大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

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☆不条理日記

大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

2017-03-29 11:49:31 | _HOMEページ_
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A,日々の出来事

  ☆( 日々の出来事 11月10日 ドナルド・トランプ  )

B,日々の恐怖

  ☆( 日々の恐怖 3月29日 心霊現象(5) )

C,青春小説“過ぎ去った季節の中に”

   ~1,教室の見える風景~  完了
   ~2,潮騒の夏~        完了
   ~3,駅に続く公園の道~  創作中


E,奇妙小説“霧の狐道”

  ☆(霧の狐道274 改定中) 

D,奇妙小説“しづめばこ”

  ☆(  しづめばこ 3月26日 P485 ) 

F,奇妙な恐怖小説群“四枚の写真”

  ☆(  四枚の写真 5月2日 P50 完了 ) 

G,ghanayama 童話


H,美術絵画


I,Photo Lounge









         ☆帰ってきました。また、ぼちぼち始めます。
                      by 大峰正楓




           




                      
     


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日々の恐怖 3月29日 心霊現象(5)

2017-03-29 11:49:02 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月29日 心霊現象(5)




 それからと言うもの、俺は寝る前に寝室の戸が完全に閉まっていることを必ず確認するようになった。
その時の俺が趣味や遊びに金を使って、親から金を借りていたことに気づいたのは、多分冷静になった翌日のことだったと思う。
 生活状況を改め、夢ではない心霊現象にあったことも段々と忘れ始めていた頃、東京に遊びに来ていた両親・妹・叔母・従妹にこの話をした。
 妹は、

「 何でお兄ちゃんそんなこと言うん!? 
いやや、叔母ちゃんらと一緒にホテル泊まる!」

とか駄々をこねてたが、幽霊否定派の親父が一喝して渋々俺の部屋に泊まることになった。
 逆に従妹は昔からこういう話が好きだったこともあってか、泊まりたい泊まりたいと最後まで抵抗しながら叔母に連れられて帰っていった。
 親父は死体とかをよく見る職業についていたのだが、

「 何十年もこんな仕事してて、幽霊とか一度も見たことないわ。
心霊写真とかも何枚も見たけど、全然信じられへん。」

と言っていた。
 その後、正月に家に帰ったときに知ったことだが、どうやら俺はその年、厄年(しかも本厄)だったそうだ。
幽霊を見たことと関係があるのかは不明だが、母親がえらくそのことを気にして厄除けの御札を買ってくれた。
 決められた方角に向けて玄関に貼らなければならないらしく、家に帰って早速貼ったのだが、1000円そこそこの御札でも、何かとてつもなく頼りになるように見えて仕方がなかったことを覚えている。
 あれからずっと同じ部屋に住んでいるが、再びでそういった心霊現象にあうことはなくなった。
今でもあの霊の正体はわからないが、あれから生活に余裕ができるようになったのも事実だ。












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日々の恐怖 3月28日 心霊現象(4)

2017-03-28 18:54:15 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月28日 心霊現象(4)




 先程起きたときに開いていた5cm程の隙間は、そのままにしておいたのか閉めたのか、記憶ははっきりとしていなかったが、金縛りの中で視線だけを巡らせた結果、引き戸の隙間は前回と同じように開いたままだった。
 部屋に侵入してきたそれは、やはりベッドで寝ている俺の足元で歩みを止めた。
そしてそれから目を話せない俺は、黒い靄のようなものが前回よりもはっきりとした人の形を取っていることに気づいた。
 髪の長い女だ。
真っ黒な髪を腰ぐらいまで伸ばした女だが、顔ははっきりとしない。
完全に怯えきった俺を見つめていた女は、唐突に俺の足首を掴むとがくがくとベッドごと俺を揺さぶり始めた。

「 金・・・返せ、返せ、金・・・・! 」

はっきりとそんな言葉が聞こえたが、正直その時は恐怖以外の感情なんて欠片もなく、いい年して泣きそうになりながら金縛りから逃れようと必死だった。
 その時、不意に力が入り物凄い勢いで上半身を起こすことができた。
ベッドから転がり落ち、とにかくその女から逃げようと顔を上げた瞬間、既に部屋には誰もいないことに気づいた。
 ふと引き戸をみると、やはり5cmほどの隙間が開いたまま。
俺は何度も戸を閉め、隙間が開いていないことを確認し、俺は再びベッドに潜り込もうとした。
 しかし、俺はその時に一瞬、寒気のようなものを感じた。
もう一度部屋の中を見てみると、ベランダへのガラス戸がわずかな隙間、開いていた。
流石に戸締りを忘れた覚えのない俺は、誇張でもなんでもなく、歯をがちがち鳴らしながら布団を頭からかぶって寝てしまった。
 結果としてその夜、女が再び現れることはなかった。
朝、ベッドから起きようとしたときに、足首を捻った様な痛みを感じたが、特にアザやそういったものを確認することはできなかった。
ただ、俺の中で昨夜のことは夢とかではなく、間違いなく現実に起きた現象だと言う確信だけは持っていた。











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日々の恐怖 3月27日 心霊現象(3)

2017-03-27 19:20:29 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月27日 心霊現象(3)




 すると、ぴたりとドアを開けようとする音が止み、それと同時に、その気配が玄関を入って戸一枚隔てた俺の寝室の前にまでやってくるのを感じた。
そのとき唯一動かせる目を扉のほうへやると、引き戸が5cmほど開いていることに気づいた。
 正直オカルト大好きだった昔取った杵柄とかそんなものはなく、ただ、

“ 入ってくるなよ、入ってくるなよ・・・。”

と叶いもしない祈りをしながらひたすら怯えてた。
 そうしていつの間にか引き戸から目を離せなくなっていた俺は、何か人型の黒い靄のようなものが扉を開けて入ってくるのをまともに見てしまった。
すーっと、部屋に入ってきたそれは俺の足元までやってきて、そこで立ち止まった。
 顔なんてわからないので男か女かなんてものも全くわからなかったが、そいつが俺の足元に立ってこちらを見つめていることだけはわかった。
 程なくしてその気配はベランダのガラス戸がある方へ向かい、そのまま外へ出て行ってしまった。
汗でびしょびしょになった身体を起こしながら、俺はキッチンと寝室を隔てる引き戸を確認してみた。
 その引き戸は俺が最初に見たときと同じように、5cmぐらいの隙間が開いているだけだった。

“ 心霊特番とかでもよくあるけど、こういうちょっとした隙間から幽霊が入ってくるとか定番だよなぁ・・・。”

とか思いながらも、実害がなかったこともあってか、あっという間に余裕を取り戻してもう一度ベッドに潜り込んだ。
 段々と、

“ さっきの出来事は夢かなんかだろうな・・・。”

と勝手に結論付けて眠りについた俺は、その後またすぐに目を覚ますことになった。
 状況は先ほどと同じ、はっきりと何かの気配が階段を上って廊下を歩いてくるのがわかる。
そしてドアノブを乱暴に開けようとする音を聞くところまで同じ。
 ここまでくると、正直夢であっても早く覚めてくれという気持ちでいっぱいだった。
一瞬頭をよぎったのは、今度も本当に実害がなく通り過ぎていくのか? ということだった。
こちらを見つめてくるだけで済むのか? 
黒い靄の正体がはっきり見えたら?
そんな俺の思考はそっちのけで、謎の靄はやはり人型のまま寝室に入ってきた。













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しづめばこ 3月26日 P485

2017-03-26 19:35:14 | E,しづめばこ



 しづめばこ 3月26日 P485  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 3月25日 心霊現象(2)

2017-03-25 18:28:01 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月25日 心霊現象(2)




 そんな生活が続いて1年ちょっと経った頃だ。
新入社員も入ってきて先輩になっても、家計は火の車だった。
生活レベルは落としたくない、でも金はない。
今から考えればこの頃もまだ学生気分と言うか若いから何とかなるだろう、と言った気持ちがあったんだと思う。
最後に心霊現象を体験してからは2年以上経っていたと思うがそれは突然やってきた。
 深夜、おそらく2~3時ぐらいだとは思うが、俺は急に目が覚めて自分が金縛りにあっていることに気づいた。
金縛り自体は正直嫌というほど経験してきたので、抜け出し方のコツも掴んでいた。
大体寝不足とかで金縛りにあうときはどこか一点(腕とか頭とかどこでもいい)に力を入れて思いっきり動かせば解放されることがほとんどだった。
 しかし、金縛りの中でも所謂霊的な事象が絡んでいる場合は明確な解除方法なんてなかった。
死ぬほど怖い思いをして、ヤバイと思った瞬間に解けるとかそういうこともよくあった。
今回の金縛りは紛れもなく後者のものだった。
 こういった場合にお約束で首さえも動かす事ができなかったので、目だけを動かして後は耳から聞こえる音を頼りに現状を把握しようと頑張っていたと思う。
 そうすると、階段を上って誰かが廊下を歩いてきている音が聞こえた。
いや、正確には何かの気配が自分の部屋の扉の前までやってきている、ということを直感的に感じていたんだと思う。
 ここまできて俺はこれが学生時代に散々嫌というほど経験してきた現象と同類のものである気づいた。
幽霊とかお化けとかそういう類はもう卒業したんだよ、マジで勘弁してくれ、とか考える暇もなく、唐突にその気配が乱暴に扉を開けようとしている音が聞こえてきた。
 鍵のかかっているドアノブをやたらめったら回して、俺は解けない金縛りの中で心臓だけがばくばくと鼓動を早くするのを感じていた。












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日々の恐怖 3月24日 心霊現象(1)

2017-03-24 18:08:55 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月24日 心霊現象(1)




 社会人になって1年ぐらい経ったころに起きた心霊現象を語る。
俺は元々心霊大好き人間だった。
高校・大学時代に有り余った時間にかこつけて、心霊スポット巡りとか廃墟に突撃とか頻繁に繰り返したりしていた。
 それでも社会人になり東京の会社に就職する事が決まって、きっぱりとそんな学生気分にケジメをつけて、もっと他人と気軽に共有できる趣味でも持とうと思った。
 早速東京の部屋を探しに母親と一緒に、あらかじめ目星をつけていた物件を見てまわることになった。
その中でも23区内で月5万、1Kの風呂トイレ別で築10年ちょっと、更にはベランダ付のかなりの優良物件を見つけた。
 他の候補もあったが、不動産会社の人も、

「 これだけいい物件は、自分も中々お目にかかったことないですね。」

と言っていた。
 事故物件とかでもなさそうなんで、母親も納得してその部屋を借りることに決め、他の人にとられないうちにと契約を結んだ。
 引越しも滞りなく終わり、仕事が落ち着いてきた頃から新しい趣味でも見つけようと色々な事に手を出してみた。
その中で俺は料理とカメラとギターに嵌っており、学生時代の心霊体験とかその時は既に自分の中では遥か過去の思い出となっていた。
 その代わり、色んな趣味に手を出しすぎた代償として生活は本当にかつかつだった。
元々嵌った趣味のためなら金を惜しまない主義だったので、持ってたカードの限度額は常に上限ぎりぎりまで使っているような有様だった。
勿論そんなこと両親には言えなかったけれど、理由をつけては金を送ってもらったりもしていた。












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しづめばこ 3月23日 P484

2017-03-23 18:48:36 | E,しづめばこ



 しづめばこ 3月23日 P484  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 3月22日 曲がり角

2017-03-22 18:13:04 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月22日 曲がり角




 私が大学生の夏休み、知り合いに頼まれて個人の産婦人科の病院にアルバイトに行ったことがある。
病院はこじんまりとしてまだ新しく3階だか4階建てのきれいな建物だった。
 夫婦で切り盛りしてる感じで、病院の一番上に住居を構えていて24時間体制の自然分娩を行っていた。
資格を持っていないので、掃除だの配膳だのひたすら誰かの手伝いが仕事だった。
 その中で泊り込みでの電話番の仕事もあり、看護婦さんと交代で仮眠を取ることができた。
寝つきの良い私は仮眠室のベッドに横になるとすぐ眠れたのだが、ある日急に目が覚めたことがある。
 ホントにパッと一瞬で目が覚め、はっきりした頭でなんで目が覚めたんだろうと不思議に思った。
 その後すぐに異変に気がついた。
アニメのように毛という毛が逆立っていたのだった。
 何も見えないし聞こえないのにぞーーっとしてるのが続いた。
気持ち悪かった体験はこれだけなんだけれど、バイトが終わってからは病院には行っていない。
 それから6、7年後。
奥さんは自殺して、医院長は行方不明、廃墟となった病院には幽霊が出るという話を聞いた。
 誰もいないはずの病院の窓から歩く人影が見えるらしい。
そして、そこはいつの間にか心霊スポットとして有名になっていた。
 話を聞いて、懐かしくなり張り切って行ったのだが、どうしてもその病院にたどりつくことが出来なかった。
大通りまでの道とだいたいの方向は覚えているけれど、曲がるところが解らない。
 夏休み中、自転車で通ったのに曲がるところも、その後の道のりもすっぽり抜け落ちていた。
その後10年も、その大通りをたびたび通っていたが思い出せないでいた。
 ところが、今年になって大通りを通ったときにふいに思い出した。

“ そうだここだ、曲がってすぐ神社があって鳥居が目印だったんだ。”

何で忘れていたのかも分からない。













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しづめばこ 3月21日 P483

2017-03-21 19:12:09 | E,しづめばこ



 しづめばこ 3月21日 P483  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 3月20日 仕出し(3)

2017-03-20 19:44:52 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月20日 仕出し(3)



 俺は、

「 ええ覚えてますよ、よく俺もありがたくいただきましたから。」

って答えた。
 そしたら、親父さんが言うんだ。

「 教えてあげるよ、ひとつ配達で多いのは、この店の常連さんが亡くなった時なんだ。」

そして、親父さんが言うには、あとはなぜか男の人だと言うこと。
女の人の時は、そういうことがないらしい。
 それで、さらに親父さんが、

「 覚えてるかい?
一個多い時は、必ず戻ってきた時にAちゃんに塩かけてたろ?
きっと、この店の味が恋しくて付いてきちまってるから、やってたんだよ。
俺としちゃあ、死んでも食いたいと思ってくれるなんて、ありがたいけどね。」

そういえば、そうだった気がする程度で、俺は全然覚えていなかったけれど、

“ そうだったのか・・・・・。”

と、妙に納得した。
 閉店少し過ぎまで飲んで帰ったけれど、帰り際に親父さんと友達に、

「 俺が死んだ時も、夜食の数は増えるかもね。」

って言ったら、

「 お前の通夜の時は、もったいないからひとつ減らして持ってくよ。
でも、それだとAは化けて出てきそうで嫌だね。」

なんて笑われた。
 今でもうちの嫁さんには、

「 あんたが死んだら、きっと食べたがるだろうね。」

なんて笑われる。











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しづめばこ 3月19日 P482

2017-03-19 18:35:09 | E,しづめばこ



 しづめばこ 3月19日 P482  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 3月18日 仕出し(2)

2017-03-18 19:31:15 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月18日 仕出し(2)




 代替りして友達が継いだバイトしてた割烹で昼も夜食も頼んだんだけど、割烹の親父さんがわざわざ配達してくれた夜食がひとつ多かった。
 夜のロウソク番で残ったのは俺と嫁と母親の三人で、嫁が注文した時も確かに三つうな丼を頼んだのを俺も一緒に聞いていた。
 それで、俺が、

「 親父さん、ひとつ多いね。」

って言ったら、

「 ○○さん(俺の親父の名前)も、食いたかったんだなあ・・・。」

なんて言って、持って帰った。
それが、何か心の隅に残ってね。
 その後、その年の夏に実家に帰った時に、その店に嫁と母親連れて食事に行った。
客は俺たち家族だけだったし、俺が来たって知ると親父さんも出てきてくれた。
 それで、友達と親父さんに一杯つけながら昔の話とかしてたんだ。
そしたら、親父さんが俺にこう言うんだ。

「 A(俺)ちゃんの親父さんの時もそうだったけど、あそこの配達夜食で、ひとつ多いことが多いの覚えてるか?」

って。










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しづめばこ 3月17日 P481

2017-03-17 18:31:58 | E,しづめばこ



 しづめばこ 3月17日 P481  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 3月16日 仕出し(1)

2017-03-16 18:37:11 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月16日 仕出し(1)




 大した話じゃないけど、実際に俺が不思議だと思ったことだ。
大学の頃地元の友達の家でバイトをしていた。
仕出しもしてる割烹だ。
 俺の仕事はお客さん帰ったあとの片付け、皿洗い、そして配達だった。
配達っていうのが近所の寺や葬儀会場に弁当や料理を持ってくのが主だ。
お通夜の時の葬儀会場への夜食の注文もよくあった。
 でも、何故かそれの注文の数がよく間違える、しかも必ずひとつ多い。
葬儀場の裏口で遺族の人に、

「 ひとつ多いよ。」

と言われることが結構あった。
 注文を受けるのは女将である友達の母ちゃんか中居さんで、俺のせいじゃない。

「 今日もひとつ多かったですよ。」

とか女将さんや親父さんに報告すると、

「 今までいた家族の分まで頼んじまうんだろ、精進落としだ食っちまえ。」

とか言われて、だいたい夜食の注文は親子丼かうな丼だから有難く頂いていた。
 それで、何年か前に俺の父親が死んだ。
嫁さんと実家から離れたところで住んでたから地元に戻って葬式をした。
通夜は俺が配達してた葬儀場だった。











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