ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「販売も環境にも2本建て、別の衛星ド-ム構築」

2022-03-09 09:25:55 | 日記
天高く馬肥ゆる秋となり、柿赤くなって医者青くなると、諺が自然に囲まれ季節のまわるのに順応した表現が、遠くなつかしく感じる。現実はそんなやさしいものではなく、これから寒くなると、豚の伝染性胃腸炎または豚流行性下痢と、いずれも恐ろしい疾病が心配になる。片やTGE、そしてPEDと呼ばれており、その被害は子豚の下痢死亡である。哺乳豚は生後1~7日で一腹全頭が水様性黄白色の下痢のため脱水症状を起こして衰弱し、日齢の早いものは3日以内の発生豚は死亡するか予後不良が多い。母豚の泌乳減少・停止により、下痢をきたすことなく衰弱死する場合もある。 肥育豚では下痢が主徴である。 母豚は農場によっては、分娩後食欲減退・停止を示すものが見られる。子豚の下痢のみで母豚は無症状で経過する農場もある。 PEDによる子豚死亡率は平均50~80%で、その影響力の大きさはTGEとほぼ同程度である。 近年、オ-エスキ-病、PRRSなどの複合感染で、病態が変わって発症している例もある。罹患してからあわてず防疫衛生の基本対策を徹底してやることが大切である。温度管理、湿度、子豚が水様性下痢で濡れるため乾かしてやるのも効果が大きい。 とくに豚の腸管感染症、TGE、豚ロタウイルス感染症、PEDと似たような感染症がある。今年は人間界でも一連のO157その他の大腸菌感染症が出て、農畜産物の一部流通がダメになるほどの被害が出た。自然環境の変化で今までは存在していても発生できずにいたものが、活動できる環境になったのだと思われる。 要は、腸内細菌叢を強健にすることが第一と考える。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌を活性化し、消化能力を高め、代謝作用を促し、その結果、免疫賦活作用を強力にしてワクチン接種の効果を高める。 当然、代謝機能を活性化してその他の抗病性はもとより、発情再帰にもはっきりと結果を現す。 環境衛生に問題が多く、悪臭もあるような農場は、病気の発生ばかりでなく、経営も良くないと見られる。 気温が下がり寒くなると、先に述べた胃腸炎が発症しやすくなる。10月は中旬頃、TGEのワクチンを接種する。通常2回実施する。せっかくのワクチン接種も、抗体価が上がらなければ発病する。 以前にも本誌に掲載したが、ワクチン接種の効果が見られなかった農場で、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与したところ、投与前と投与後の差がはっきり認められたことから普及が始まり、今日に至っている。 今年は健康食品として豚肉がクロ-ズアップされ、各方面にその実績が評価された。とくに、豚肉にはビタミンB1が多く含まれており、長寿地帯と言われる地域の人々は豚肉を好んで食べていると、嬉しい話題だった。 300以上ある銘柄豚も、銘柄のみに終わらず、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを利用した年間ワクチネ-ションプログラムとの二本立てとし、環境基盤整備では農場の石灰散布消毒殺菌剤はホルムアルデヒド製剤のクルタグリ-ンの二本立てとし、肺炎などにも万全の態勢を敷いてほしい。 これを繰り返していると、SPFとは別の衛生ド-ムができ上がる。ド¥ム