大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

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☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画

2017-01-15 19:46:34 | _HOMEページ_
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A,日々の出来事

  ☆( 日々の出来事 11月10日 ドナルド・トランプ  )

B,日々の恐怖

  ☆( 日々の恐怖 1月13日 顔(2) )

C,青春小説“過ぎ去った季節の中に”

   ~1,教室の見える風景~  完了
   ~2,潮騒の夏~        完了
   ~3,駅に続く公園の道~  創作中


E,奇妙小説“霧の狐道”

  ☆(霧の狐道274 改定中) 

D,奇妙小説“しづめばこ”

  ☆(  しづめばこ 1月14日 P471 ) 

F,奇妙な恐怖小説群“四枚の写真”

  ☆(  四枚の写真 5月2日 P50 完了 ) 

G,ghanayama 童話


H,美術絵画


I,Photo Lounge








            ☆1月16日より一週間強程度お休みします。

                      ~ 大峰正楓 ~



                      



      


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日々の恐怖 1月15日 顔(3)

2017-01-15 19:46:11 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月15日 顔(3)




 一度も来たことのない場所なのに、BにはAの住む部屋がなんとなくわかった。
3階の、通路の奥から3つ目の部屋。
Bは鍵が掛かっているはずのドアを開けた。
 玄関に入ると、右に洗濯機、少し進んで左に風呂場、その奥には電気がついたままの部屋。
部屋の中心には炬燵、左の壁際にベッド、そして右の壁際には本棚。
何となくAらしい雰囲気の部屋だとBは思ったと言う。
 Aはそれを聞きぞっとした。
部屋のある階や場所、内装までまったく同じだったからだ。
 Bは本棚を見て、本を貸し借りしていたことが懐かしくなり、本を手に取ってみた。

“ この漫画、最新刊出てたんだな。
このグレーの本は小説かな?”

と本をもう1冊取ったとき、急にBは強い気配を感じ、そちらを見た瞬間、本を落としてしまった。
 本棚の横の白い壁に、右を向いた女の横顔があった。
Bが、

“ 何だ、コイツは・・・?”

と思っていると、その顔が徐々に回転し、こちらを向いて来る。
 正面で向き合ったとき、女は無表情で肌の色が壁紙とまったく同じ白だった。
Bには一瞬仮面に見えたという。

“ これは本当に夢なのか・・・・。”

Bは突然無性に恐ろしくなった。

“ Aの部屋に何故こんなものがいるのか?
自分はこいつに引き寄せられたのではないか?”

 そして、Bは、

“ ここに自分が来てはいけなかったのではないか・・・。”

と思った。
 こちらを向いている女の顔が歪み、口が徐々に開いて来る。

“ 何だ・・・?”

とBが思った瞬間、急に誰かに襟首を掴まれたように、体が引き倒された。
 Bが勢いよく仰向けに倒れて行く。
女の口が動いていたが、Bには何を言っているのか聞こえなかった。








        ☆1月16日より一週間強程度お休みします。

                  ~ 大峰正楓 ~










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しづめばこ 1月14日 P471

2017-01-14 18:45:45 | E,しづめばこ



 しづめばこ 1月14日 P471  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。



小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
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日々の恐怖 1月13日 顔(2)

2017-01-13 18:32:41 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月13日 顔(2)




 Aは更に混乱した。

“ 進学後は会っていないBが、何故自分の部屋の中を知っているのか?”

Bは言った。

「 その落ちてる本って、○○の最新刊と、グレーの装丁のハードカバーじゃないか?」

確かに言う通りだった。
本棚の方に行かなくても一目でわかった。

「 やっぱりそうか、とにかく今すぐそこから出てくれ!」

気味が悪くなったAは、コンビニに行ったときの恰好のまま、電気も消さず外に出た。
 近所にはコンビニ以外開いてる店がないことと、アパートから離れたいこともあり、Aは歩きながらBと電話を続けた。

「 なあB、お前、俺の部屋に来たことなんてないよな?」
「 お前の家の場所も知らない。
でも、お前の部屋に入った。
訳わからんと思うけど・・・・。」

そういうとBは、さっき自分の身に起きたことを話し始めた。
 Bがいつものように寝ると、突然深夜の住宅街に立っているのに気付いた。
まったく見たこともない街で、Bは驚きながらも、これは夢だと自覚できたそうだ。
 すると、眼の前の建物からAが出てきたのが見えた。
BはAを久しぶりに見たことに嬉しくなり、声をかけたのが見向きもしない。
 そのまま近くのコンビニへ入るAを見て、

“ 夢だからな・・・・。”

とBは不思議と納得した。
 Aが見えなくなると、Bは急に、Aは今どんな暮らしをしているのか気になった。

“ 今出てきた建物に住んでるんだよな・・・。”

とBはそのアパートに入ってみた。













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日々の恐怖 1月12日 顔(1)

2017-01-12 19:33:41 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月12日 顔(1)




 友人のAとBから聞いた話をしたいと思います。
Aが大学に進学し、アパートで一人暮らしを始めて2年目の頃の話です。
 近々雪も降りそうな初冬の深夜、Aは部屋に電気をつけたままコンビニへ行った。
新刊雑誌を立読みし、飲み物を買って部屋に帰った途端、携帯電話が鳴り出した。
 時計を見ると、午前2時半頃だった。
誰かと思い着信を見ると、友人のBだった。
 Bは、Aと高校で同じクラスで、お互いに本を貸し借りする仲だったが、進学先がAの学校から遠く離れた専門学校だったこともあり、疎遠になっていた。
 Aは戸惑った。

“ しかし、何故こんな時間に、久々に電話をかけてきたのか・・・?”

とにかく、久しぶりのBとの会話ということで、Aは電話に出た。

「 もしもし、Bか?なんでこんな時間に?」
「 Aか、お前今どこだ!
まだコンビニか!?」

いきなり、切迫した声でBが聞いてきた。

「 え、いきなり何だよ、コンビニって?
ひょっとして、お前このへんにいるの?」
「 まだ外か?
部屋に戻ってないのか?
だったら、絶対戻るな!」

Aは唐突なBの命令に驚いた。
 しかし、すでに部屋に戻っているのでそれもできない。

「 いや、今もう部屋にいるけど・・・。
何、どうしたの?」
「 もう部屋にいるのか・・・。
頼む、俺の言うこと信じて部屋から出てくれ!」

Aが戸惑っていると、Bがさらに奇妙なことを言ってきた。

「 お前の部屋の奥に本棚あるだろ。
何か変わってないか?
本が2冊落ちてないか?」

Bの言うとおり目を向けると、確かに2冊の本が本棚の近くに落ちている。












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日々の恐怖 1月11日 死神

2017-01-11 19:35:16 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月11日 死神




 昨年の夏の話です。
その夜は友人との飲み会で、かなり帰りが遅くなった。
終電も逃し、このまま朝まで飲み明かすかーって話だったんだけど、私は次の日用事があったので帰ることにした。
 私の自宅は新宿からそう遠くなく、タクシーに乗ればすぐに着くけど、まあ歩けない距離じゃないし酔い覚ましがてら歩いて帰るかってことで、暗い夜道を一人で歩いた。
 賑やかな繁華街を離れ、住宅街に入る。

“ 夜風が気持ちいいなァ・・・。”

なんて思いながら歩いていると、突然、暗がりから小学校低学年くらいの全身黒ずくめの男の子が現れて、

「 むかえにきました!」

って私に言うんだ。
 私が、

「 え・・・?」

って戸惑っていると男の子は私の顔をじーっと見つめた後、

「 あっ、ごめんなさい、間違えました!」

って走って行っちゃった。

“ なんなの、あれ・・・?”

 時刻は午前2時を回ったところ。
こんな夜中に小さな男の子が一人で外をうろついているなんて、どう考えてもおかしい。
 不審に思いながらも、その日は無事に帰宅した。
まだ起きていた弟に今あったことを話すと、

「 死神だったんじゃねーの?」

と笑われた。
 私も、

「 そーだね。」

なんて笑いながら、さして気にも留めていなかった。
 数日後、近所で不幸があった。
亡くなったのは私と同じ年頃の女の子だった。
原因不明の突然死だったらしい。
そしてその子の家は、あの日の夜、男の子が走って行った方向だった。
 単なる偶然かもしれないけど、本当にあの男の子は死神だったのかもしれない。

“ もしあの夜、私が間違われたままだったら・・・。”

そう思うと背筋が寒くなった。












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日々の恐怖 1月10日 赤ん坊(2)

2017-01-10 18:03:58 | B,日々の恐怖





  日々の恐怖 1月10日 赤ん坊(2)





 振り返っても誰もいません。
私は怖くなって、

「 もう帰ろうかな・・・・。
明日、朝早く来てしようかな・・・。」

と声に出して言いました。
 急いでPCの電源を切って、荷物をまとめて立ち上がり、背後のドアの方へ振り返ろうとしたときに、自分の右側(リハビリ道具が色々置いてある)が目に入りました。
 そのシルバーカーが2台並んでいる前に、一人の小さなお婆さんが立っていました
その身長は私の肩まで程です。
 徘徊なんかはよくあることですが、ドアは開けた形跡が無いし、入院患者にこんなお婆さんがいた覚えもありません。
新しい方なら、私達リハ関係者には通達があるはずです。
 一瞬で、もの凄い悪寒を感じて固まってしまった私の方へその老女は近づいて来て、私の腰に手を回し抱き着きました。
そして、恐怖で動けない私を濁った目でじっと見上げ、ゆっくりと赤い口を大きく開け、

「 おぎゃァ!」

と赤ん坊のような泣き声を出しました。
 どれくらい経ったかわかりませんが、私は思い切り名前を呼ばれ、強く肩を叩かれました。

「 ООさん!?ООさん!!」

ハッとして振り返ると、3階の看護師長が立っていました
 なんでも、リハ室から甲高い悲鳴が聞こえたので慌てて来てみると、私が呆けた様な顔で、声だけは凄く大きな声で叫んでいたそうです。
後ろには2人の看護師と介護師さんがいました。
そこで私は安心して泣き出してしまいました。
 今では何だったのか、誰だったのかは判りません。
あの後、結局その病院は辞めてしまいました。
ただ、その時の同僚とは今でもたまに連絡しますが、私がいた頃も日常茶飯事だった足音やナースコール、笑い声などは、今でも頻繁に起こっているそうです。











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日々の恐怖 1月9日 赤ん坊(1)

2017-01-09 17:53:38 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月9日 赤ん坊(1)




 5年ほど前の話です
当時、私はある病院で働いていました
 とはいっても看護師ではなく、社会福祉士の資格を持っているので、リハビリ科のほうで、アセスメントやケアプラン作ったり、サービスを受ける手続きをしたり、まあデスクワークっぽいものです。
患者さんたちとも勿論話しますが、多くはお年寄りの入院患者さんがほとんどでした。
 私の仕事でも一番大切なのは、監査の準備です。
主任が主にチェックをするのですが、どこの病院もそうであるように、監査の前はたいてい泊まり込みで膨大な資料をチェックして補足します。
監査課の方々が来たときに、すぐにでも望まれたものを見せられるように、またその方たちが見やすいように整理しておくのです。
 私も今までの資料を見直したり、事前監査資料というものや、事前評価なるものを監査課から貰うので、それを埋めたりしなければならないのですが、当然それに毎日の仕事もあります。
仕方ないので残ってする羽目になります。
 その日も、今までのように居残ってPCの前に座っていました。
リハビリ室には私一人です。
主任は帰ってしまっていました。
 私は元々ビビリなので、

“ 大丈夫、ナースステーションには、夜勤の看護師さんたちもいるし・・・。”

と自分に言い聞かせ、必死で仕事をしていました
よくある話ですが、この病院での不思議な体験はしょっちゅうあったのです。
 シ~ンとした部屋で仕事をしていると、私のタイピングの音に交じって、微かに、

“ キィ・・・・。”

という音が聞こえました。












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しづめばこ 1月8日 P470

2017-01-08 20:28:04 | E,しづめばこ



 しづめばこ 1月8日 P470  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。



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日々の恐怖 1月7日 遠い記憶

2017-01-07 18:02:43 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月7日 遠い記憶




 少し前にあった出来事です。
私は31に先月なったばかりのおっさんなのですが、稀に変な夢をみます。
それが、夢なのか遠い記憶なのか定かではありませんが、因果関係はわかりません。
 小学生だった時の夢をみました。
それは、私が想いを寄せていた人の隣の席で給食を食べている夢でした。
とても笑顔が素敵で声も覚えていて、ずっと席替えしたくなかった当時の記憶を思い出しました。

“ あれから、数十年経って今はもう結婚しているんだろうなぁ、可愛かったし・・・。”

などと思い返しながら、何故あの時の夢をみたのかはわかりませんでした。
 私の夢の中で彼女が何かを呟いている感じはしたのですが、何を言っているのかはその時はわかりませんでした。
 その翌日くらいから、私は酷い喘息と肺炎に見舞われました。
病院2件をハシゴして入院、その後処方箋薬を大量に頂き、先生曰く、

「 酸素量も少ないし、死ぬ一歩手前でしたよ。」

などと脅かされ家に帰りました。
 多分、その時の仕事が金属を溶解するような仕事で灰や粉塵だらけになるよう現場で、肺の弱い自分にあってなかったんだろうと思いその仕事は辞退しました。
 私は未だに自分の弱さもあり独身で、

“ この年で親に迷惑をかけることが多いなぁ・・・・。”

と反省することばかりです。
 その後、なんとか病も治まり実家に行くと、母親が何か少しうつむいた様子で私に話しかけました。

「 あなたの行ってた小学校の○○さんていたでしょ?
先日、肺ガンで無くなったそうよ。
とても苦しかったでしょうね、まだ若かったし・・・。」

私は、

「 えっ、なんで、若いのにガン!?」

と、何度か繰り返し聞きました。
そして、私の脳裏で夢に出てきた時の彼女の言葉を思いました。
それは冷静に思い返してみると、

「 苦しいよ。」

って言っていた気がします。
 死に対して同期の友達や知人など失うと、あまり死ぬことに対しての恐怖など薄れて行ってしまいます。
何故、夢で私の所に来てくれたのかはわかりませんが、

“ 最後に会いにに来てくれたんだなぁ・・・。”

と、自分なりに思ってしまいました。












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日々の恐怖 1月6日 別荘地(4)

2017-01-06 19:21:00 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月6日 別荘地(4)




 俺は帰った早々、台所にいた母親に、

「 警察を呼んで!」

と大声で言った。
 親父が、

「 どうした、どうした?」

と慌てて聞いてきた。
 俺が見たことを話すと、母親は、

「 怖いから警察呼びましょう!」

と言ったが、親父は、

「 警察は呼ばない!」

と頑なに言い張った。
 母と二人で、

“ 評判を落としたくないと言う、いつもの頑固が出た。”

と呆れたが、とりあえず親父が言い出したら聞かないので、警察は呼ばなかった。
 その後、夕食を食べながら、

「 泥棒だったら、どうするんだ?」

って話になったが、父は、

「 あれは泥棒じゃないから、変な噂を立てない方がいい。」

と強く言っていた。
 どうやら父は、それを知っているらしかったが、何なのかを具体的に聞くと、

「 わからん。」

と言うだけだった。
 臆病な母親は、

「 幽霊かもしれない・・・・。」

と怯えて言っていたが、俺も内心それしか頭に浮かばなかったが、口には出さずにおいた。
 後に親父からは、

「 相手しなければ、害は無い。
無視しろ。」

と言われた。
 俺には、

“ 相手したら、どうなるんだよ・・・?”

と言う疑問が残りはしたが、

“ 深入りしたら危険かも・・・。
まあ、害が無けりゃ、いいか・・・。”

と言う訳で、放置状態で今に至っている。











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日々の恐怖 1月5日 別荘地(3)

2017-01-05 19:48:03 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月5日 別荘地(3)




 不安になった俺は犬を見る。
犬はいつも通り地面の臭いを嗅いだりしているだけで警戒した様子はない。
 犬に勇気付けられ、とりあえず様子見ということで、光の正体を確認してから警察に通報することにした。
 家が見渡せるところまで移動し、木の影から様子を伺う。
赤い光は見えなくなったり、また見えたりと何かを探している様子にも見えた。
 数分すると光は一階から二階に移動したようで、またゆらゆらしているのが見える。
俺は木の陰から観察していたが段々それが泥棒じゃないかもと感じ始め、徐々に別の恐怖が湧いて来た。
 その光の動きが人間の動きには見えない異様な動き方をしている。
人間がライトを持って移動している動きではなく、ふらふらゆらゆら上の方にも下の方にも動いている。
 俺は犬を触りながら気を静めようとしたが得体の知れない光と、誰もいない林の中で自分ひとりの状況に震えた。
 俺は用心のためライトを消した。
すると、直後に光が二階の東側窓の前で止まった。
そして、カーテンがゆらゆら揺れ出し、何か人の手のようなものがチラチラしている。
 俺は、

“ 手、泥棒・・・?”

と思ったが、やはりおかしい
 恐怖心からか、その手が手招きしているように見えた。

“ 俺、見付かったか!?”

それを意識した瞬間、

“ ゾクッ。”

全身悪寒が走った。

“ うわっ、やばい。”

俺は猛ダッシュ、犬を引きずるように必死に家まで遁走した。












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しづめばこ 1月4日 P469

2017-01-04 19:10:31 | E,しづめばこ



 しづめばこ 1月4日 P469  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。



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日々の恐怖 1月3日 別荘地(2)

2017-01-03 18:09:15 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月3日 別荘地(2)




 その直後に、おかしいことにも気づいた。
ライトで駐車場を照らすが車が無い。
そして、雪の上には、車のタイヤ痕も足跡も無い。
 俺は、

“ 別荘地に多い、空き巣狙いの泥棒が入ったのか?”

とまず疑ったが、敷地内に足跡も無いので、それもおかしい。
 しかも、その灯りは赤っぽかった。
ずっと見ていても動きがないので、非常灯か何かが点いたのだと解釈して家に帰った。

 次の日も同じ時間帯に散歩に行った。
いつも通り一番奥の家まで行き、昨日気になっていた謎の光りがあった窓を見てみると何もない。
 俺は、

“ やはり非常灯がついていただけか・・・・。”

と結論付け帰路に着いた。
 しかし、別の家でまたあの光を目撃することになった。
それは奥から三番目の家で、最初の家からは100mは離れている。
 同じような赤い光が窓から見える。
昨日と違う点はその光が動いていたことだ。
 カーテンは閉まっているのでカーテン越しに赤い光が移動しているのが見える。
俺は何をしたらいいのか分からなくなった。

“ あれは泥棒か?
だとしたら、怖いが通報しないと・・・。
 警察は30分ほどで来るだろうけど・・・。
でも、あまり騒ぎを起こすと、土地の評判が落ちるので慎重にしないといけないし・・。”











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日々の恐怖 1月2日 別荘地(1)

2017-01-02 18:01:58 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月2日 別荘地(1)




 東京での生活に疲れた俺は仕事を辞め、親父の仕事の手伝いをすることになった。
親父の仕事は別荘地の管理をしている。
当然、静かで人のいないところだから、俺が静養するのに丁度良かった。
 そこは東京からも近いので、今ではかなりの別荘が立ち並んでいる。
別荘地は夏場は人が多いが、シーズンが去ると結構閑散となってしまう。
そんな別荘地で、気になることが一つあるのだが、それは、今でも偶に遭遇してしまう。
 親父はイングリッシュセッターという大型犬を飼っている、
この犬はガンドックと言われる鳥猟犬なので、一日の運動量がすごい。
その上、運動が足りないとストレスで吠え出すので、最低でも1時間は散歩に行かなければならない。
 犬の散歩は、俺の体力維持にピッタリだった。
たいていは、夕方に散歩することになっている。
一応、自分の引き受けた仕事として見回りも兼ねているので、重要な業務ではある。

 それと最初に出会ったのは、2月頃だった。
その日、俺は5時ころ散歩に出かけた。
 5時となるとかなり日も落ちるので、暗くなると足下が危ない。
だから、8NX415と言うSWATや軍隊が使っている強力なライトを持ち歩いていた。
 別荘地は林が基本的な風景、そこに家がちらほら建っている。
歩いていても、避暑地なので、冬は人がほとんどいない。
 結構寂しい場所で、そこをウロウロ歩く。
それも、このときは雪が道路に積っていた。
 一番奥の家まで行って折り返そうとしたとき、その家に明かりが灯っているのに気が付いた。
 俺は、

“ あれっ・・、こんな時期に誰か来てるのか、珍しいな・・・。”

と思った。











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