風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

天才リターンズ

2009年09月30日 23時59分59秒 | 風竿日記

天才というものはごくごくごく稀に存在するものである。

モノの本に拠ればその存在確率は おそらく200万人に一人

その天才がこの武雄市の近くにかって存在し、餃子会館のもしもしラーメンを食べ、桜山を散歩して、佐賀県立武雄高等学校に通っていたと定義したときに、それはとても俄かにスポットライトが一斉に点灯した状態となるんである。

しつこいようだが、笹井宏之氏がそのご本人

短すぎる彼の生涯を思うときに、諸行無常の哀しさを思わされる。

ところが必ずつりあいがとれているのも 人生でもある。

彼の遺した珠玉の短歌は、これから世の中の、「心ある多くの人々」に愛され続けていくであろう。

その中で彼・笹井宏之はキリストのように復活劇を果たし、永遠の生命を得る。

彼の復活を信じて、心ある人皆で彼の短歌を唱えようではないか・・・・。

そのためには、彼の足跡から武雄に関するものを鑑識警察官みたいに探しださねばなるまい。

 

 

笹井宏之さんの短歌

拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません

上空のコンビニエンスストアから木の葉のように降ってくる遺書

集めてはしかたないねとつぶやいて燃やす林間学校だより

それは世界中のデッキチェアがたたまれてしまうほどのあかるさでした

鞄からこぼれては咲いてゆくものに枯れないおまじないを今日も

掘り下げてゆけばあなたは水脈で私の庭へつながっていた

清いものになりたいといういっしんでピアニカを吹き野菜を食べる

てのひらの浅いくぼみでひと休みしているとてもやさしいたにし

借りもののからだのことを打ち明けてあなたはついに氷上の星

だるまさんがころんだあとの世界へとむかいましょう ぼろぼろのタイヤで

  

彼の詩のような短歌と音楽表現は一流のもの、多分絵も素晴らしい筈である。是非一度観てみたいものである。

 「あなたの歌に励まされ~歌人・筒井宏之 こころの交流~」
アンコール 10/3(土) 8:00~8:43 (BShi 全国) 是非観て下さい。彼が短い生涯をどう丁寧に生きたのかがうまく表現してある番組です。

誰か器械音痴の私のためにDVDに録画してくれる奇特なお方がいらっしゃいませんか・・・・。

 

 


不世出の天才歌人 笹井宏之 その2

2009年09月29日 23時59分42秒 | 風竿日記

土曜日にNHKの番組を見て以来、頭の中で「笹井宏之」という名前がグルグルと回り続けている。

強烈な天才が隣町に住んでいたのだ。

日本の短歌界に一様に衝撃が走り、若くしてその才能を嘱望されていた。

彼は青春の殆どを極めて辛い闘病生活に明け暮れ、とりわけ高校一年の夏からは寝たきり状態で寝返りも打てない日も多くあったという。強度の自律神経失調症で随分と苦しんだのだ。

心療内科への通院と自宅で寝たきりの日々の中で、実にみずみずしい躍動感溢れる短歌という詩を書き連ねたのである。

その合間にはジャズ風の音楽も作曲している。

彼の音楽はSASA NOTEというページから選んでお聞き下さい。ここをクリック

「生命の回廊」という凄い曲があります。「さくら」もいいです。

音楽も凄い才能が底知れず眠っていたのである。お二人とも武雄高校の音楽部だったというご両親の影響であろうか。

お父さんもサックスプレイヤーで現在は茶碗で音階を操る碗琴の名手なのだ

         故笹井宏之君、本名は筒井宏之さん

そしてインターネットを通じて日本全国の同好の士と短歌を通じてのやりとりをしている。

自分ほどの厳しい境遇の人はいないのに、悩みをそっと聞いてあげて、さりげなく、お仕着せにならず、励ましている。

おじいちやんや、おばあちゃんが喜ぶからといって佐賀新聞の読者の文芸欄に短歌を投稿しつづけた。優しい青年であった。

そのおばあちゃんのお墓参りで歌ったという作品

 

冬ばってん「浜辺の唄」ば吹くけんねばあちゃんいつもうたひよつたろ                                              

                            

彼は佐賀新聞読者文芸欄の年間最優秀賞を受賞してもいる。

しかも三度も・・・。

葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある    

                              筒井宏之

 

惜しい、本当に惜しい才能が隣町から消えて逝った無念、役割は演じきったのか

                             尾形風竿 

 

やがて携帯短歌を通じて彼の存在はクチコミ的に日本中に知れ渡っていった。

今をときめく現代前衛短歌の重鎮たちが一斉に賛美と賞賛を顕にした。

彼の処女作「人さらい」は昨年の短歌歌集10選に選ばれている。

そして極めて残念なのは、今年の1月24日インフルエンザによる心臓麻痺で忽然と逝ってしまったのである。わずか26歳だという。

こんな才能の塊が・・・・・・なんである

実は、昨夜もご紹介したのだが、・・・・・

「あなたの歌に励まされ~歌人・筒井宏之 こころの交流~」
アンコール 10/3(土) 8:00~8:43 (BShi 全国) 是非観て下さい。彼が短い生涯をどう丁寧に生きたのかがうまく表現してある番組です。

 

空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆるひとのこころをゆるす                        

                                        笹井宏之

 

なお表紙の写真はその笹井宏之氏です。お父様のご了解を得て掲載致しました。

彼のブログ「些細」はこちら・・・・今はお父様が引き継いでいらっしゃいます。

近いうちに彼のお墓の前に額づきたいと思います。


                 

                   

 

 

 


不世出の歌人笹井宏之の世界

2009年09月28日 23時59分37秒 | 風竿日記

今、とても気になっている歌人がいる。

佐賀新聞で話題になっていた人なのだが、これまで良くは知らなかった。

隣町の有田に住んでおられて、それも宮野を過ぎた泉山に・・・。

彼は「人さらい」という処女作の歌集を出版して、歌壇に大きな衝撃を走らせ、日本中の耳目が「天才あらわる」と集まる中、忽然と夭折してしまったのである。

 

掘り下げてゆけばあなたは水脈で私の庭へつながっていた
                                        笹井宏之

 

彼の作った歌は俳句でいう自由律に命脈が通じており、近いものであろう。

昭和の松尾芭蕉と言われた、漂泊の俳人「種田山頭火」「尾崎放哉」などの句風で有名な、5・7・5の定型句に捉われない、字余り、字足らず大いに結構という伸びやかな俳句の世界なんである。

歌人ということに一種のカテゴリー的なプライドを彼が持っていたか否かは、今後じっくりと研究していきたいが、彼の歌風を味わうに、少なくとも彼は詩人であるという切り口を意識していたように思えてならない。

それは読み手の直感の世界に、ぐいぐいと力強く入ってくる、センセーショナルな言葉の使い回しと、その内裏に潜む、根源的な人としての優しさ、そして思うようにならぬ、自身の体への一種の諦観などがとても深い所で入り混じって、表層で一気に噴火している作風とも相俟って、独自の笹井宏之の世界を構築しているのだ。

彼の写真は今、お父上に借用を願い出ているので、ご許可が降りれは、このブログ上に掲載したいが、音楽好きのご両親の影響なのか、大町煉瓦館でフルートを吹く彼の写真は、とても知的で、胸に迫るものがある。

彼は武雄市ととても縁が深い。武雄高校に通っていたことも勿論であるが、桜山の写真とか、武雄のいろんな場所に愛着を感じていたらしい。

若すぎる死ゆえに、惜しんでも、悔やんでも、惜しみ悔やみきれないのだが、彼がかっての詩人「金子みすず」のように短い生涯の中で、病と闘いながら、文字通り身を削ってでも作歌した、短歌の断片をこれから少しづつご紹介していきたいと思う。

彼は今年の1月24日にインフルエンザによる心臓麻痺で急逝されたのであるが、彼がコツコツと足跡を刻んできた貴重なブログ「些細」において、新しい年に寄せる思いが刻まれているのでご紹介したい。2009年1月9日のブログから・・・・

 

 

わたしのすきなひとが
しあわせであるといい

わたしをすきなひとが
しあわせであるといい

わたしのきらいなひとが
しあわせであるといい

わたしをきらいなひとが
しあわせであるといい

きれいごとのはんぶんくらいが

そっくりそのまま
しんじつであるといい


       ◆


あけましておめでとうございます
今年もすてきな1年になりますように

まえや、うしろや
うえや、したや
ななめよこらへんを見ながら

あたたかいものや、
ふわふわしたもののほうへ
ごりごりと歩いてゆきたいです。

2009年もよろしくお願いいたします。


                                笹井宏之

 

このわずか半月ほど後に彼は26歳の若さで急逝したのだ・・・・・・絶句

その後彼のあまりにも短い生涯にNHKの取材が入ることとなった。

興味本位ではなく、しっかりと彼のいきさまを冷静に取材していて、ありのままをあるがままに映像に収めている秀逸のNHKらしい番組に仕上がっている。

反響の大きさに再放送が相次いでいるらしく、この10月3日にもNHKBShiで

「あなたの歌に励まされ~歌人・筒井宏之 こころの交流~」
アンコール 10/3(土) 8:00~8:43 (BShi 全国) 是非観て下さい。

私はこの番組を偶然観て、脳天を金属バットで打ちのめされたのでした。

筒井とは彼の本名・・・・

そして彼のブログは現在お父さんが引き継いでくれていて、彼の足跡を護って頂いているのである。

 

鞄からこぼれては咲いてゆくものに枯れないおまじないを今日も
                                          笹井宏之

 

この若き天才の死を悼むと共に、いつの日にかゆかりのあった母校武雄高校に彼の歌碑を建てさせて頂きたいものである。

 

 

本当は誰かにきいてほしかった悲鳴をハンカチにつつみこむ

                                                                               笹井宏之

 


ゴルフの神様・・・永島会ゴルフコンペにて

2009年09月27日 23時59分36秒 | 風竿のゴルフ&ゴルフ

今日は蒸し暑い一日でありました。

そんな中、武雄町の永島区のコンペに参加させて頂きました。

このコンペの特徴はみんなとても仲が良いこと。

懇親会は行きつけの居酒屋ゆたかで和気藹々、爆笑の渦なんである。

ヤスオちゃんのパワフルなショット ここは見事パー グロス91は本人大いに不満なのでーす。

真島金物の社長篠原さんのティーショット

最近上り調子はだてではありません。グロス90は立派です。

バブルの時は一所懸命に仕事したけど、最近はめっきり暇だから、出てきたんだと・・・。本当に建設業関連は大変なのだ。

市内優良企業の御曹司クリ坊、スプーンでのティーショット

昔、スプーン一杯の幸せというエッセイがあったよね。

彼はまだ発展途上人だから、スコアは教えない・・・。

でも確実に上達しているのは確かです。

そして出ましたゴルフの神様、グリーンカラーとさりげなくコーディネートされております。

ウェアーは何とスヌーピーなんであります。

神様は最近いいことがあったらしく、いつも笑顔を湛えながらメンバーを優しく見守ります。この日85のスコアでも不満であらせられます。HDCP10だから82で回らないといけない。

その神様の親神さまが、あの山崎流ゴルフ本家、家元のヒロちゃん、年間80ラウンドを50年間続けておられます。通算4000ラウンドは凄い・・・。しかし何故か100が切れない家元・・・・。

だからスコアを聞くときは数字ではなく、場所で聞くことが俺らの仲間内の鉄則なんであります。血の掟とも言います。

堂島交差点から武雄警察署、その先に武雄消防署があるのですが、そこら辺がスコアの目安となります。

詳細を解説すると、堂島交差点は100

武雄警察署が110、武雄消防署が119なんであります。

家元・・・「今日はどれくらいで・・・?}と聞くと、

「今日は橘釣具店やったバイ・・・。」といえば大体115といった按配なのです。

ゴルフの神様は実にデリケートで傷つき易いのです。

ああ、でもゴルフって楽しいよね・・・・。

 

ところで今一番気になる、歌人笹井宏之さんの世界の再放送決定!

「あなたの歌に励まされ~歌人・筒井宏之 こころの交流~」
アンコール 10/3(土) 8:00~8:43 (BShi 全国)

 


人物画展へようこそ

2009年09月26日 23時59分57秒 | 風竿日記

今回も金融機関に関わるお方たちは必見と店主が力んでおりまするーっ。

 

やっぱり欧米系外国の金融機関は洒落たことをする。

要するに、何と言うか、垢抜けているんである。

先ごろお伝えしたファースト・ハワイアン・バンクの本店にはとても素敵な本格的なギャラリーがあります。

ギャラリーというよりかはミュージアムと言った方が的確かな。

銀行の12階にある屋外の中庭にはブーゲンビリアが

企業メセナ活動の一環なのか、とても文化的なレベルが高い

素敵な人物画が展示してありました。

今日は風竿の「日曜美術館」と洒落て見ましょうか・・・。

芸術の秋ですからね。

とてもリアルなタッチなのですが、ダイレクトに人間の内面性まで表現されていると思います。

銀行の中にとてもアートな空間が広がっているのは、地域とのリレーショナル・シップを大切にしているという、具体的表現なのであろう。私たち地域金融機関もとても教えられることが多い。

とても個性的な作品に思わず立ち止まる。

それは同時に、ハワイの新進気鋭の画家さんたちの作品発表の場所でもあるのだ。  

この絵は切り株の上をキャンバスに描かれている。いいねぇ。

驚いたというか、ハワイらしいというか、古いサーフボードの上に描かれた人物画、ネック・ハンギングのように見えてドキッとした

昨日のブログでもご紹介した、とても印象深い絵、こんなおじいちゃんになれればいいなぁと・・・・・。

ファースト・ハワイアンBKの二階から下を見下ろすと・・・・。

柱を挟んで、右側が営業室、左側のボードがアート・ギャラリー

吹き抜けの開放感が素晴らしい・・・・。

オマケ・・・光って見えにくいが、トイレにもアーティーな空間が

元来、絵というものはこうやって身近に鑑賞するもの・・・・。

厳重警戒のお高く気取った展示は似合わない。価格的な価値観で観るものではないのである。

因みに我が田舎信用金庫本店ロビーでは「武雄よかとこ写真展」が開催中なんであります。9月30日までですよ。

 

 

 

 


ガン撲滅推進市民大会実行委員会

2009年09月25日 23時59分21秒 | 風竿日記

今日は武雄市にとってとても大切な日でした。

ガン撲滅ムーブメントに点火された記念すべき日なのです。

はるばる下松市から「周南いのちを考える会」代表前川育先生をお迎えして、武雄市ガン撲滅推進市民大会の実行委員の皆さんと前川さんの、ガンにまつわる尊い活動の源泉のお話を拝聴しました。

冒頭、樋渡市長のとても熱い、行政執行者としてのガン撲滅運動に関するお話があり、その後前川先生の素晴らしいご講演を頂きました。

前川先生はご自身も三度のガン宣告を乗り越えられ、ご自身のお体の中のガンとも闘いながら、世の中のガン患者さんのご相談に幅広く応じていける組織を創設され(周南いのちを考える会)まるでマザー・テレサのような無私のボランティアに、自分を捧げていらっしゃるとても素晴らしいお方なのです。

小さなお体の一体どこにそんな崇高なパワーを秘めていらっしゃるのかというくらいに、世の中にはびこるガン細胞と正面から向き合って、闘っていらっしゃるのです。

圧巻はご自身のご長男を小児性ガンでわずか6歳で亡くされたお話を、実にさらりとお話になること・・・・。

こんな、いたいけな6歳の幼子が天に召されるなんて、なんて残酷なんでしょう。野球をやりたかったのか、グローブを一心に見つめる「たけふみ君」

前川さんの闘うパワーの源泉はここにあるのだと思います。

1年ほど前に福岡のセミナーでご講演を拝聴したときは、僕のハンカチは涙でグショグショになりました。

但し、もうちょっとゆっくりとお話が聞けたのですが、今回は限られた持ち時間で、時計を気にしながら、お話になるお姿に申し訳なくてなりませんでした。

いつも思うのですが、大切なことは何か・・・・。

何のためにこのようなムーブメントを興しているのか・・・・。

テーマを主体性を主語を見失っては何にもならないということ。

そのための大きなモチベーションを授かっているのに・・・。

想いを伝えるために前川さんは疲れた体に鞭打って駆けつけて頂いたのに・・・・。

人間が真剣に想い、考えるときは時間など関係なく、とことん突き詰めるべきなのですが、私たちのムーブメントは、まだ受動的で、やらされている感が否めない。

結論を急ぎすぎる。形を早く造ろうとしすぎている。

無理もない11月3日には市民総ぐるみの一大イベントが控えているのだもの・・・・。

問題は深く掘れば掘るほど、いい解決策が見つかるもの

1メートルの深さの穴を掘るには、直径3メートルの穴が最低必要なのですね。だから視野を広げるためには、現状認識と問題の深堀りと論点整理のプロセスが欠かせないと思います。

まだ充分に前川さんのお話の大切な根幹のところを、理解できてはいないと思いました。だって10年間も頑張ってこられたのですから、一杯ご苦労も10年間なのです。

そして充分な議論が尽くされたとは思えませんでした。

市当局の皆さんは、とても頑張っておられたのですが、少し僕達と問題解決の意識のズレを感じました。武雄市くらし部の皆さんごめんなさいね。

ともあれ賽は投げられた。一歩踏み出せたのは大きな進歩でありますよね。

前川先生とのご縁が、田舎の地方都市でこのような形で花開こうとしていることは、不思議というより他にありません。

先生、本当に有難うございました。そして正直お若いなぁと思いましたよ。

会議を終えて前川先生を駅までお見送りして、田舎信用金庫に帰ってみると、ガンと闘病中の友人の容態が悪化しているとの悪い知らせが・・・。

      

こんな哀しい病、ガン細胞を本気でこの街から、いや地球上から追い出したい。

改めて唇を結んだのでありました。

 

牟田副議長のブログでも同様の記事が・・・・。

その後タケタクさんのブログにも深い内容の記事がアップ・・・

武雄人さんの武雄市民物語にも深い内容の記事が掲載されています。

武雄のブロガーの皆さんが、ガンについて真剣に向き合ってくれています。

 

追記

土曜日の午後、佐賀医大へ入院中の友人を見舞いに

ガンが体内で暴れているらしい。胆管がつまり黄疸症状のあと、食道に静脈瘤が・・・・。一時間彼と色んなことを話しこみ、車のドアをバタンと閉めると、いきなり「この野郎!」と叫びながら高速をぶっ飛ばして帰ってきた。

 

引き鉄を引けば 小さな花束が飛びだすような 明日を下さい

                                    笹井宏之

「些細」というブログを覗いてみて下さい。素晴らしい短歌という詩の世界が広がります。有田町の歌人、武雄高校の卒業生です。27歳で今年急逝されていますが、歌の内容がとびきり素晴らしい。直感の世界ですが、言葉に力と透明感と広がりが内包されています。

 

 

 


Kathy's Song

2009年09月24日 21時24分58秒 | 風竿の音楽夜話

限りなく個人的嗜好の歌・・・あまりヒットはしなかったけど

ポールサイモンとアートガーファンクルが歌った「Sound of Silence」のアルバムに、目立たぬようそっと収められていた、この歌  ずっとマイ・フェバリット・ソングでありました。

「Kathy's Song」僕の大好きな歌なのでした。学生時代にコピーして、「四月になれば彼女は」と共に良く唄ったものでした。

Kathyとはポールサイモンの恋人だった人

いい名前です。語感と響きが素敵です。

そして今再び聴きなおしてみると、やっぱり心に沁みます。

「いい歌だなぁ・・・。」って・・・・・。

それでもう一度ちゃんと唄えるように練習開始

12月5日のJohn Lennon's nightでこの曲を唄うことにしました。

この田んぼが麦畑に変わる頃ですね。

 

   Kathy's Song     Simon & Garfunkel 

 I hear the drizzle of the rain
  Like a memory it falls
  Soft and warm continuing
  Tapping on my roof and walls

  雨音が聞こえる
  それは君との思い出のように
  静かにそして暖かく
  屋根や壁をノックしている

***********************************

  And from the shelter of my mind
  Through the window of my eyes
  I gaze beyond the rain-drenched streets
  To England where my heart lies

  ほかの事はもう何も・・・
  今ボクの目には、
  雨にぬれた通りの向こうに
  あのイングランドの町並みだけが
  映っている

***********************************

  My mind's distracted and diffused
  My thoughts are many miles away
  They lie with you when you're alseep
  And kiss you when you start your day

  ボクの心は、今ここにいない
  はるか遠くを駆け巡っている
  君と添い寝したり、
  おはようのキスをしたりしてね・・・

***********************************

  And a song I was writing is left undone
  I don't know why I spend my time
  Writing songs I can't believe
  With words that tear and strain to rhyme

  ここにあの頃の作りかけの曲が残っている
  何でこんなウソっぱちの曲なんか
  作っていたんだろう?
  切ない歌詞を並べたり、韻に技巧を凝らしてみたり・・

***********************************

  And so you see I have come to doubt
  All that I once held as true
  I stand alone without beliefs
  The only truth I know is you

  そう、あの頃信じていたコト全てが
  疑わしく思えるよ
  ボクは何も信じられない
  だって、君だけがボクの真実だから

***********************************

  And as I watch the drops of rain
  Weave their weary paths and die
  I know that I am like the rain
  There but for the grace of you go I

  雨粒が、静かに路面におちては消えていく
  ボクもあの雨粒みたいなもの
  
君への思いがなければ、
  ボクもはかなく消えてしまうよ・・・


身近な風景・・・シルバーウイークスの最後に見っけ

2009年09月24日 00時00分47秒 | 風竿日記

とうとう怒涛の5連休も終わってしまった。

9月にこんな休んだのは生まれて初めてのこと・・・。

結婚式とゴルフの写真はアップしたが、あとは天気もイマイチだったことから、ひそかに狙っていた「いい風景画」はとうとう描けないと諦めていてとうとう夕方に・・・、とりあえずカメラを持って武雄へ  車に乗ろうとしたら・・・・。

「ちょっと待てよ・・・。」玄関のシンボルフラワーが咲き始めたではないか・・・。名前は判らないがハーブの一種かなぁ・・・。

あらあら、今年は咲かないと諦めていた百日紅もこの連休に花を咲かせてくれた。僕と一緒で晩生なのかなぁ・・・。

夕暮れの中、犬の餌を買いに武雄に車を走らせる。実は7分ほどで市街地に着くんである。

その道すがら、空を見上げると一面のうろこ雲

「はぁーっ 秋来ぬと 目には清かに見えねども、うろこ雲にぞおどろかされぬ」なんである。

一瞬車を止めて見とれてしまった。

しばらくの後我に帰り、車のエンジンを回した時に、ブロガーの血がやっと目を覚ましたんである。

今だ、今、写真を拾わねばいつ撮ると言うのだ・・・。

自分に言い聞かせながら、夢中でシャッターを押した。

どうやら私は、いつも特別なアングルを意識して構えた写真を切り取ろうと思っていたようである。いわば余所行きの写真を撮ろうとしていたのだろうか・・・。

幸せの瞬間、至福の時は目の前に普段着のままで無造作に転がっているのだ。

「平凡の中の非凡」という言葉そのままに、いかに身近な風景の中に、美しいものが散りばめられていることか・・・。

 

いい風景に出会え、いい連休最後の日でありました。

終わり良ければすべて良しなんであります。

 

 


わが青春の加山雄三

2009年09月23日 01時15分30秒 | 風竿の音楽夜話

今夜のブログは思うところあってちょっと重たくなるやも知れません。ご寛容のほど・・・・。始めにお断りしておきます。

中学3年生の頃だったか、「エレキの若大将」という映画が大ヒットしました。まだ若い加山雄三主演の娯楽映画は日本中を席巻して、僕も夢中でギターを手にすることとなったのでした。

この映画からは「蒼い星屑」「夜空の星」そして何より「君といつまでも」が大ヒットしましたね。

 エレキの若大将 予告編

「北の国から」の黒板五郎さんや「遠くへ行きたい」のジェリー藤尾さん、そしてあのブルージーンズの寺さんまで出演しているんである。

元々「大学の若大将」「銀座の若大将」「日本一の若大将」とシリーズ化されてはいたのでしたが、何といっても当時エレキブームに火をつけたのが、この映画でした。それ以来次々と同じコンセプトストーリーの映画が若大将シリーズとして、素晴らしい挿入歌と共に封切られていったのです。 思えばいい時代でした。

  まだ見ぬ恋人    加山雄三

この頃の曲にはなぜか胸がキュンと締めつけられます。

古い、今から45年近くも前の曲なのに・・・一昔前の歌謡曲的な匂いがしないのは、彼が幼い頃よりピアノに親しみ、洋楽ばかりを聴いていたからなのでしょうか。

僕も呑んでカラオケを唄うときは殆ど洋楽なのですが、加山雄の曲は好んで唄いますね。

「まだ見ぬ恋人」は好きな曲なのですが、中々カラオケにはアップされていないようです。

そこで人があんまり歌わないこの曲をリクエストして、気持ちよく唄います。

1967年「南太平洋の若大将」の主題歌がそれ、とてもいい曲だと中学生の頃から気に入っていました。

  君のために 
 

これらの曲は殆ど1967年68年にかけて発表されています。

海外ではThe Beatlesが大活躍していた時に、日本でもこんなにロマンチックな歌があったのですよ。

  二人だけの海 

そして極めつけはこの曲、1968年「リオの若大将」の主題歌

  ある日渚に 

残念ながらそれ以降の加山雄三の歌は「夜空を仰いで」くらいまでで、1970年代になると、さすがの若大将も年老いたのか、瑞々しい感性のスケールの大きなメロディラインの歌は、鳴りを潜めてしまいます。一般的な「海その愛」とか、有名な「サライ」などあんまし好きではありません。桜吹雪のサライの空を・・・なんて遠山の金さんの歌かと思ったくらいです。

人は感性が或る一時期に集中して冴え渡る時があるのでしょうか。青春の胸を締めつけられるような切なさ、甘いロマンチシズムが消え去ってしまったような残念な気持ちでおりました。

でも加山雄三の影響で僕も随分と曲を作ったものでした。 

やはり我が青春のビートルズ加山雄三なんであります。

そして同世代の音楽少年の殆どが少なからず彼らの影響を受けて育ってきたのは否めませんね。

いつまでも加山雄三さんには元気でいて貰いたいものです。

だって或る時期、期間日本の若者の夢だったのですから・・・。

 


シルバーウィークの過ごし方

2009年09月22日 13時00分03秒 | 風竿日記

9月の連休としては、私のながーい人間生活の中でもとんと記憶にない5連休、題して「シルバーウィークス」というらしい

ゴールデンウイークスに相対してのネーミング、敬老のセンテンスも含んだのかどうか・・・・。

ゴールドの次はダイアモンドだろうに・・・・どうでもいいけど。

さぞかしゆったり、のんびりと甘い考えでイメージしていたら

19日 優秀な若手職員の華燭の典に招待され痛飲

20日 我が田舎信用金庫と合併相手との懇親ゴルフコンペ

21日 信用金庫のゴルフコンペ信友会会長さんのコンペ出席

・・・・・・あっという間に3日間が過ぎ去ってしまいました。

愛犬Leonを連れてのんびりと海を見にいこうと思っていたら、生憎の曇り空、夜からは追い討ちをかけるように雨だとか・・・・。

ということで部屋の掃除と片付けにギアチェンジすることに

掃除ってやっていると結構没頭出来るものですね。

 

そして夕食は久しぶりに得意のぺペロンチーノをワインと一緒に優雅に、あくまでも優雅に、食後ゴロリと寝転ばぬよう・・・・

というストーリーでとりあえず9月の休日を満喫することに、

明日天気が良ければ、遠い海に出掛けて見ようか・・・・・。

 500マイルも離れて  忌野清志郎とLeyona

この歌はその昔あのボブ・ディランが唄った

そしてピーター・ポール&マリーのカバーで全米1位に・・・・

そのマリー・トラバースさんも、清志郎の居る天国へと旅立ってしまった。

今は亡きジェリー藤尾という歌手が歌った「遠くへ行きたい」ともどこか命脈が繋がっているような名曲 

 

初秋に聴くとなぜか胸に染み入る