銀幕大帝α

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ソルト

2010年11月25日 02時26分20秒 | 洋画アクション
SALT/10年/米/100分/スパイアクション/劇場公開
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー

<ストーリー>
2重スパイ疑惑を受け、追われるCIAの女諜報部員の意外な正体とは?
<感想>
-きっと貴方はソルトに騙される-

そんな宣伝文句じゃなかったっけ?

元々トム・クルーズの為に書かれた脚本だけあって、全編アクションシーンがふんだんに盛り込まれている。
その殆どをアンジーが演じたというのだから驚き。
トム・クルーズが演じていたら骨太のアクションになっていたんだろうけど、アンジーが演じた事で女性ならではの美しいアクション映画と仕上がっているよね。

ハイウェイでのトラックからトラックへと飛び移る場面はダイナミックだけれど、危なっかしさと格好良さが組み合わさっているので凄くスリル感を生み出しています。

スパイ映画らしい、頭脳を駆使した逃亡劇や、侵入経緯、体を張ったアクションも心地良いです。

アンジーだからこその妖艶さも際立ち、作品全体に華やかさが出てきていたのも楽しめた一つの要因かも。

ソルトは何を思い、何を考え、何を目的に行動しているのかという部分には、騙されたってのは流石に抱かなかったけれども、予想範囲でありながらも、ほほぅと唸らされる計算された物語にはなっていました。

何かとソルトの身を案じる上司ウィンターだが、演じているのが最近専ら悪役が板に付いてきたリーヴ・シュレイバーだけに、あぁやっぱりね、と(笑)。

全く退屈しない、興奮とスリルを存分に味わえる作品である事は保証出来ますが、いかにも続編を想定したような中途半端なラストだけは頂けない。
一つの区切りをきちんとつけて終わってくれないと余韻を楽しめないから困るんだよね。
エンドロール後に続編を匂わす後付けとしておまけ的に映像を出すのは全く問題ないですが、さぁこれからですよ!って時にブツッと終わってエンドロールが流れ出す事が私的に一番気に食わないし、最も白けるんです!!

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★☆
10/11/24DVD鑑賞(新作)
ソルト フィリップ・ノイス アンジェリーナ・ジョリー ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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レンタル開始日:2010-11-24
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ヒッチハイク

2010年11月25日 01時37分39秒 | 洋画サスペンス
HITCH-HIKE/76年/伊・米/103分/犯罪サスペンス/劇場公開
監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
出演:フランコ・ネロ、コリンヌ・クレリー、デヴィッド・ヘス、ジョン・スタイナー

<ストーリー>
倦怠期を迎えたウォルターとイヴ夫妻は取材を兼ねて、キャンピングカーでアメリカへドライブ旅行に出かけた。途中、砂漠のハイウェーで見知らぬ男のヒッチハイクに応じた夫妻。ところが、乗せた男は殺人を犯して逃亡中の200万ドル強奪犯だった…。
<感想>
エロス満載の作品。

冒頭から乳房を露わに車内Hする夫婦の姿を映し出し股間を直撃するも、物語は一人のヒッチハイカーを乗せた辺りから濃厚なサスペンスへと変貌し、陰湿さを常に保ちながら、いや~な空気を漂わせるラストへと辿り着く。

現在ヘア無修正版となるDVDが発売されているが、私が観たのは過去にレンタル店に並んでいた修正されたVHS版。

公開時話題になった壮絶なレイプシーンは、焚火の炎で有耶無耶にされもやもやだけが残るが、それでも抵抗から恍惚の表情へと変わっていく妻イブに対し、それを縛られて何も出来ず見守るだけの夫ウォルターが一滴の涙を流し無念さを漂わせる表情が非常に印象的で、これが後の後味の悪いエンディングへと繋がる布石だと思うと、このシーンはあらゆる意味で重要である事を知らしめてくれる。

イヴを激しくレイプする犯罪者アダム役を演じているがデヴィッド・ヘス
何処かで聞いた名前だなと記憶を辿ってみたら、あの『鮮血の美学』で少女をレイプしていた悪党だった。
この役者、余程レイプする事に快感を覚えているようだ(笑)。

それはまぁいいとして、コリンヌ・クレリーの美し過ぎる人妻役が、アル中で暴力的な夫、非道な犯罪者男とは対照的な、好感を抱く人物としての立ち位置にある為か、彼女の心情にすんなりと入り込めるので、場面によっては色気にムラッとし、真っ当な考えを持つ部分には賛同も出来、最終的には唯一の善人として観ている私がいる。

事が全て解決したのかと思いきや、やたらと引っ張る終盤。
これ以上に何か描く事があるのかと思っていたのだが、そっかぁ、そういうオチなのか。

悪党に脅され、悪党に追いかけられ、悪党に凌辱され、悪党に復讐して終わり

で終幕しない所にこの作品の異常さが垣間見れる。

すっかりイブに腑抜けにされていた私だが、夫ウォルターの心情が最後の最後で大きく浮き出てくる。
その行動には理解こそ出来ないが、同じ男としての目線から観て怒りの爆発は分からない事も無い。

静観しているように見せかけて全て計算された事なのか。
いや、単に偶然なのかもしれないが、人間性を否定された男にツキが巡って来た事で凶暴性を発揮するラストに、本当の人間の恐ろしさを覚えた。

評価:★★★☆
10/11/23VHS鑑賞(中古)
ヒッチハイク エンニオ・モリコーネ クリエイティブアクザ
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エグザム

2010年11月22日 22時20分58秒 | 洋画サスペンス
EXAM/09年/英/101分/ミステリー・サスペンス/劇場公開
監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:ルーク・マブリー、ジェンマ・チャン、ジミ・ミストリー、ジョン・ロイド・フィリンガム

<ストーリー>
とある有力企業の最終就職試験に残った8人の受験者たち。試験監督に3つのルールを告げられ、受験者たちが問題用紙を裏返すと…。
<感想>
低予算密室系もの。

いかに極限状態に陥った人間が心理的におかしくなっていくかを上手く描く事がポイントになってくるのだが、仕切り屋の自己チューな男を筆頭に役者全体の印象が薄いので、鑑賞意欲を保つのが中々難しいものがある。

就職試験を受けようとしている会社がどいういった企業なのか今一ピンと来ないし、他にも感染しているとか、蘇生したとか、妙に近未来的な話が出てきたりして、どうにも話の流れを掴めず、加え映画の世界にも入り込めずのままラストを迎えたので、肝心なオチが観る側に対して驚きを齎して来ないのが非常に勿体無い。

制限時間80分、白紙の答案用紙、銃を持った警備員、集められた国籍が異なる8人の男女。

≪用意されたピースでジグソーパズルを組み合わせてみたら1ピース足りない≫

全体像が見えて来ないまま、もやもやだけが残る・・・そんな感じかな。

真面目に作り過ぎて、却って堅くなり過ぎた内容が面白味を失っているんだよね。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★
10/11/22DVD鑑賞(新作)
エグザム クロックワークス
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シェルター

2010年11月22日 21時44分04秒 | 洋画サスペンス
SHELTER/09年/米/112分/ミステリー・サスペンス/PG12/劇場公開
監督:モンス・モーリンド、ビョルン・スタイン
出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リス・マイヤーズ、ジェフリー・デマン

<ストーリー>
精神科医のカーラは、同じ精神分析医の父からデヴィッドという患者を紹介される。早速、彼の診療を試みるのだが…。
<感想>
予告編で男の口がグワ~と開くのを観て、ちょっと興味が出ていた作品。

作品としては可も無く不可も無くといった感じだが、途中から宗教染みてきて何か微妙にテンションダウン。

多重人格者によるサイコ・サスペンスの方が個人的に好み。

神とか悪魔とか、宗教を重んじるスーパーナチュラルな話になってくると苦手になっちゃうんだよね私。

それでも最後まで飽きずに観れたのは役者たちの熱演かな。
特にジュリアン・ムーアは、こういう異常犯罪に立ち向かう女性役が良く似合っています。

後、いきなりドンッとくる効果音にちょっとビクッてなっちゃいました。
配役、音響、雰囲気には満足。
特別信仰心が無い私的にはジャンルのシフトチェンジに不満。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★☆
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シェルター ジョナサン・リス・マイヤーズ ブロードメディア・スタジオ
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マン・ハンティング/人間狩り

2010年11月22日 21時19分09秒 | 洋画その他(ドキュメetc.)
SAVAGE HARVEST/81年/米/88分/アニマル・パニック/劇場公開
監督:ロバート・コリンズ
出演:トム・スケリット、ミシェル・フィリップス、ステラ・スティーヴンス

<ストーリー>
東アフリカ、ケニアのジャングルで起った干ばつの影響で人里に下りてきた猛獣たち。飢えた彼らは村人相手に容赦なくその牙を剥き、やがてその危機はコーヒー農園を営む幸せな一家にも襲いかかる。(allcinemaより抜粋)
<感想>
実話に基づくらしいです。
確かに、干ばつで草食動物が死に、肉食動物が生きる為に人間を襲うという設定には説得力を感じさせます。

内容としてはアニマル版『ゾンビ』。

獰猛な肉食動物(と言ってもライオン群なのだが)が一軒家を取り囲み、中に残された家族があらゆる出入り口となる窓やドアを板で塞ぎ、脱出する時を伺うといった流れや雰囲気は正にゾンビ映画そのもの。

途中、必要のないテニスラケットをドアの隙間から手を伸ばして取ろうとして、ライオンに襲われ重傷を負う娘なんて行動が間抜けすぎて理解に苦しむし、絶体絶命状態なのに呑気にビートルズの曲を楽しそうに歌っている家族の姿には呆れるけれど(恐怖を和らげようとしているんだろうけど)、不意打ちで煙突から侵入したライオンと鉢合わせする場面や、窓を突き破って怒涛の様にライオンの群れが家に雪崩れ込んでくる場面は緊張感を漂わせます。

恐怖感を生み出す成功源となった最もな演出は、何といってもライオンに偽物を使っていない事。

流石に襲われた人間が喰い殺されるシーンは人形丸出しなんだけれど、ライオンの登場は全てが本物なので、ラストでの簡易檻での脱出で見せる役者の表情は相手が相手だけに真剣そのものなので、中々の見せ場となっています。

特に恐怖に打ち震える奥さんの顔が素晴らしかった。
綺麗な人だったのも大きい。
美人が恐怖する顔程魅力的なものはないからね。

評価:★★☆
10/11/22VHS鑑賞(中古)
マン・ハンティング/人間狩り 
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