大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

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大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

2016-06-25 18:59:26 | _HOMEページ_
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A,日々の出来事

  ☆( 日々の出来事 6月25日 EU離脱 )

B,日々の恐怖

  ☆( 日々の恐怖 6月25日 お盆(1) )


C,青春小説“過ぎ去った季節の中に”

   ~1,教室の見える風景~  完了
   ~2,潮騒の夏~        完了
   ~3,駅に続く公園の道~  創作中


E,奇妙小説“霧の狐道”

  ☆(霧の狐道274 改定中) 

D,奇妙小説“しづめばこ”

  ☆(  しづめばこ 6月24日 P438 ) 

F,奇妙な恐怖小説群“四枚の写真”

  ☆(  四枚の写真 5月2日 P50 完了 ) 

G,ghanayama 童話


H,美術絵画


I,Photo Lounge





☆帰ってきました。また、ぼちぼち始めます。
                      by 大峰正楓


      


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日々の出来事 6月25日 EU離脱

2016-06-25 18:59:04 | A,日々の出来事_





   日々の出来事 6月25日 EU離脱





   EU離脱



 イギリスの庶民的には、なぜEUを脱出したいかというと、EUから人が山の様に来てしまって、病院や電車が混む上に、学校の教室が足りないから。
年に18万人も来る。そして帰らない。ビザいらないので。ブルガリアとルーマニアからは年に5万人も来る。
月収5万円ぐらいの国だから皆イギリスに来たい。

 イギリスの庶民的には、ガイジンが増えるから困るというよりも 、「人」が増えて色々困っているというのが正直な感想。ここの人達はガイジンには慣れているし寛容。ただEUからこんなに人が来るとは誰も予想してなかった。政府の予測は大外れだった。自治体が耐え切れない状態になっている。

 日本の人は知らないと思うのだけど、EUの人がイギリスに移り住んだ場合、税金一円も払ってなくても医療費も学校も無料。通訳まで付けてもらえる。病院は年間予算が決まっているから沢山治療しても予算が増えるわけではない。学校も同じ。人が増えれば増えるほど苦しくなる仕組み。

 そしてイギリス庶民が最も恐れているのは、トルコがEUに加盟すること。加盟したらトルコ人もイギリスに自由にこれるようになるんですが、月収6万円の国で、あそこにはシリア難民も大量にいる。トルコは人口も多いですから人が大量に来てしまう。しかもテロリストも混じっているかもしれない。

 EUから人が来る場合、EU市民なら誰でもイギリスに移住できるので、元犯罪者とか、テロリストの可能性がある人も入ってこれちゃうんです。しかも犯罪者を強制送還できない。EUの決まりがあるので。チェックが機能しません。加盟国(特に新規)には超いい加減な国も多いので庶民的には怖い。

 EU離脱を求めるのは年寄りのエゴというのとはちょっと違う。例えば子供がいる中流のサラリーマン。子供が病気になってもEUからの移民激増で病院のERは4時間待ち、公立は英語不明な外国人生徒が激増し授業が成り立たない上教室ギューギュー。不動産高騰で家買えない。中流も離脱したい

 イギリスがEUに残留し、トルコ、マケドニア、セルビアからも人が入ってきていたら、国内で暴動が起きていたかもしれません。外国人排斥じゃなくて、人が増えすぎて病院、学校、交通、住宅が対応できなくなってしまって。イギリス平均月収25万円、それらの国は4-6万円ですから大量に来る。

 イギリスEU離脱に関する補足情報。今回の離脱の最大の引き金はギリシャ金融危機と難民問題。イギリスへの移民は年に30万人、EUから18万人。EUからくる人はビザ不要、誰でも住めて医療費学校福祉無料。政府予測大外れで病院や学校がキャパオーバーで市民生活直撃で皆うんざり。

 イギリス病院キャパオーバーの事例。ER待ち時間は4-7時間。EUからの移民激増で誰でも治療無料の国立病院患者激増で検査は数カ月待ち当たり前。人で不足で手術キャンセル日常。小児科病棟でも1歳にレンジでチンの冷凍食品。出産退院一日。昔は一週間入院。外国人には税金で通訳つける。

 移民激増のイギリス。年に24万の新築住宅必要だが人増え過ぎで年に17万件しか建てられない。住宅不足で持ち家も賃貸も値段激増。公営住宅は順番待ち。ロンドン郊外給料半分以上家賃。新卒若者中古1DK購入頭金貯めるのに24年労働必要。需要激増で供給追いつかない。だからEU離脱希望多数。

 EU加盟国。スペイン、イタリア、ギリシャは若者ひどい失業率。大人も仕事なし。新規加盟東欧諸国、月収4-6万円、田舎は現金収入月5千円とかのレベル。それらの国からイギリスへ稼ぎに来る。最低賃金でも月収25万。英語通じる上ガイジンにオープン。言葉分からないドイツやフランスに行かない。

 イギリスで実際に起こって庶民が激怒した件。ルーマニアのマフィアがイギリスで子供手当をもらってルーマニアに送金。EU国籍さえあれば福祉が受けられるので子ども手当も受けられた。ルーマニアど田舎では大変な金額。これは大変な問題になった。






   EUの現状



 EUの最初の目的は、そもそも関税障壁を撤廃して、域内の経済を活性化することでした。しかし、EUは役所として肥大化してしまい、次第に、わけのわからない法律を作るようになりました。

 そのような法律の少なからずに実現性がなく、各国の事情を反映していないので、ビジネスや法務にとって大きな足かせになっています。

 例えばタンポンの消費税を決める法律、掃除機の吸引力がすごすぎてはいけない、ゴム手袋は洗剤を扱えなければならない、スーパーで売られるキュウリとバナナは曲がっていてはいけない、ミネラルウオーターのボトルには「脱水症状を防ぎます」と書いてはならない等です。

 なぜこんなバカげた法律がたくさん作られるかというと、EU関係者には、様々な企業や政府内部の人が、ロビーストを使って圧力をかけているからです。ロビーストというのは、お客さんからお金をもらって、政治家やマスコミを使って、作られる法律をお客さんの有利にする弁護士や広告代理店やコンサルタントのことです。

 こういう法律があるおかげで、ヨーロッパの掃除機の吸引力は低く、部屋がなかなか綺麗になりません。部屋があまりにも汚いので、こんな規制が必要だと思っている人は誰もいません。

 EUの役人はこういうバカげたことを決めるのに多大な時間とお金を費やしています。でもEU関連機関の役人の給料は大変高く、待遇は国連よりも遥かに良いのです。そういうお給料を維持するために、意味不明な仕事を沢山作らないといけません。だから掃除機の吸引力はとても重要です。

 その他、例えばEUのデータ保護指令というIT関連の規制は、データセンターの個人データはEU域外に保存してはいけません、といっていますが、しかし現在はクラウドやインターネットの発達で、データは世界各地に保存されていたりしますので、全くナンセンスなことをいっています。そういう規制に対応するために、テック業界の人も困り果てていることもあります。

 イギリスで話題になるのがEU人権規約という法律で、これは、EU域内で守られるべき人権を規定したものですが、その内容があまりにも理想的かつ大雑把なので、それを悪用して訴訟を起こす人がいるので、会社や役所は困り果てています。例えばパブで転んで怪我したのはEU人権規約違反だから5億円払え、とかそういう話です。










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日々の恐怖 6月25日 お盆(1)

2016-06-25 18:58:39 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月25日 お盆(1)




 お盆が来る度に思い出すことがある。
今から10年ぐらい前、長男が4才の時の夏だった。
俺達家族は例年のごとく俺の実家に帰省していた。
 父は10年以上前に事故で亡くなっていて、実家には祖母(父の母)と母の二人だった。
長男も4才になり、おもちゃなどがあれば一人で遊ぶ事が出来るようになっていた。
 実家は古い家屋で部屋数も多い。
長男は持参したおもちゃを持って空き部屋で遊んでいる。
 しかし様子が変だ。
誰かに話しかけるような言動や、突然笑い出す事を繰り返していた。
 夕食の時に妻が、

「 何して遊んでたの?」

と聞くと、長男は、

「 じいちゃんと遊んでた。」

と答える。

“ んん・・・?”

っと思い、

「 じいちゃんって誰?」

と聞き直すと、長男は仏間へ行き、父の遺影を指さした。
俺も母も妻も意味が分からなかった。
 祖母がニコニコしながら、

「 お盆だから○○(父)が帰ってきてるんだね。」

と言っていた。
 翌日も一日中というわけではないが、長男が一人になるとまた誰かと遊んでいる。
それは部屋だったり庭だったり、何か話していたり格闘のまねごとしていたりだった。
 俺達が近づくと長男は我に返ったように大人しくなる。
祖母以外は、不気味というより不思議な気分になっていた。
 そんな事があって自宅へ戻るのを翌日に控えた四日目の夕食の時だ。
長男が突然母に向かってこう言った。

「 長崎が良かったって。」

俺と妻は何を言っているのか分からなかった。













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しづめばこ 6月24日 P438

2016-06-24 21:48:23 | E,しづめばこ



しづめばこ 6月24日 P438  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。



小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。
小説“しづめばこ”




大峰正楓の小説書庫です。
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日々の恐怖 6月23日 捕まえようぜ(3)

2016-06-23 18:31:16 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月23日 捕まえようぜ(3)




 今いる場所はてんで見当もつかないが、とりあえず登って行けば山頂の草原に出るはず。
返事は期待せずに、とりあえず林の中に向かって、

「 神社に行っとくぞー!」

と叫ぶ。
 途端、声がぴたっと止んだ。
こっちのやることに反応があると、余計に怖い。
俺は急いで山を登った。
 どうにか山頂にたどり着き、岩を登って神社のところへ行くと、友達三人がすでにそこにいた。
三人とも、俺と同じように声に振り回されて迷子になり、最後は神社に頼ろうと思い至ったらしい。
 とりあえず今日はもう帰ろうと言うことになったが、帰り道にまた何かあると怖いので、 神社に供えてあった五円玉を、お守りとしてもらうことにした。
タダで持ってくのは申し訳ないから、と代わりにみんなで十円玉を供えた。
 お守りが効いたのか、そもそも怪奇現象など最初からなくて、あれは俺らの気の迷いだったのか、帰りは拍子抜けするくらい何事もなかった。
 友達の一人がぽつりと言った。

「 なあ、最初に、“ 捕まえようぜ!”って言ったの、誰・・・?」

俺らは顔を見合わせて、

「 俺じゃない。」
「 俺も違う。」

と言い合った。
 よくよく思い出してみると、あの声は誰の声でもなかったような気がする。

“ ひょっとして、はなから俺らを道から外そうとしていた?”

そして、別の友達が言った。

「 捕まえようって、雉のことだったのかな?」











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日々の恐怖 6月22日 捕まえようぜ(2)

2016-06-22 19:52:01 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月22日 捕まえようぜ(2)




 俺はあっと言う間に雉を見失ったけど、

「 いた、こっち!」

とか

「 うわ、逃がした!」

と言う声が方々から聞こえてくるから、獲物を追い詰めていると言う妙な確信があった。
 しかも、声はどんどん近付いてくる。
つまり雉も近くにいるはずだった。
 そうやって声に振り回されて、かなりの時間を走り回ってから、俺はふと妙な感じを覚えた。

“ 山に入ったのは俺も含めて四人だ。
なのに、どうして四方八方から声がするんだ?”

 それも、どれもこれも聞き覚えはあるのに、誰の声だかわからない。
少なくとも、一緒に山に入った友達の声じゃなかった。
何かがおかしいと思った途端、俺は急に怖くなってきて、大声で友達に呼びかけた。
 俺は、

「 おーい、おーい!」

と林の中に向かって叫ぶ。
でも、友達からの返事はない。
その代わり、そこらじゅうから、あのよくわからない声がザワザワと聞こえてくる。
 お祭りの時みたいに、かなりの数の人がいる雰囲気なんだけど、声の主は全く見えない。
これはもう、何か奇怪なことが起こっているに違いないから、神様に頼るしかないと思った俺は神社へ向かうことにした。










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日々の恐怖 6月21日 捕まえようぜ(1)

2016-06-21 18:50:56 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月21日 捕まえようぜ(1)




 俺も含めて地元の子供たちが遊ぶ小さい山があった。
その山頂は、ちょいちょい山火事があるせいで高い木が一本もなく、だだっ広い草原になっていた。
大人の目が届かない、とんでもなく広い場所だから、そこは子供たちの格好の遊び場だった。
 草原の端っこの方には、ばかでかい岩があった。
岩のてっぺんには○○神社と書かれた小さい祠が建てられていて、中にはサッカーボールより一回り小さいくらいの、しずく形の石が祭ってあった。
それは風化してボロボロだけど、丸いニコニコ顔で、稲穂のようなものを持った神様の像だった。
俺らは岩登りをして遊んだついでなどに、神社を拝んだり五円玉を供えたりしていた。
 この山で遊ぶ子供たちの間には、

“ 登り下りの途中、山道から外れてはいけない。”

というルールがあった。
それは、親や先生に言われたからではなく、みんながみんな、なんとなく知っていることだった。
 実際、山頂までの道の両脇は、大人でも余裕で迷子になるくらい雑木が茂っていたから、うかつに入り込めばかなり危険なことは、子供でも常識的に理解できた。
それでも、子供は基本的にアホだから、テンションが上がると大事なことをすぽーんと忘れてしまうことがある。
 俺と友達の合わせて四人で、いつものように山道を登っていたときが、まさにそれだった。
山道を登り始めて三十分、山の中腹くらいで道の脇の藪が、ガサガサっと音を立てた。
猿か、それともイノシシかと俺らが身構えると、藪から出てきたのは雉だった。
滅多に見ない生き物だから、俺らのテンションはマックスになった。
 誰かが、

「 捕まえようぜ!」

と言ったとたん、俺らは雉を追いかけて雑木林に突入していた。












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日々の恐怖 6月20日 ミステリー

2016-06-20 19:46:03 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 6月20日 ミステリー



 2年前の冬に男2人でA市内のビジネスホテルに泊まった。
部屋は上層階の隣り合わせのシングル。
 翌朝の7時前オレがまだ部屋で寝ていると、激しい音でドアを叩く音がした。
眠い目をこすりながらドアを開けると、そこにはオレの相方が浴衣姿で真っ青な顔をして立っていて、その横には困惑気味の表情をしたフロントマンがうつむき加減で立っていた。
 事情を聞くと、こんな話だった。
相方が6時半頃に目を覚まして、部屋の中を見渡すと何か様子がおかしい。
ハッと気付くと、まず荷物が無い。
ハンガーに吊るしてあったスーツがない。
まさか泥棒でもあるまいしと思った相方は、取り敢えず廊下に出て部屋番号を確認してとんでもないことに気付いた。
部屋番号が昨夜寝た部屋番号と違うのだ。
 はっきりとした部屋番号はオレ自身記憶してないのだが、仮にオレの部屋番号が1025だとすると、相方は1026号室で寝たはずだ。
それが朝出てきた部屋のドアに表示された部屋番号が1027だったのだ。
 相方は良く事情が飲み込めないまま1Fに降り、フロントマンに同行を依頼して、合鍵で1026号室のドアを開けてもらった。
するとそこには荷物もあり、ハンガーにはスーツがちゃんと吊るされていた。
そしてベッドのフトンには明らかに寝乱された形跡があった。
 相方は間違いなく1026号室に入り、そこで眠りに就いたことがこれで証明された。
では何故相方は1027号室で目を覚ましたのか?
その場でフロントマンを含めた3人で様々なケースを考えてみた。
 まず相方が夜中に室外に出て、間違って隣室に入ってしまったというケース。
これは当の相方が入室後室外に出た記憶は一切ないと言うし、何よりもフロントマンの話によると、その夜1027号室は空室でオートロックのために、中に入ることはまず不可能だと言う。
 次は、相方が寝ぼけてベランダづたいに隣室に入り込んで、そこのベッドで寝込んでしまったという馬鹿げたケースだが、そもそもこのホテルは月並みなビジネスホテルでベランダなどない。
それどころか窓をあければ垂直に30m以上切り立った外壁だ。
 ではどうやって相方は隣室に入ることができたのか?
寝ている間に隣室のベッドに瞬間移動したというのでも言うのか?
 チェックアウト時に支配人の方が来られ、

「 このことはあくまでもご内密に・・・・。」

ということで5泊分の無料宿泊券をいただいたが、その後、A市出張は何度かあったものの、2度とそのホテルに泊まったことはない。
勿論当の相方もだ。
 1027の部屋が使われた形跡の確認はどうだったかと言うと、まず、不審に思った相方は、廊下に出た。
その時ヤツの頭の中には、ルームキーのことなどはすっかり抜け落ちていた。
廊下に出てルームナンバーを確認したときに、1027号室のドアが閉まってしまい、オートロックがかかってしまった。
 この時点で、彼は1026号室にも1027号室にも入れなくなった。
仕方がないので1Fのフロントへ降りて、フロントマンに事情を説明し、相方とフロントマンの2人は、1026の合鍵と1027のルームキーを持って10Fに戻った。
 相方とフロントマンは、まず1026の室内に入った。
そこで2人が見たものは、前述のように相方の荷物とハンガーにかかったスーツ、明らかに相方が就寝したと思われるベッドのフトンの乱れ。
そして何よりも重要なのは、ルームデスク上に置かれていた1026号室のルームキーだ。
 続いて相方が朝目を覚ました1027号室に2人は入った。
そもそも前夜は空室だった1027は、前日昼間の掃除でベッドメーキングはちゃんと行われていたはずだ。
しかしベッドには明らかに誰かが寝た形跡があった。
多分相方が寝ていたのだろう。
ちなみに当然のこと、1027のルームキーは室内には見当たらなかった。
ルームキーはその時、フロントマンの手に握られていた。











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日々の恐怖 6月19日 固定電話

2016-06-19 18:59:10 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 6月19日 固定電話



 引っ越して来てから8年。
自宅電話に渋~いオジサマの声で、

『 あ、ともちゃん?』

といきなり尋ねる電話が月1程度で続いてます。
 ナンバーディスプレイで相手の番号はわかっています。

「 いいえ、違います。」

と答えると、

『 ああ、失礼しました。』

とあっさり切るのです。
 ちなみに夫が出ると、

『 ともちゃん、いらっしゃるかな?』

と尋ねるそうです。
 夫がその電話を受けた時は、

「 うちにはともちゃんはいませんよ。」

と言うのですが、やはり

『 ああ、それは失礼しました。』

とあっさり切れるそうです。
 気になった私と夫は、ある日とうとうその電話番号にかけてみました。
どうせ知られているのだし、と、番号通知で。
 でも受話器から聞こえてきたのは、

“ お客様がおかけになった電話番号は、現在使われておりません。”

それでもオジサマからの電話は相変わらず月1程度でかかってきます。
 最近は、

『 あ、ともちゃん?』
「 はい。」

と答えたらどうなるのかな~と、好奇心が芽生えてきてしまいました。
答えませんけど、ね。

 その後、例の電話への対応パターンを夫とあれこれ想定したりしていました。
そして昨日、かかってきました、例の電話。
 まずはナンバーディスプレイの画面表示で番号を確認し、夫が電話をとります。
かねてよりの想定通り、受話器を上げた直後に電話機内蔵の機能で録音し始めました。
 以下は通話の内容です。

夫 「 もしもし。」
相手『 ともちゃん、いますか?』

無言で私に受話器を渡す夫。

私 「 もしもし。」
相手『 あ、ともちゃん?』
私 「 どちらさまですか?」
相手『 ともちゃんじゃないのかな?』
私 「 そちらはどなた?」
相手『 ともちゃんと、話がしたいんですが。』
私 「 どなたさまでしょう?」
相手『 ともちゃんなのかな?ともちゃんじゃないのかな?』

 そばにあったメモに【ラチがあかない】と走り書きして夫に見せると、夫が無言で受話器を取りました。

夫 「 もしもし。」
相手『 あ、ともちゃん、います?』
夫 「 あんた、前から何度もかけてきてますけどね、いったいなんなんですか?」
相手『 ともちゃんと、話がしたいんです。』
夫 「 そっちの番号はわかってるんですよ、****ー****ですよね?」
相手『 ともちゃん、いないのかな?』
夫 「 番号を、しっかりと確認してみたらどうですか?」
相手『 ΧΧΧΧーΧΧΧΧにかけているんですが。』
夫 「 それは確かにうちの番号です。
   前から何度も言っていますが、うちにはともちゃんはいません!」
相手『 そうですか、それは、大変、失礼しました。あの・・・。』
夫 「 はい?」
相手『 ご存知ないですか?ともちゃんの』

そこで唐突に通話は切れました。
 すぐに表示されていた番号に電話をかけてみましたが、

“ おかけになった電話は、現在使われておりません。”

でした。
今日、番号変更の手続きをしようと思います。











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日々の恐怖 6月18日 狐憑き

2016-06-18 20:17:46 | B,日々の恐怖



   日々の恐怖 6月18日 狐憑き



 昔働いていた病院での話です。
神経内科もある内科病棟だったんだけど、髄膜炎という名目で一人の女性が入った。
でも、検査では病気を示す値はほとんどでなかった。
 目は完全にいっちゃってて、ずっとうなり続けていて言葉が通じない、たまにしゃべると意味不明、点滴を引きちぎる、拘束の紐も引きちぎる、医者にも看護婦にも家族にも噛みつく、夜中に遠吠えする、いきなり誰も追いつけないようなスピードで廊下を走り出すと、もうむちゃくちゃ。
 スタッフ全員、はっきりと口には出さないけれど、

“ これはもう医者の領分ではないんじゃあ・・・。”

と感じていたそうだが、医局長だけが、

「 あれは髄膜炎だよ。」

と言い張り、坊さんも祈祷師も呼ばれることなく治療を続けた。
 それで、ある日突然、文字通り憑き物が落ちたように正気に戻り、あっという間に退院していった。
 後日、病院に挨拶に来たところを、ちょうど私も見かけたんだけど、着物着た上品そうな奥様で、かつてあったような気配は微塵もなかった。
もしかしたら本当に髄膜炎で、治療が功を奏してよくなったのかもしれない。
 でも、夜中にらんらんと光る目で、

「 お前の背後に狐がおるぞ!」

と言われてしまった先輩は、 挨拶されても、引きつった笑いしか返せなかった。











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しづめばこ 6月17日 P437

2016-06-17 21:51:21 | E,しづめばこ


しづめばこ 6月17日 P437  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。
小説“しづめばこ”




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日々の恐怖 6月16日 お守り

2016-06-16 20:05:15 | B,日々の恐怖



   日々の恐怖 6月16日 お守り



 小学校2年生くらいのときから、妙な光の玉を度々見るようになった。
家族にその話をしても嘘つき呼ばわりされるので、今度その光の玉を見たときは、証人となる人を連れてきて、一緒に見ようと頑張った。
 あるの夕方、近所の神社の前で光の玉を見つけた。
自分は急いで家に帰り、母親を連れてやってきた。
 母親は、

「 何?これ?」

と、信じられない物をみるようにそっと手を伸ばしたが、急に、

「 帰ろう。」

と言って、自分の手を引いて家に帰った。
 夕食の時間、自分は光の玉の話を持ち出した。

「 お母さんも見てるんだから、嘘じゃないよ、ね。」

と母親の方を見たが、母親は無反応だった。
無反応と言うより、何か怒っているようにも見えた。
 兄貴が、

「 嘘だ、嘘つき。」

と冷やかしてくるので、

「 お母さんも見たじゃん。
ねぇ、見たでしょ?」

と母親に証言してもらおうとすると、

「 いいから早く食べなさい!」

と怒鳴られた。
 暫くたって、伯母さんが家に遊びに来て、自分にお守りをくれた。

「 ○○ちゃんが、事故や病気をしないようにってお守りだから、いつも持っているんだよ。」

と言って、首からさげてくれた。
それから、風呂に入ったり、プールに入ったりする以外は、いつもお守りを身につけた。
 ある日、家に帰ると、伯母さんが遊びに来ていた。

「 ○○ちゃん、お守りどうした?」

と聞かれて、初めて無くなっていることに気が付いた。

「 あれ?どこかに落としちゃったのかな?
探してくるよ、多分学校かな?」

と出かけようとすると、伯母さんは、

「 あぁ、いいよ、いいんだよ。」

と出かけるのを止めた。

「 また持って来てくれるの?」

と聞くと、

「 もういいよ、役目が終わったんだからね。」

と、無くしたことは怒られなかった。
母親も怒っているかと思ったが、何も言わなかった。
 その後、妙な光の玉を見る事は極力少なくなったが、光の玉の話をすると、伯母さんがやって来てお守りを渡された。
中学生くらいの頃から、妙な光の玉を見ることは無くなった。
そして、伯母さんからお守りを渡されることも無くなった。
 母親が何を見たのかは、今でも分からない。
高校時代に一度聞いたことがあるけれど、

「 そんなこと、あったかねぇ。」

と忘れた風を装っている。
母親は四姉妹の一番末っ子で、母親の実家に住んでいる長女が、近くのお寺からもらって来たお守りを三女の家に郵送で送り、ソレを三女の伯母さんが自分に持って来てくれるのです。
 子供心に、なぜ長女の伯母さんが直接家に郵送しないのかが不思議でした。
米やら野菜やら色々送ってきてくれるから、住所を知らなかった訳でもない。
 夏休みに長女の伯母さんの家に遊びに行った時に、聞いた事もありましたが、ただ笑って、質問の答えは返って来ることはありませんでした。
それに、そばにいる他の伯母さんたちが、話を逸らすふうにも思えました。
なんとなく聞いてはいけないことなんだと子供心に思いました。










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日々の恐怖 6月15日 八丁池

2016-06-15 18:25:25 | B,日々の恐怖



    日々の恐怖 6月15日 八丁池



10:00 友達2人で伊豆急河津駅着。
    数時間バスが無く途方に暮れる。
    バス降車ご林道を歩く。
16:00 キャンプ予定の八丁池着。
16:15 テント2つ設営完了。近くに地蔵アリ、塩が山盛りに置いてある。
    せっかくの楽しい気分が台無し、薄気味悪いじゃんか!
    と男二人で地蔵にキレる。
17:00 基地の周辺を探索完了。流石に池の水は飲めないかも、
    やはり水が貴重品に。
    ラジオが入らない事が発覚。凹む。
17:30 暗くなって来たので、とりあえずビールを飲みつつ飯の支度開始。
18:00 俺は五目α米 缶詰 卵スープで夕食 旨い。 
    友人、芋焼酎とサキイカのみ・・・まだ飯には早いらしい。
    水の2Lペットボトルかと思えば、この馬鹿はヤハリ焼酎を2L
    搭載していた。
    2泊のキャンプに75Lザック。
    随分重装備だと思ったが酒飲みパワー恐るべし。
19:00 ラジオが無いので音楽も無い。
    虫、鳥? 鹿などの声が音楽代わり ナカナカいい感じ。
    ランタンを消すと漆黒の闇。月は無いのか?!代わりに星が綺麗。
20:00 俺、ツマミを作製開始。スルメを炙りつつ仕込んで来たマヨ七味で戴く。
    友人の芋焼酎が旨い。
    友人、やっと飯を食う気に為ったらしい。チキンラーメンを作り出す。
21:00 適度に二人酔っ払い。恋話に・・・まるで高校の頃みたいだ。
22:00 既婚者の友人に、早く結婚して一人前に成りなさいと説教を喰らう。
22:30 明日は東伊豆町の三筋山まで歩くので寝る。
00:00 外でガチャガチャ煩いので表に出ると、
    友人またチキンラーメンを作ってる。
    少し分けてもらい俺も食う旨い。寝る。
02:00 目が醒める。外から声が聞こえる。友人に煩いから寝ろ!と怒鳴る。
02:10 また足音と話し声。キレてテントから出る。
    友人、テント内で爆睡中。俺、寝ぼけてる?
    テントに戻るとやはり人の気配。俺たちの他には誰も居ないはず。
    ビビッて友人起す。
    気にするなと説得され、酒を飲んで寝る。
02:30 人の気配。友人も気が付く。二人でビビる。
    俺のテントに二人で寝る事に。
03:00 やはり何かがオカシイ・・・二人とも眠れず。
    絶対に動物じゃないと結論。地蔵のせい?!
03:30 結局眠れず。酒飲みつつ外で待機。友人またチキンラーメン。
04:00 一度怖がり出すと、見えないモノが見えるようでヤバイ。
    暗闇が気に為ってしょうがない。
    焚き火をしようか悩むが、燃え草を林に取りに行く事も怖いので中止。
    ランタン2 ヘッデン2で我慢する。でも、怖い。
    移動も考えたが、里までバスでもかなりあったのであきらめる。
    二人で歌を歌いつつ焼酎を飲む。
05:00 薄っすら空が明るくなってきた。嬉しい!!
06:00 明るいのだがナンだか怖い、地蔵が見えるし。
    でも、飲みすぎでツライので少し寝る事に。
14:30 寝過ごした!!ショック・・・、もう東伊豆の移動を諦め飯。
    友人またチキンラーメン。
15:00 撤収。下山開始。バスが無い事が発覚。
    国道を歩き七滝へ。
    ヒッチハイクで河津駅まで送ってもらう。
19:00 今井浜でテント設営。
    俺、飯。友人、酒。
20:00 コンビにへ買い物。二人でビール酒購入。
    昨日の反省をしつつ飲む。友人チキンラーメン。
    この馬鹿はいくつチキンラーメン持ってきたのだろう?
23:00 寝る。波の音が心地よい。
06:00 起床。
    俺、コーヒーが旨い。
    友人、ワンカップ飲んでやがる。
    しかも、チキンラーメン作ってる。
08:00 だらだら撤収開始。
    付近を散策。
13:00 伊豆急今井浜駅から帰宅。













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日々の恐怖 6月14日 鎌倉(4)

2016-06-14 17:10:39 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月14日 鎌倉(4)




 俺は色々と理由を付け断り続けた。
俺も施主も、おそらく共通した懸念があった。

“ 白骨死体でもでてくるのではないか?”

 施主は供養しないと気味が悪いから、これを機会に供養したい。
冗談じゃない。
俺はリフォーム業者であり、死体は守備範囲外だ。
 やるやらないの押し問答の末、竣工日の延期と、それにかかわる経費の負担、さらに200万円上乗せして払うと施主が言う。
その話を直接所長にされ、社命で俺が井戸の中にはいり、30cmほど掘る事になった。
 結論からいうと、何も出てこなかった。
井戸の底は土の堆積はほとんどなく、やわらかい土を撤去すると、大きな石がごろごろしている感じだった。
 死体の上から石を投げ入れた可能性など色々と考えて、石の撤去はしたくなかった。

「 全ての石を撤去するのは無理です。」

と、施主には納得してもらった。
 その後、工事は何も問題が起きずに竣工日を迎え、嫌な思いはしたが、おいしい案件だったとして、笑い話でおわってしまった。
 一年くらいが過ぎ、その現場の付近を車で通る機会があった。
900万もかけたリフォーム後のその家は、完全に解体撤去され更地になり、塀と、そこにある表札だけが残されていた。











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日々の恐怖 6月13日 鎌倉(3)

2016-06-13 20:45:30 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 6月13日 鎌倉(3)




 施工管理をしていた俺としては、竣工日が延びると経費が増えてしまう為に困り果て、施主に携帯で連絡した。
 施主は工事中、近くに住む親戚のうちに身を寄せていた。
施主自身も部屋の存在すら知らなかったために、非常に驚いていた。
本家のおじいさんに電話して聞いていたが、依然としてなにも判明しなかった。
 職人が手をつけないので、俺が一人でそこを解体することになった。
壁を壊し中には入れるようにして、手を合わせてから中にはいった。
 まずは箱を取り出し、外に出る。
箱は埃をぬぐうと、御札で厳重に封印してあり、黒い漆塗りの重厚な物だった。
施主に中身を確認してもらう。

「 埋蔵金だったりね。」

などと冗談を言うのだが、明らかにまがまがしいような箱であり、誰も笑っていなかった。
 箱を開けると、中には雛人形のような烏帽子をかぶった人形が一体と、紙で巻かれた髪の毛の束があった。
髪の毛の主は、まともな死に方をしていないだろうことは想像に安い。
 その頃から俺は、ものすごい後悔をしていた。

“ なんでこんな仕事をうけてしまったのだろう?”

般若の面を慎重にはずし、残りの壁を撤去した。
 床の解体に取り掛かる。
床をバールではずして、床下を覗き込む。
床下にはいった時に見た、風呂の基礎の様なものの正体は井戸だった。
 古井戸がぽっかりと穴を開けている。
井戸はかれていて、水はなかった。
リングに出てくるような、人が二人はいって作業できるような大きなものではなく、人が一人はいってしゃがむと、ほとんど動けなくなるような大きさだった。
施主に状況を説明すると、井戸中を調査して欲しいとのことだった。










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