権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

芝居「丹青の火炎太鼓」

2024-03-23 21:38:25 | 演芸

本日は深川という江戸らしい風情の小劇場で「丹青の火炎太鼓」なる芝居を観た。
結論から言うと生の楽しさと雰囲気を満喫して、出てくる全く知らない俳優さんのプロフェッショナルの芸を楽しんだ。
なにしろ一座の人たちがチケット販売からモギリ、案内となんでもこなしていて、帰りは俳優一同が帰る客に挨拶するとか、こんな風情はTV中継では絶対に味わえない。
実はチケットを買うときに、「どなたかの紹介ですか?」⇒「友人の紹介です、丹青さんのかたぎの友人の」⇒「え、かたぎ?!!」と売り場のネェサン(役者さん)などの一幕も。

〔内容〕落語「火炎太鼓」のプロットに、道具屋夫婦に年頃の娘がいて、太鼓の音に惚れた殿様と道具屋の娘が恋仲になってしまうと言う芝居らしい筋立てにして、適当に言葉遊びをちりばめてまとめ上げている。舞台は道具屋の家の中がメインで、ここに絡む登場人物が集結してドタバタやら言葉遊びが展開し’落ち’は秀逸。

プロの技という点で、どの役者さんも皆発声がしっかりしていて、こんな発声ができるのなら練習生になってみたいと思ったくらい。
実は最初の10分は「こりゃ~失敗だったかな~」などと思ったが、最後までみると非常に面白かった、と言うことはTV中継は実現困難ということか。
最近感じていることは、生(映画:映画館は生と考えよう、落語、そして芝居)は集まった人達の「これ観たい!という’気’」と言う得体の知れない物に包まれて自身が同化しているのかなぁ~、これを’演界’と言ってその力は〔演者の力〕×〔聴衆の期待〕に比例して〔距離の二乗〕に反比例する、などと。
(アイドル・ライブも、あの大きな武道館の最後列にでも高い料金払って引き寄せる力を、上手い事説明できる)

お昼にはこの地の名物の「深川めし」を食す、なかなか旨かった。
大粒のアサリと炊き込みご飯(たぶんアサリの出汁)、なんとも旨かった。


ものすごく子供の頃(多分小学校の低学年)、在所の村にドサマワリの芝居一座が公演してドサマワリ芝居を見た事がある。
二本立て+日本舞踊だったか、一本は’股旅もの’だった様な記憶が、そして舞台は公民館(公会堂と呼んでいた)の大広間みたいな所に舞台を設えて娯楽の少ない村人が大勢集まったもんだった。
さてその時の印象は「なんて化粧が濃いんだろう」という事しか覚えていない。

PS:木曜日は久々に近徹(貫徹、近徹、やや徹、終電の近徹)、金曜は寝不足ハイと問題発覚で落ち込んだ後プレゼンを大過なく終えてハイになっての乱高下の後の本日は体の節々が痛い、こんな時には「義太夫か浄瑠璃」だったかも。


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