いよいよあさってが本番です。実はこのレース、私が生まれて初めて出走したレースなんです。1995年のことでした。
なんとなく走るのが好きになって、少しづつ長い距離が走れるようになってきたある日、あの有名な”ランナーズ”という雑誌を初めて買いました。そのとき初めて「世の中には一般の人が出れるランニング大会というものがあって、こういう申し込み方をすればいいんだ」ということを知りました。そうなると、当然のように出てみたくなってきました。その当時は東横線の反町駅の近くに住んでいたので、会場が同じく東横線の綱島駅近くのこの大会を、それだけの理由で選びました。
マラソン大会といっても、学校で走った3kmぐらいのランニングしか経験の無い自分にとって、20kmを走るということがどういうことで、日頃どれくらいの練習をすればいいのかなど、皆目分からずに出走してしまいました。ペースもなにも分からないので、周りの人のペースに巻き込まれて、今では考えられないようなハイペースで、10kmを45分ぐらいで走ってしまったのですが、まともな練習もしてない、しかも若くないランナーがそんなペースで走り続けられるわけはありませんでした。途中からゼイゼイ息が切れて、ボロボロな走りで何とかゴールできたタイムは1時間54分という記録が残っています。タイム的には今とほとんど変わらないのですが、後半はもはや走っているという感覚ではなかったし、レース中の苦しさといったら、これまでの経験上では最悪のものでした。
たぶんフォームもむちゃくちゃだったんでしょう。レース後、右足の親指の爪は真っ黒。数日後には爪は全部はげてしまいました。
それ以来、苦しい走りは絶対にしたくない、という思いから、今のようなゆっくりランナー人生が始まったのでした。
初レースの後、この横浜ロードレースには何回も出走していて、いろいろな思い出のあるレースです。新日本スポーツ連盟主催の手作り感覚のレースで、とても雰囲気がいいです。次週のかすみがうらマラソンの前哨戦として、走りの確認と、練習を兼ねて、気持ちよく走ってきます。