3億キロの彼方

 3億キロ離れた小惑星イトカワの岩石採取に挑戦中の探査機「はやぶさ」が一時行方不明になったことがニュースになっている。

 おいおい、3億キロってどのくらい遠いんだ?地球と月の距離がたしか384,400km。300,000,000/384,400=780、つまり地球と月の間の距離の780倍も遠くまで飛んでいって小惑星の表面まで降りて岩石を採取する計画だったようだ。電波の速度が秒速300,000kmだから、制御などの通信に使うための電波だって届くのに17分かかる。

 午前6時頃から、一定の高度にいることを示すデータしか送ってこなくなったために「行方不明」とされたようだけれど、午前9時半頃になって、地球との交信が回復し高度の変化が確認されたために、飛行を続けていることが確認できたらしい。そうは言っても現状では岩石の採取が出来たのかどうかの確認はできていないのだと言う。やれやれ。

 そんなに遠くまで飛んで行って健気に仕事をしたり行方不明になったりの「はやぶさ」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の皆さんは、やんちゃな我が子のことのように、ハラハラドキドキしながら見守っているんだろうな。岩石を携えて無事に戻って来てくれるといいですね。

 今日の1枚は、桂の木。9日にご紹介した時にはまだ緑色の葉が交じっていたのに、昨日通りかかった時にはもうこんな状態でした。

コメント ( 3 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
結構凄いんですよね (demidemi)
2005-11-21 00:18:55
 この距離でそこそこ制御されてうまくいった探査機

は意外と少ないらしいです。当初の計画通りに行かな

い場合、失敗とされがちですが、逆にここまで出来て

るのが凄いことみたいですね。



 ちなみに、ボイジャー1,2号とパイオニア10号は未だにコントロールされているそうですね。ボイジャーはぼちぼち太陽系の外に出られそうな位置まで来ているそうですよ。
 
 
 
そんなに遠くに (郷秋)
2005-11-21 06:36:41
demidemiさん。おはようござます。

>ボイジャーはぼちぼち太陽系の外

そんなに遠くまで飛んでいっているとは!そうなると太陽電池は使えないでしょうから、電源は燃料電池?アンテナを地球に向けるなどの制御は自律式?など疑問が次々にわいてきます。
 
 
 
Unknown (郷秋)
2005-11-21 06:40:30
いとちゃんさん、初めまして&TBありがとうございます。

時々制御や通信が回復するあたり、まさにやんちゃ坊主ですね
 
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