被災地での教員不足と余剰

 3.11で大きな被害が出た宮城・岩手両県では、被災した児童・生徒の心のケアや、学習の遅れに対応した個別指導、避難所となっている学校で引き続きその運営に当たっている教員もいることから教員が不足しており、その数は宮城県で236名、岩手県155名、計391名となっていると云う。

 

 一方、福島第一原発から30Km圏内を中心に8000人以上の児童・生徒が県外に避難した福島県では極端に学級数が減少し、結果として教員が余剰の状態になっていると云う。そのため、福島県では2012年度採用の教員採用試験において小学校と中学校の教諭の採用試験を実施しないと云う異常事態となっている。

 

 一時的に不足する宮城・岩手両県では緊急増員の数年後に大量の余剰教員が発生することが考えられ、福島県では余剰解消のために今後数年から十年程度は採用を控えることになると云う、何とも皮肉な不足と余剰となっているのである。

 

 気の毒なのは、出身地・福島での教員を目指して勉強している大学生たちである。首都圏や関西圏などでは団塊世代の大量採用が続いているとは云え、地元で教壇に立つと云う夢を絶たれてしまったのである。

 

そこで郷秋<Gauche>は考えた。53,000人いると云う東電(含む連結子会社)社員の子女を福島県内の小中学校に転校させ、県外避難児童生徒の穴埋めをして教員の新規採用を確保するという案はどうだろうか。自らの子女が暮らす場所が安全であると東電が云うのなら、それは本気で信じて良さそうな気がするぞ。と云っては「ジョークが黒過ぎる」と叱られるだろうか。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、写真的には一昨日、昨日も掲載した、港の見える丘公園で「ベイブリッヂを眺める二人」の三作目である。

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