127 Hours/10年/米・英/94分/サスペンス・ドラマ/劇場公開
監督:ダニー・ボイル
過去監督作:『スラムドッグ$ミリオネア』
製作:ダニー・ボイル
原作:アーロン・ラルストン『奇跡の6日間』
脚本:ダニー・ボイル
出演:
◆ジェームズ・フランコ…アーロン・ラルストン
過去出演作:『グリーン・ホーネット』
◆アンバー・タンブリン…ミーガン
過去出演作:『パニック・エレベーター』
◆ケイト・マーラ…クリスティ
過去出演作:『アイアンマン2』
◆リジー・キャプラン…ソニア
過去出演作:『クローバーフィールド/HAKAISHA』
◆クレマンス・ポエジー…ラナ
過去出演作:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
◆ケイト・バートン…アーロンの母
過去出演作:『マックス・ペイン』
◆トリート・ウィリアムズ…アーロンの父
<ストーリー>
ロッククライミングを楽しむためにひとりで谷へと向かった青年・アーロンは、ある時落石に巻き込まれて右腕を岩に挟まれてしまい…。
<感想>
実話を基にした作品だけにリアルな感じが素晴らしく良かった。
岩に手を挟まれた青年を単に映すだけで終わらず、死をも覚悟した彼の心情を、過去の思い出と幻想で上手く表現していて、引き込ませるものがありました。
オープニングの群衆の画は孤独との対比。
自由奔放に生きるアーロンの姿は、手を挟まれてからの絶望との対比。
序盤にある洞窟内での水遊びは、後の喉の渇きとの対比。
前半で見せるこれらの描写は、事故後からアーロンがある決断を下すシーンまでの流れの中に対比表現として結び付きを齎していて、いかに今ある現状が悲惨なものかを知らしめてくれると当時に、観る側にも苦痛を感じさせてくれる。
タイトルが出た時、すなわちアーロンが手を石に挟まれた時のジェームズ・フランコのどん底に落ちた様な表情が印象的だったなぁ。
これから起きる過酷な現状を象徴しているかのようで。
水が人間にとっていかに大切なものかを間接的に表現した小型カメラ等の演出方法も面白い試みに感じました。
このまま誰にも発見されないまま死んでしまうのか。
それとも生きて帰れる術はあるのか。
自分の事しか考えず楽観的に生きてきた日頃の行いを反省し、心から後悔するアーロンだったが、しかしそれが生きるんだ!生きてここから出るんだ!という執念に繋がる糧となり、最終的に下す決断への足がかりとなるのです。
苦痛の中で抱いた夢を現実にしてみせる
絶望の底から這い出てきた青年が太陽光を体全体で浴びた時の雄叫びに!
乾ききった喉を潤すかのように濁り水を大量に流し込む姿に!
ふらふらと歩む先に旅行者を発見し助けを求めて安堵感を見せる表情に!
美しきメロディーが奏でられるこの救出シーンは、本当に心から感動しました。
生還後、彼は子を持つという夢を実現させた訳ですが、友人に、家族に、愛する人に温かく見守られる中で見せた笑顔は素敵でしたねぇ。
「生きている事は素晴らしい」
という彼の想いが伝わって来た瞬間で、再び感動を味わいました。
本作を2011年のベスト10内に入れているブロガーさんが多くいましたが、それも頷ける素晴らしい作品でした。
オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)
評価:★★★★☆
12/01/06DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村
レンタル開始日:2012-01-07
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
監督:ダニー・ボイル
過去監督作:『スラムドッグ$ミリオネア』
製作:ダニー・ボイル
原作:アーロン・ラルストン『奇跡の6日間』
脚本:ダニー・ボイル
出演:
◆ジェームズ・フランコ…アーロン・ラルストン
過去出演作:『グリーン・ホーネット』
◆アンバー・タンブリン…ミーガン
過去出演作:『パニック・エレベーター』
◆ケイト・マーラ…クリスティ
過去出演作:『アイアンマン2』
◆リジー・キャプラン…ソニア
過去出演作:『クローバーフィールド/HAKAISHA』
◆クレマンス・ポエジー…ラナ
過去出演作:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
◆ケイト・バートン…アーロンの母
過去出演作:『マックス・ペイン』
◆トリート・ウィリアムズ…アーロンの父
<ストーリー>
ロッククライミングを楽しむためにひとりで谷へと向かった青年・アーロンは、ある時落石に巻き込まれて右腕を岩に挟まれてしまい…。
<感想>
実話を基にした作品だけにリアルな感じが素晴らしく良かった。
岩に手を挟まれた青年を単に映すだけで終わらず、死をも覚悟した彼の心情を、過去の思い出と幻想で上手く表現していて、引き込ませるものがありました。
オープニングの群衆の画は孤独との対比。
自由奔放に生きるアーロンの姿は、手を挟まれてからの絶望との対比。
序盤にある洞窟内での水遊びは、後の喉の渇きとの対比。
前半で見せるこれらの描写は、事故後からアーロンがある決断を下すシーンまでの流れの中に対比表現として結び付きを齎していて、いかに今ある現状が悲惨なものかを知らしめてくれると当時に、観る側にも苦痛を感じさせてくれる。
タイトルが出た時、すなわちアーロンが手を石に挟まれた時のジェームズ・フランコのどん底に落ちた様な表情が印象的だったなぁ。
これから起きる過酷な現状を象徴しているかのようで。
水が人間にとっていかに大切なものかを間接的に表現した小型カメラ等の演出方法も面白い試みに感じました。
このまま誰にも発見されないまま死んでしまうのか。
それとも生きて帰れる術はあるのか。
自分の事しか考えず楽観的に生きてきた日頃の行いを反省し、心から後悔するアーロンだったが、しかしそれが生きるんだ!生きてここから出るんだ!という執念に繋がる糧となり、最終的に下す決断への足がかりとなるのです。
苦痛の中で抱いた夢を現実にしてみせる
絶望の底から這い出てきた青年が太陽光を体全体で浴びた時の雄叫びに!
乾ききった喉を潤すかのように濁り水を大量に流し込む姿に!
ふらふらと歩む先に旅行者を発見し助けを求めて安堵感を見せる表情に!
美しきメロディーが奏でられるこの救出シーンは、本当に心から感動しました。
生還後、彼は子を持つという夢を実現させた訳ですが、友人に、家族に、愛する人に温かく見守られる中で見せた笑顔は素敵でしたねぇ。
「生きている事は素晴らしい」
という彼の想いが伝わって来た瞬間で、再び感動を味わいました。
本作を2011年のベスト10内に入れているブロガーさんが多くいましたが、それも頷ける素晴らしい作品でした。
オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)
評価:★★★★☆
12/01/06DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-01-07
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
だから痛いのなんのって。ヒロ之さんて骨折したことありますか?私はあるんですが、思い出すだけで気分悪くなっちゃうぐらいなんですね。これ観てそれを思い出しましたもん。そのぐらい凄まじい演技でした。^^;
日本も自殺者が年間三万人とか言うけど、自殺するほうがアーロンの行動より何倍も楽だもんね。
やっぱり死ぬより生きるほうが過酷。だからこそ生きることは崇高で素晴らしい。これが事実という圧倒的な説得力で感動しっぱなしだったよ。
見せ方、映像が秀逸でしたね。
本は、もっと冷静に第三者的にサバイバルを描いてるそうで、いずれ読んで見たいと思ってます。
あのキィーンとかいう効果音が刺さりました。
フランコってば『猿の惑星』に出ていましたね。
2月ごろレンタル開始でしたっけ?
あれも結構評判良いので楽しみです。
彼の熱演がストーリーを素晴らしいモノに作り変えていました。
私は骨折はした事ないですねぇ。
そんなに思い出すだけでも恐ろしいのですか!?
でもフランコの演技を観て、自分の骨折と重なり合うのですから、相当な迫真演技だったって事ですよね。
やるなぁフランコ。
うんうん、終盤は泣けたよ~
姐さんの仰る通りで、生きる事は死ぬ事よりも何倍も辛いんだよね。
でも苦労して生きてこそ、幸せだと感じる瞬間もあるのであって、それを改めて実感させてくれたのが本作でした。
ホント、真実の話だけに説得力あるよ
想像しただけでも痛そうです^^;
シンプルな話なのに、グイグイ引き込まれのはやっぱり見せ方とか脚本とかに工夫があったからでしょう。
原作本とかは機会があれば是非読んでみたいものです。
勝手に引き千切れたのではなく、自分から生きる為に切断した!というのが凄いですよね。
決断するそこまでに色々葛藤があったとは思いますが、執念が最終的に後押ししたのでしょう。
あの効果音は私もちょっとゾクッてなりました^^;