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日々の恐怖 12月1日 高校球児の朝は早い(3)

2017-12-01 21:20:27 | B,日々の恐怖





  日々の恐怖 12月1日 高校球児の朝は早い(3)





 母が玄関に来て、

「 あんた何もされなかった? 」

と聞いてくる。
 どうやら夕方ぐらいからずっと家の前にいるらしい。

“ マジっすか!?”

朝の出来事を母に話すと、

「 お父さんに相談しましょう。」

とのことだった。
 父が帰ってきて、老婆のことを話す。

「 何にもされてないんだろ?
じゃあ、ほっとけよ。」

これで終了してしまった。



 翌朝。
四時半起床。
高校球児の朝は早い。
適当に御飯食べて、歯磨いて、顔洗って出発。

“ 今日も元気にがんばるぞ~・・・って、あの・・・、老婆がいるよ・・・。”

 朝五時。
家の前。
老婆。
昨日と同じ格好。

“ スペアがあるのか?”

それで、また来たよ。

「 王子様、お願いです。
キスしてください。」

 やっぱり同じようなセリフ。
もうカンベンしてください。
 また駅まで猛ダッシュ。

“ でもどうしよう・・・・。
これ、いつまで続くんだろ?
警察に言おうか?
 でも、何にもされてないし・・・。
老婆にキスしてくれと付きまとわれる・・・。
う~ん、決定打にかけるなァ・・・・。
 男女が逆ならどうだろう。
70過ぎの老人が小学生の格好で女子高生にキスしてと付きまとう。
あれ・・・?
逮捕だろ、こんなジジィ。
許せねぇよ。”












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