風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

わが青春の加山雄三

2009年09月23日 01時15分30秒 | 風竿の音楽夜話

今夜のブログは思うところあってちょっと重たくなるやも知れません。ご寛容のほど・・・・。始めにお断りしておきます。

中学3年生の頃だったか、「エレキの若大将」という映画が大ヒットしました。まだ若い加山雄三主演の娯楽映画は日本中を席巻して、僕も夢中でギターを手にすることとなったのでした。

この映画からは「蒼い星屑」「夜空の星」そして何より「君といつまでも」が大ヒットしましたね。

 エレキの若大将 予告編

「北の国から」の黒板五郎さんや「遠くへ行きたい」のジェリー藤尾さん、そしてあのブルージーンズの寺さんまで出演しているんである。

元々「大学の若大将」「銀座の若大将」「日本一の若大将」とシリーズ化されてはいたのでしたが、何といっても当時エレキブームに火をつけたのが、この映画でした。それ以来次々と同じコンセプトストーリーの映画が若大将シリーズとして、素晴らしい挿入歌と共に封切られていったのです。 思えばいい時代でした。

  まだ見ぬ恋人    加山雄三

この頃の曲にはなぜか胸がキュンと締めつけられます。

古い、今から45年近くも前の曲なのに・・・一昔前の歌謡曲的な匂いがしないのは、彼が幼い頃よりピアノに親しみ、洋楽ばかりを聴いていたからなのでしょうか。

僕も呑んでカラオケを唄うときは殆ど洋楽なのですが、加山雄の曲は好んで唄いますね。

「まだ見ぬ恋人」は好きな曲なのですが、中々カラオケにはアップされていないようです。

そこで人があんまり歌わないこの曲をリクエストして、気持ちよく唄います。

1967年「南太平洋の若大将」の主題歌がそれ、とてもいい曲だと中学生の頃から気に入っていました。

  君のために 
 

これらの曲は殆ど1967年68年にかけて発表されています。

海外ではThe Beatlesが大活躍していた時に、日本でもこんなにロマンチックな歌があったのですよ。

  二人だけの海 

そして極めつけはこの曲、1968年「リオの若大将」の主題歌

  ある日渚に 

残念ながらそれ以降の加山雄三の歌は「夜空を仰いで」くらいまでで、1970年代になると、さすがの若大将も年老いたのか、瑞々しい感性のスケールの大きなメロディラインの歌は、鳴りを潜めてしまいます。一般的な「海その愛」とか、有名な「サライ」などあんまし好きではありません。桜吹雪のサライの空を・・・なんて遠山の金さんの歌かと思ったくらいです。

人は感性が或る一時期に集中して冴え渡る時があるのでしょうか。青春の胸を締めつけられるような切なさ、甘いロマンチシズムが消え去ってしまったような残念な気持ちでおりました。

でも加山雄三の影響で僕も随分と曲を作ったものでした。 

やはり我が青春のビートルズ加山雄三なんであります。

そして同世代の音楽少年の殆どが少なからず彼らの影響を受けて育ってきたのは否めませんね。

いつまでも加山雄三さんには元気でいて貰いたいものです。

だって或る時期、期間日本の若者の夢だったのですから・・・。