日々の出来事 1月15日 フランツ・グリルパルツァー
今日は、フランツ・グリルパルツァー(Franz Grillparzer)が生まれた日です。(1791年1月15日)
フランツ・グリルパルツァーは、オーストリアの劇作家で、ゲーテ、シラーにつぐドイツ古典派の一人です。
グリルパルツァーは、オーストリア最高の劇作家と言われ、心理描写に優れた悲劇作品や短編小説を残しています。
1817年の悲劇“祖先の女”で成功し、主な作品としては、芸術と人生との対立を描いた悲劇“サッフォー”や“金羊毛皮”、“海の波恋の波”、“哀れな音楽師”があります。
また、ベートーベンとも親交が深く、オペラ“メルジーネ”を二人で計画しますが実現しませんでした。
日本では、劇作家としてではなく、1819年の“Kus”が有名です。
“Kus” Franz Grillparzer
Auf die Hande kust die Achtung( 手の上なら尊敬のキス )
Freundschaft auf die offne Stirn( 額の上なら友情のキス )
Auf die Wange Wohlgefallen( 頬の上なら満足感のキス )
Sel'ge Liebe auf den Mund( 唇の上なら愛情のキス )
Aufs geschlosne Aug' die Sehnsucht( 閉じたマブタの上なら憧憬のキス )
In die hohle Hand Verlangen( 掌の上ならお願いのキス )
Arm und Nacken die Begierde( 腕と首なら欲望のキス )
Ubrall sonst die Raserei( さてその他は、みんな狂気の沙汰である。 )
Franz Grillparzerの格言
自分の限界を知る者こそ自由な者である。
自分を自由だと妄想する者は、その妄想の奴隷である。
謙虚は一つの装飾である。
ところが人はこの装飾をしないで外を出歩く。
すべての誤りには三つの段階がある。
第一は、誤りが生まれる段階。
第二は、それを誤りと認めようとしない段階。
第三は、もはや取り消そうにも取り消せない段階。
賢明に思慮をめぐらし、愚かに行動し、私は一生の日々を送った。
☆今日の壺々話
実験
昨夜の話。
高校時代の友達と再会。
二人で飲みに行って酔っぱらって、私の部屋で二次会。
二人ともいい歳して、喪街道を邁進中なのだが何故かキスの話になる。
やっぱりグロスは男性的には嫌なんじゃないかとか、逆にエロくていいかもとか、香水入りのルージュはどうかとか、粉っぽいファンデは唇が可哀相な事にならないかとか、主にキスと化粧品の関係について熱く語った。
机上の理屈をこねててもらちがあかないということで、フルメイクの二人で実際にチュッチュしてみる。
リップメイクはすぐ落ちるので、友人に私のリップクリーム、口紅、グロスを貸して、何種類も試した。
二人の結論:
ほっぺへのキスでは、ナチュラルメイクならファンデやパウダーはほぼ気にならない。
色づいたチークに唇を寄せる時は軽い興奮さえ覚える。
おでこ、鼻も同様。
アイメイク時にはまぶたへのキスは無理。シャドウ崩れるしマスカラがチクチク。
肝心の唇だけど、私は相手のチュルチュルのグロスが自分につくのが良い派。
友人は色の薄い口紅か、リップクリームのみが良い派で、割れた。
香りについては無香料か、フルーティーな香りつきのものがよかった。
大変勉強になった。
実生活に応用する予定はないけど。
夏祭り
高校生の時に夏祭りで初めてのキスをした。
4月に後輩のマネージャーに告られて、
俺も以前から、いいな可愛いなって思ってたからつき合い初めて、
初めてのキスが夏祭り・・・。
互いに純情で、3ヶ月たっても手を繋ぐのすら照れくさかった。
祭りのあと、送っていく途中で勇気をだして初めてのキス。
んで、キスしている所を学校のヤツらに見られてたらしく、
夏休みがあけたら、学校中に知れ渡って冷やかされた甘酸っぱい思い出。
そんな俺も今は共学になった母校で教鞭をふるいながら、
俺と後輩の出会ったレスリング部の顧問をして頑張ってる。
ア~~ッ!
キス
「 これ、恋人のカオリ。」
初めて彼女をこの家に連れて来られた時、私はガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
私とアキラが同棲し始めたのは6年前の事だ。
高校から一人暮らしを始めるアキラが、寂しいからという理由で昔から仲の良かった私をこのマンションに半ば強制的に連行したのが始まりだった。
「 はじめまして、カオリです。」
そう行儀よくお辞儀したカオリは、アキラにはちょっと勿体無いくらい可愛かった。
顔にも口にも出さなかったが、内心私は複雑だった。
私のほうがアキラを知ってる。
笑っているときも落ち込むところも、この女より、よく知ってるのに。
アキラとカオリが付き合いだした馴れ初めは、たったひとつのキスかららしい。
元々。大学で仲が良かった二人だが、ある日とうとうアキラの理性がぷっつり切れてキスをした。
これでカオリに万一ほかに好きな人でも居たら一大事というかシャレにもならないが、強運にもカオリもアキラが好きだったらしい。
目出度く両想いになったそうだ。
…たった、キスひとつで変わる関係なら、どんなに良かっただろう。
「 な?言ってた通り可愛かったろ、“カオリちゃん”。」
カオリが帰った直後玄関を振り返って、自慢げにアキラがふふんと笑った。
ああ、可愛かったよ、長い間連れ添った私なんかよりあのコを選んだくらいなんだから。
…可愛くないと、納得いかない。
「 拗ねんなよ、バカ。」
よほど態度に出ていたのか、アキラは笑って、いつものように私に軽くキスを落とした。
…キス、たったひとつで、変わる関係だったら、どんなに、良かっただろう。
キスなんて何回もしているが、関係が変わったことなんて、ない。
…なんだかふいに悔しくなって、私はみゃあ、と鳴いてやった。
親子
電車に乗り込み座席に座ったら、向かいに3人親子が座ってた。
順番的には母親・小さい男の子・父親。
電車は立っている人がちらほらいるくらいの混み具合。
父親と思われるおっさんはにこにこしながら大声で二人に話かけていて、母は愛想笑いのようにずっと笑っているだけ、子供は何故か無表情だった。
大人二人の格好や見た目もなんか変だってたし、大声で喋るおっさんは何言ってるかよくわからない、
失礼だけどなんか気持ち悪い親子だなあなんて思っていた。
視界に入るし俺はチラチラ見ていたが、時々おっさんは子供の頭撫でたり、顔近づけてキスしようとしていた。
やっぱり声もでかいしかなり目立っていた。
しばらく電車に乗っていて、どこかの駅についた瞬間、母親と子供だけがすっと立ち上がった。
そして二人は手を繋いでドアに向かったんだけど、おっさんが子供の手を思い切り掴んだ。
そしたら今まで暗い顔して無口だった男の子が大声で、
「 お母さん助けてーーーーー!!!」
母親は思い切り男の子をひっぱり、二人は外に出た。
俺以外の乗客も皆、驚いてたと思う。
残されたおっさんはふらふらと別の車両に行った 父親じゃなかったのかよ・・。
ずっと気持ち悪い親父にベタベタ触られてた男の子がかわいそうだった。
母親も途中でどうにかできなかったのだろうか・・。
ぶつぶつ
高校2年生のちょうどこの時期の話。
その日は定期テストで早く帰れたのもあって、普段からスカスカな路線なのに余計に電車がスカスカだった。
それでi音楽聞きながら携帯触ってたら、向かいの座席にカップルが座ったのが視界の端で見えた。
最初は気にして無かったんだが、女の方が男の頬にキスしたんだ、それも何回も。
視界の端で見えただけだったけど、そこは思春期だからついつい見てしまった。
男は中肉中背のハゲたおっちゃんで、女の方は日本人じゃなさそうな、アジア系のお姉さん。
なんか当時の俺は、外国人のパブのねーちゃんでも連れてるんだと思ったけど、どうも男は女のイチャつきに嫌そうな顔してた。
昼間の電車でキスって、国によっては普通なのかなーとか考えてた。
しばらくチラチラ見てたら、女がキスするの止めて、男に何か話しかけていた。
俺は音楽聞いてたから全く内容は分からなかったんだが、女が男の頬に顔近づけたままぶつぶつ喋ってたから、“あ、この女の人変な人なんだ”って思って目を逸らそうとした。
だが、ちょうど男と目があった。
ちょっと気まずい感じがしたから、また携帯いじる事にした。
周りの人も全く見てなかった。
でもやっぱり気になるからカップルを視界の端で見ていた。
それからしばらくすると、女がキスやめて、俺の方をガン見してきたんだ。
向かいに座ってたからそう感じるだけだと思ったんだが、顔を上げるとがっつり目があった。
俺は不気味だったから地元の駅に着いた瞬間急いで電車を降りた。
家に帰ってからは、夜中まで翌日のテストの勉強した後、さっさとベッドに入った。
すると頬に何か当たった感触がした。
唇だ。
俺は怖くて目を明けられなかったが、その唇の主が誰かすぐに想像が付いた。
数回キスが続いたあと、頬のすぐ横でぶつぶつ囁きだした。
日本語じゃないみたいなのをひたすらぶつぶつ。
その時はなんか、あぁ、電車で見たおっちゃんから移ったんだなーとか、他の人は見てないんじゃなくて見えてなかったんだなーとか、見えたのがバレたから付いて来たんだろーなーとか、もう怖すぎて逆に冷静にいろいろ考えてた。
気が付いたら寝てしまってて、朝になったらアイツは居なかった。
俺はそっから1ヶ月ほど、不定期に耳元で囁かれることになる。
気がおかしくなりそうだった。
3回のお祓いも意味なかった。
でもある時からアイツは現れなくなった。
たぶん誰かが見たんだろう。
それでアイツは今も見た人をつけ回してるんだと思う。
何を伝えようとしたのかは、今となっては分からない。
オチとかは無いけど、そんな話。
嫁
俺の嫁は、幼馴染で世話好きな女だった
小学校から俺に色々文句言う女(のちの嫁)がいた
上着はズボンに入れろとか、ハンカチは丸めずに畳んでポケットに入れとか
中学になっても変わらず、
肘ついて飯食うなとか、食べ物口に入れて喋るなとか
一つ直すと、また一つ文句いう事を見つける感じで、ずっと文句言われていた
母親が俺より、嫁の事を信用しているので、
言いなりになるしかなかった
その時から洗脳されていたんだと思う
両親が会計事務所をやっていたので、将来は跡を継がないと駄目かな
と友達と世間話していたら、
嫁が、そのためにはいい高校、いい大学に行かなくちゃいけないとか言い出して
学校の図書室で勉強をやらされていた
高校も同じ学校について来て、あれこれ指示を受けていた
そんな俺も、遅い思春期を迎え同じクラスの女子達が気になり出し
髪形や服装にも気を使い始めたら、嫁から呼び出しを食らって
いつものように説教される俺
嫁 「親の跡を継ぐなら、そんなことをしている時じゃない」
俺 「俺も、青春したい、女の子とデートもしたいし恋もしたい」
嫁 「お前の目の前にいるのはなんだ」
嫁 「私は女じゃないのか? 学校帰りにマックやゲーセン行ってるのはデートじゃないのか」
俺 「手も繋がないし、キスもして無いじゃん」
嫁 「わかった、これでいいよね」
で思いっきり、キスされた、
それからキスはさせて貰える様になったが
それ以上は大学入学になるまで、許してくれず
大学入学後も国家試験が通るまで、嫁と勉強して、同じ年に二人とも合格した
合格したその年に嫁と結婚した
母親が初めに嫁ちゃんに任せてよかったわって言ってたけど
小学生の時の嫁にどこまで期待していたんだよ
嫁母からは、初恋から今までよく続いたねって言われて
嫁が号泣したのを初めて見た
思い出してみると、告白もせずに付き合い始めて
資格取ったら、結婚しようとは言ったけど、まともなプロポーズはしなかった
毎晩、愛してるって言ってるから、これで許してくれていると信じている
小学校から嫁とは、誕生日、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーと
プレゼント交換していたので、付き合っていた自覚はあった
気が強いけど面倒見が良くて明るい嫁が、大好きだったから
友達にはちゃんと彼女だと言っていたし、
嫁も俺の事は彼氏だと公言してた
高校の時に、ちょっとしたモテ期がやってきて、俺が服装や髪形に気を使い始めて
黙って同じクラスの女と映画を見に行ったのが気に食わなくて
呼び出しを食らったんだ
嫁とは、キスさえもしてなかったんで、ちょっと不満もあった
嫁は高校の間は勉学優先で、出来ることを今すべきと考えていたらしい
過干渉なところもある嫁だけど、流されやすい俺にとっては
嫁がいてくれたおかげで、今の俺があると思うのでもう離れられない
ハードロック好きの農家
Kiss 田んぼに来日。
夜は、ちょっと怖いです。
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ