボディの重量増加に対応して、サスペンションやブレーキも強化され、タイヤは17インチのランフラットで、パンクした状態でも、80km/hで最長50km走行できます。最高速は240km/hで、通常のEクラスと同じく、耐熱＆耐寒、ブレーキ、衝突などの各種テストをクリアしています。

このほか、車内に閉じ込められた場合でもドアを開けずに外部と連絡が取れるインターコム、ヘッドランプの点滅とクラクションで非常事態を伝える緊急アラームなどの特別装備が導入されます。

Eガードは3.5リットルV6（292ps）の「E350」、5.5リットルV8（387ps）の「E500」、3.0リットルV6ターボディーゼル（231ps）の「E350CDI」の3グレードを設定し、「エレガンス」、「アバンギャルド」の両トリムも用意されています。

欧州では2009年4月からオーダー受付を開始し、気になる価格はベースグレードに対して4万5000ユーロ（約530万円）高となるようです。

安全性を追求したい方には特にオススメな車だと思います。

ちなみに、BMWも同様のセキュリティ仕様を『5シリーズ』や『X5』に設定しているようです。


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車のカバーが強風の際に外れてしまうので、ゴムバンドを1つ追加で買いました。これで安心です^_^)