権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「日本のいちばん長い日」(2015年版)

2016-08-15 06:24:02 | 映画

’日本の一番長くてつまらない映画’だった、というのは冗談で、普通につまらない映画だった。
名作「日本のいちばん長い日」 のリメークだけにガタガタになってしまったと言う訳ではないが、いかんともし難い作品。
http://blog.goo.ne.jp/fwhn6127/e/78b9dcbe0bcea61f95e82a9591524077
こんな映画でも邦画では名作になってしまうんだろうと思うと何とも情けない。

駄目な点
 ・室内の演技が多いのに皆さん涼しげ、そして涼しい演技。
   (この日は8月15日で暑苦しい夏の日、夜だって蒸し暑いだろうに)

 ・脚本は明らかに劣化(編集もか?)
 ・8月14日夜から15日朝までのクライマックスがぜんぜんドラマチックでなく、平板。
 ・天皇が前に出すぎ。(モッくんの露出を増やしたかったんだろうけども)
 ・精一杯頑張った配役がこんなもんかな。 
良い点
 ・前作が下敷きになっていたためメチャクチャな劣化ではなかった。
       (「隠し砦の三悪人」なんかは最悪だったからそれに比べればまだまし)
 ・映画館で無くTV放映で済ませたこと。(金払って観なくて良かった。)
 ・このテーマを選んで映画製作をした点。(一応今の時代には勇気のいるテーマ)

岡本喜八と原田真人の違いか時代の違いか、前者は沢山の名作映画を作った名人、後者はろくな映画しか造らせてもらえず経験不足なのか、役者陣もTVドラマの様な乗りで役をこなし、邦画の劣化はもはや受け止めなければならない現実。
(今の役者はセリフを間違えずに言うと'OK'が出るのかもしれない!、山崎努なんかは好きな俳優なんだけども「スペースシップ・ヤマト」とか本作をみる限り劣化⇒「天国と地獄」の悪役はすごかった!) 


1945年4月。戦況が悪化の一途を辿る中、次期首相に任命された77歳の鈴木貫太郎は、組閣の肝となる陸軍大臣に阿南惟幾を指名する。2人はかつて、侍従長、侍従武官として共に昭和天皇に仕えた関係でもあった。その後、連合国によるポツダム宣言の発表に続いて、広島、長崎へ原爆が投下される。それでもなお、陸軍の若手将校たちは本土決戦を訴え、阿南に戦争継続を強く迫る。阿南はそんな将校たちの暴発を押さえようと対応に苦慮する。一方、戦争の終結か継続か、議論がまとまらない御前会議では、鈴木首相が天皇に聖断を仰ぐのだったが…。
 

旧作での、田崎潤(厚木航空隊)と伊藤雄之助(児玉飛行隊)と天本英世(横浜警備隊長)の各エピソードは良かったんだけども本作には無し。 
やはり比較の対象ですら無い。 

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