管理人ぎんなんの日記

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交ぜ書き語反対!

2007年02月02日 10時30分15秒 | 
昨日は2月1日。いつも1日にこの日記のテンプレートを変更しているのですが、昨日は乙女カフェについて熱く語ってしまったため、変更するのをすっかり忘れてしまいました。今日、「植物>葉っぱ」に変更しました。

1月30日の日記で「ねつ造」について書きましたが、次の日の読売新聞に「捏造」という漢字が使われているではありませんか! もちろん「ねつぞう」とルビが振ってありましたが。思えば今では「拉致」という単語は、漢字で書かれていてルビも振られていませんが、まだ「拉致」という単語(事件)が世の中に広まっていない頃は「ら致」と書かれていました。思うに、その単語が頻繁に使われるようになると漢字で書かれるようになるのでしょうか。

この「ねつ造」ですが、どうして「ねつ造」と書かなければならないのか。『「完璧」はなぜ「完ぺき」と書くのか―これでいいのか? 交ぜ書き語』(著者:田部井文雄)に書いてあったことを少し紹介します。いちおう再度、アマゾンはこちら。Amazoncojp: 「完璧」はなぜ「完ぺき」と書くのか―これでいいのか交ぜ書き語 本 田部井 文雄

昭和21年(1946年)に当時の内閣によって「当用漢字表」が公布され、それに定められた1850字以外の漢字は使用すべきではないと決められました。その後、昭和56年(1981年)に「当用漢字表」が改定され「常用漢字表」が公示。漢字数は1850字から1945字に増やされました。わずか95字増えただけです。

それが今に至ります。簡単な話なんですよ。この「常用漢字表」に載っている1945字に入っていない漢字は、ひらがなで書かなければならないのです。「捏造」の「捏」という字はこの1945字のなかに入っていないのです。著者はこういう「ねつ造」のような熟語の一部を仮名書きにしたものを「交ぜ書き語」と呼び、こういうことばに接する感触をいかにも「異様なグロテスクなもの」と表現しています。私も同感です。よくぞこういう本を書いてくれたと思います。

それでは、ここで私がこの本を見ながらですが、ちょっと作文してみましたので、時間のあるかたはお付き合いいただければ幸いです。

では、作文スタート。

あるところに戦国武将の遠い親せきにあたる一家が住んでいました。蔵にはその武将の家紋がついた印ろうが残っているそうです。父親は、有名がん具メーカーの専務をしておりました。性格はき帳面で、その仕事ぶりは完ぺき、貫ろくもあり、時にき然とした態度で部下に接しているようです。この前もそんな話をしていましたら、自分のことを「まだまだです」と謙そんしていました。趣味は骨とう品を集めることだそうです。

娘さんは、そう明で、清そ。しかも愛きょうがあります。「才えん」という単語がぴったりの女性です。父親に似たのか、さ細なことには腹を立てることはありません。趣味は、フランス刺しゅうと書道。得意な字体は、かい書。英語も流ちょうに話します。しかも彼女はスポーツも得意で、高校時代はテニス部に所属。か酷なけい古にも耐え、部員全員で切さたく磨し、全員で臨んだ最後の大会ではすばらしい成績をあげ、観客から喝さいを浴びたそうです。テニス部では副部長も務め、部員同士の親ぼくを深めることにも一役かったそうです。まさに「青春をおう歌」したと言える高校時代でしょう。

そんな彼女も気さくなところがあり、三角きんをかぶり、自分で縫った雑きんを片手に町内会の清掃行事に参加しています。彼女の美ぼうが母親に似たのは一目りょう然。母親は「この子に限って、結婚前に同せいするようなことはないでしょう。でもどんな結婚をするのかしら」と。彼女は「いいの、私は、お茶わんとお箸だけ持って結婚するから。ぴったりの伴りょを自分でみつけるから」と笑います。

作文終わり。どうでしたか? ざっと漢字で書いてみますね。親戚、印籠、玩具、几帳面、完璧、貫禄、毅然、謙遜、骨董品、聡明、清楚、愛嬌、才媛、些細、刺繍、楷書、流暢、過酷、稽古、切磋琢磨、喝采、親睦、謳歌、三角巾、雑巾、美貌、一目瞭然、同棲、お茶碗、伴侶、でした。

まぁね、わざとこういう交ぜ書き語を使って作文しているのですから、読んでいておかしいと思いますが。え、こんな漢字もひらがなで書くの? こんな漢字も常用漢字表に入っていないの? と少しでも思っていただければ、私の交ぜ書き語に対する違和感が伝わったかなと思います。いやぁ、今日の日記は長くなりました。読んでいただき、ありがとうございました。
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